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ルフィの夢の果て

 

 

 

最新話1060話で、ルフィが一味に自身の夢の果てを語ったので、ルフィの夢の果てについて妄想しよう。

 

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あらかじめ言っておく。

これから論じる事は純度100%の筆者の妄想である。(笑)

根拠は全く無く、この妄想に根拠の肉付けをしていないし、していくつもりもない。

しかし、興味のない方もこの記事を読んでもらえれば、精度はともかくこの考察、いや妄察を楽しいと思えるはずだ。ぜひ最後まで読んでいただきたい。

 

 

 

① ルフィの夢の果て

結論から言うと建国。あるいは運命共同体

はい。100%ありえません。ルフィが建国なんて。

事実、ルフィはレイリーに「支配なんてしねえよ、この海で一番自由な奴が海賊王だ」と言っており、自由を愛し抑圧を嫌っている。そんなルフィと建国はむしろ対極に位置すると言っていい。

 

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では、何故ルフィの夢の果てが建国または運命共同体と思ったのか。それは海賊の歴史と、有名なゲーム作品を理解する必要がある。

 

② リバタリア

リバタリアという言葉を聞いた事があるだろうか?これは海賊の歴史について記された唯一にして一級の歴史資料である「海賊史」に出てくる言葉だ。

 

リバタリアとは、ラテン語で自由を意味するリベリが由来であり、海賊の黄金時代に常識とされていた奴隷制度や階級制度をなくし全ての人が身分を廃止し人種に差別される事なく自由で平等で民主的な社会を目指して海賊達が作った海賊のユートピアの事である。現在のマダガスカル島にあったとされる。

 

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あらゆる人種、信念、信条、価値観を持つ人達が、どんな制限も受けない社会を目指して作られた国がリバタリアであり、彼らは自身の事をリベリと称していた。

 

差別も身分もなく、価値観や信念は尊重され、そして自由。まるでルフィやロジャー、Dの意志を彷彿とさせないだろうか?

 

ルフィの夢の果てが建国というのは、この海賊達の理想的な民主国家リバタリアの存在を基底にしている

 

これだけでも根拠としては十分面白いのだが、このリバタリアとONE PIECEを紐付けるゲーム作品が存在する

 

アンチャーテッド シリーズ

そのゲーム作品とは、アンチャーテッド シリーズである

 

アンチャーテッド シリーズとは、ノーティドッグという会社が開発したゲームであり、数々のゲーム賞を受賞し、最近では映画まで公開された。

キャッチコピーはプレイする映画

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インディジョーンズやパイレーツオブカリビアングーニーズなどのファンタジー作品をオマージュしているアクションアドベンチャーで、主人公のネイサン・ドレイク(通称ネイト)が様々な伝説の財宝を探すというストーリーだ。

 

南米の黄金伝説 エルドラド

ネパールの秘宝 チンターマニ石

伝説の古代都市 砂漠に眠るアトランティス

 

など、現実世界に存在している伝説、あるいはこの世界のどこかにあるがまだ見つかってないものなどをモチーフにして作られている。

そんな作品の最終章で採用された伝説がこちら

 

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その名も「海賊王と最後の秘宝」である。

この作品とONE PIECEが紐づいている事を説明するために、まずはこの作品を簡単に説明する。

 

アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝

アンチャーテッド シリーズ最終章であるこの作品のストーリーをかいつまんで紹介する。

 

主人公のネイトは兄のサムと共に、亡き母の遺品を持っている富豪の邸宅に向かう。そこで母は海賊王ヘンリー・エイヴリーが残した宝を追っていたと知る。

この時から兄弟は亡き母の想いと共に、海賊王が残した海賊史上最大の財宝を探すようになる。

ネイトとサムは世界中を冒険し、世界各地に残された、いやエイヴリーがわざと残した遺跡を追いかけて、エイヴリーの財宝を追う。

各地にある遺跡の謎を攻略するとある場所が指し示される。その場所こそが海賊達のユートピアであるリバタリアであった。

 

海賊王エイヴリーは巨万の富を得た後に奴隷制度や階級制度も差別もない、民主的で自由な国リバタリアを建国し自分と同等と思われる伝説と呼ばれる海賊達エドワード・ティーチ、バーソロミュー・ロバーツ、アン・ボニー、ウィリアム・キッドなどに招待状を送り、世界各地に残した遺跡の謎解き、いわば試練を課してくぐり抜けたものがリバタリアに来る資格があると考えた。

そうして集まった海賊達が11人となったが、そう上手くはいかず最終的には仲間割れが起きて滅んでしまった。

リバタリアを見つけた後は、ネイトは妻のエレナと共に娘に自身の冒険を話すのであった。

 

このようなストーリーになっている。

このストーリーとONE PIECE、どこが紐づいているのか見ていこう。

 

ONE PIECEとの共通点

アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝とONE PIECEには共通点がある。

 

・海賊王の財宝を探す所から始まる

・世界各地にある遺跡によって宝の位置が分かる

・集まった海賊が11人

・リバタリアの理念とルフィの理念の一致

 

どうだろうか?かなりのリンク率ではないだろうか。

 

