最新話でカイドウ、ビッグマム退場後の四皇に、ルフィ、シャンクス、黒ひげ、バギーがなった事が明らかとなった。
(絵は妻による描き起こし)
① バギーの行方
最も最近の登場は、レヴェリーで王下七武海の撤廃により、拿捕に向かった海軍と衝突する所で描写が止まっていた。本人は手下達に戦わせてその隙に逃げるつもりだったようだが、何がどうなったのかインペルダウン投獄の危機から四皇にまで返り咲いていた。
② 何が起きたのか
拿捕に向かった海軍と衝突するところまでは確定しており、そこから四皇になった事が明らかになった。ここから考えると、バギー達は拿捕に向かった海軍に勝ったのではないだろうか。
普通なら拿捕されるバギーが拿捕されていない。つまり、海軍が革命軍や黒ひげの事件によってバギー拿捕どころじゃなくなったとしても、目の前で戦闘が起きる寸前だったことを考えれば、バギー達の力で海軍を跳ね除けつつ、バギー特有の妙な幸運が重なり四皇にやるような事が起きたと考えられるのではないか。
③ SSG
筆者がまず一番に思ったのは、SSGが大した戦果を上げれないうえに、バギー達に返り討ちにされたのではないか、という事だ。最新話での緑牛のセリフ「海軍はいまそんな気分じゃねえんだ。外の世界をめちゃくちゃだぜ」のセリフ。これはバギーや黒ひげ、革命軍による攻撃や事件によって様々な国で異変があったりレヴェリーが大騒動になったなど、考えられるだろうし、実際あったと思われるが、拿捕に向かった海軍に勝たなければバギーは投獄されるので、バギーが海軍に勝ち、さらに七武海に代わる戦力であるSSGが壊滅したせいで、世界の均衡が狂うどころか、七武海という脅威までSSGなしでやり合わないといけなくなったことを指しているのでは無いか?
これならば、緑牛の「海軍は今そんな気分じゃねえんだ、外の世界はめちゃくちゃだぜ」というセリフとバギーが拿捕されずに四皇に成り上がってる事の整合性が取れる。
④ 四皇への道のり
バギーが四皇になった理由と、外の世界がめちゃくちゃになっていることは、イコールだと筆者は感じている。
つまり、拿捕しにきた海軍との戦闘、または戦闘直後に何かとんでもない事をバギーは行っており、それがきっかけで海軍にとって世界がめちゃくちゃになるほどの被害、または現状悪化を招いた。結果的に主犯であるバギーが四皇に連なったのではないか。
バギーが四皇になるための可能性がいくつかある。
① バギー覚醒
恐らく最も低いだろう。バギーは初登場から一貫してギャグキャラであり、運が悪くインペルダウンに、運良く脱獄から七武海という典型的なギャグ的他力本願最強幸運キャラなのだ。作者の性格からその一貫性を崩すことは考えづらく、作者は読者の固定観念と読者の感性を大事にしているので、メタ的視点でもあり得ないだろう。
ルフィの悪魔の実や麦わら帽子にジョイボーイが宿っていて乗っ取られた説が出ていたがそれと似た状況と言える。
アレも急にルフィがジョイボーイになり、ルフィの人格が消えてこれまでの冒険もこれからの冒険もジョイボーイのものになるわけないのに、巷では騒がれていた。誰がそんな物語を読みたい?この作者は絶対にそんなことはしない。
つまりこの時点でのバギー覚醒はありえないと筆者は思う。
あくまでこの時点では。筆者は妄想の中でバギーは覚醒すると思っているので、いつか話したいと思う。
② 七武海がバギーのもとに加わった
なくは無い。それくらい強い仲間がいなければ四皇にはならないだろう。
しかし、七武海がバギーの下につくのは、性格的に考えづらく、また七武海はそれぞれ自身の縄張りがあり、そこをそれぞれ海軍に各個撃破されている状態なので、バギーが拿捕されずに戦っている時に、アマゾンリリーからハンコックが救援に来るなんて言うのも考えにくい。
まず、最後の描写から分かる現状において、物理的に七武海がバギーのもとに集まるというのはかなり難しく、性格的にも考えにくいうえに、目的がハッキリしない。そもそも単独で海軍を突破できる者達ばかりだろう。
これも個人的には低いかなと思う。
③ 海軍撃破後に誰かの事件の首謀者と思われている。
これはかなりありそうである。バギーは今まで真実に尾鰭がついて信者を増やして成り上がったので、例えばバギーがきっかけで起きた些細な時間が七武海や黒ひげによって大きな事件へと発展し、主犯として取り上げられた事で続々と信者が集い、過去最大の海賊派閥へと急成長、結果として四皇いりした。
これならバギーのギャグキャラとの整合性も取れる。
④ SSG撃破
これは緑牛のセリフを軸に筆者が感じた事だ。海軍がお祭り気分にならない程、世界がめちゃくちゃになっている。
気分がここまで下がる事は何かというと、期待していたものが期待通りにいかなかったとき、このような気分にならないだろうか?
つまり、SSGという新戦力によって七武海はお役御免となり、さらに七武海拿捕にも使えるのに、海賊達に悉くやられてしまったと考えれば海軍がそんな気分じゃ無いことも納得できるだろう。
SBSでハンコックが…!となったいたので、全ての七武海がSSGや海軍を返り討ちにできたわけではないが、話題性と特徴的な見た目とギャグ要素としてバギーがその話題の筆頭となり、そこに海軍に追われた海賊達が集結し過去最大規模の海賊団となったと考えたらどうだろうか?
恐らくミホークやウィーブルも単独で突破したと思うが、いかんせんバギーほど目立たなかった。
あるいは、ミホークやウィーブルですら捕まってしまうほどの戦力であるSSGを突破したからこそ、バギーが話題となり、他の海賊達も傘下に加わった、これの方がより説得力があるか。
このパターンならバギーが海軍を突破したこと、海軍の気分、世界はめちゃくちゃ、と整合性が取れると思う。
⑤ 外の世界はめちゃくちゃ
これ自体は、革命軍による軍事活動や黒ひげの能力者狩り、七武海の抵抗、麦わら大船団の事件など様々に考えられる。実際、それら全てを含めている発言であり、それらが同時多発的に各地で起こっていると思う。
しかし、緑牛がこのシーン、このタイミングで、この発言をした事実は何を指すのかというと、革命軍や黒ひげ、七武海の抵抗、麦わら大船団の事件などを含めつつ、「SSGが機能を果たせず海軍の力では抑えきれないくらい事態が深刻なのに、お前ら麦わらの一味は人の気も知らずにお祭り騒ぎしやがって」と思いながら発言したのではないかと、筆者は感じたのだ。
⑥ まとめ
海軍の気分が下がる事があり、世界はめちゃくちゃになっている。字面と描写から読み取れる事は、何となく四皇になった理由とめちゃくちゃになった原因が同じだったり関連し合っているもののように感じる。
まとめると、バギーが四皇になるためには、他の七武海などの戦力には頼らずにバギーズデリバリーの面子で海軍を撃破し、世界がめちゃくちゃになるような事、あるいはきっかけの一つとなるような事をした。結果的に四皇になるほどの規模の海賊団となった。
バギーの状況と世界がめちゃくちゃになる事に繋がるものといえば、バギーを拿捕しにきた海軍及びSSGの壊滅が関連しそうだし、さらに海賊団の規模を大きくすることに繋がるだろうから四皇にまで登り詰めてしまった。
こう考えると色んなところと整合性が取れる気がする。
七武海が傘下に加わるも考えられなくはないが、海軍を自力突破できるだろうし、バギーの下につくメリットも性格的にも考えづらく、七武海はそれぞれの縄張りで海軍に襲われていたのでバギーのもとに集結するのが非常に難しい。
バギーが覚醒して四皇レベルの実力者になった。これも考えにくい。バギーというキャラの一貫性がないし、強いバギーより、お調子キャラのバギーの方がみんな好きであり、その事を作者は理解している。メタ的視点によってこの説はないだろう。
誰かが起こした事件、またはきっかけはバギーだが、別人が事を大きくした事件の首謀者として取り上げられ、海賊団も大きくなった。これもバギーのキャラ的に作者がやりそうな事だ。
しかし、拿捕しにきた海軍の突破と、海軍の気分が下がる事が微妙に合わないような気がする。もちろん、大事件を起こし、海軍がそこも戦力を割かなければならないとなれば、海軍も落ち込むだろうが、それだけでは弱い気がする。
現時点で、何故四皇になれたのか、何故あの危機から逃れられたのか、分からないが長期休載後の展開が楽しみだ。
筆者の考察を動画にしてみました