まず、ルフィもネイトも海賊王の財宝を探すところから冒険を始めた

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アンチャーテッドでは、海賊王ヘンリー・エイヴリーの財宝の在り処は、世界各地にある遺跡の謎を解く必要があり、ONE PIECEでは、海賊王ゴール・D・ロジャーの残した宝と最後の島に行くために4つのロードポーネグリフが必要

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アンチャーテッドでは、集まった海賊達が11人

ONE PIECEでは、ルフィ自身を含めて11人の海賊団

正確に言うとアンチャーテッドの場合は、海賊王エイヴリーを数に入れると12人になってしまうのがおしかった。

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抑圧や支配、差別を無くした理想郷リバタリアと、支配を嫌い自由を愛するルフィ。

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いかがだろうか。共通点が多い事が分かっていただけたと思う。

 

実際、ONE PIECEは「海賊史」に出てくる海賊をモチーフにしているものが多いため、同じく「海賊史」の設定を使っているアンチャーテッドと共通するのが多いのは当たり前である。しかし、双方物語の根幹となる部分が共通しているのは面白い比較と言えるだろう。

 

ここで筆者が強調しておきたいのは、時系列的にはONE PIECEの方が当然先に生まれており、両作品が共通しているのは元ネタが一緒という事と、アンチャーテッドの製作陣が恐らくONE PIECEの大ファンだからだろうと言う事だ。

 

アンチャーテッドの開発陣にONE PIECEの大ファンがいる証拠がこちら

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見覚えのある帽子だろう。そう麦わら帽子である。これはネイトとサムの兄弟のツーショットである。ONE PIECEと無関係でこんな麦わら帽子を被せる事なんてあるだろうか?

 

世界中に存在する財宝伝説を探すゲームで、エルドラドやチンターマニ石など、キャプテンキッドの財宝伝説ほど有名ではないマイナーな伝説を取り上げたシリーズの最終章に海賊王の財宝を持ってきたこと、財宝の在り処の示され方、海賊が建国した国とルフィの理念の一致、そして麦わら帽子。

これほどのリンクがありながら無関係と言うのは無理がある。国内の会社なら麦わら帽子を採用するのに違和感はないが、アメリカの会社が海賊王を取り上げた作品で麦わら帽子を挿入してくるあたり、製作陣がONE PIECEファンなのは間違いないだろう。

 

⑤ 筆者の妄想

ここからが本題である。(笑)

筆者が、ルフィの夢の果てが建国と思っているのは、いや建国であって欲しいと思っているのは、筆者がアンチャーテッドの大ファンだからだ。(笑)

もはやONE PIECEが関係なくなってるのは許して頂きたい。

 

アンチャーテッド海賊王と最後の秘宝という作品において、ONE PIECEがオマージュされているのがとても嬉しくて、ONE PIECEをオマージュしたアンチャーテッドの設定を逆にONE PIECEにオマージュして欲しいのだ。(笑)

いわゆる逆輸入というやつである。

単にそれだけ。筆者がルフィの夢の果てが建国という世迷い言を言い出したのは。

 

冒頭で言った根拠など全くないと言ったのはそう言うわけである。

ONE PIECE作中でルフィと建国についての言及や描写があったわけではなく、筆者がONE PIECEをオマージュした作品のファンであり、その作品がたまたまONE PIECEに逆輸入できるものであると共に明らかに共通点が多いため、この説、いやこの妄察を提唱させて頂いた。

 

しかし、全く荒唐無稽というわけではない。先ほどの共通点やアンチャーテッドの開発陣にONE PIECEファンがいる事、そして最新話の発言にも注目したい。

最新話でルフィの夢の果てを聞いてフランキーが、「そりゃ海賊王にくらいならねぇと無理だな」と発言し、ルフィ自身も「海賊王になったらできるかもしれない」と発言していた。

この事から考えられるのは

① 海賊王にならないと叶えられない

② 海賊王になるよりも難しい

大きく分けるとこの2つのパターンが考えられる。というよりこの2つを満たさないといけないのではないだろうか。

夢の果てが建国なら、①は実現できるし(というより海賊王が作った国が存在する)②も文脈的にも合致するだろう。エイヴリーも海賊王と呼ばれるようになってから建国したのだから。

ルフィの夢の果てが建国というのは絶対にあり得ないのだが、そうなって欲しいと筆者が思える根拠が沢山あるのだ。

 

⑥ まとめ

ONE PIECEアンチャーテッドは共に「海賊史」を参考にしており、アンチャーテッドの製作陣はONE PIECEの大ファンである。

そのため作中にONE PIECEの要素を取り入れることで、両作品は共通点が多く、ルフィの夢の果てに採用しやすいリバタリアという存在が「海賊史」にもアンチャーテッドにも出てきているので、ONE PIECEにも逆輸入しやすい、いやして欲しい。(笑)

これがこの記事の本題である。

筆者の妄想、願望であり、アンチャーテッドファンとして逆輸入が実現したらあちぃ!(笑)

 

ここまで書いて思ったのだが、ひょっとするとリバタリアの理念と海賊のユートピア、海賊が作った国という設定は、ルフィの夢の果てよりも、むしろクロコダイルに採用されているかもしれない。

クロコダイルもユートピア作戦と名付けたり、軍事国家の建設など、国を作る事と共通点が多い。ただの余談なので根拠も何もないのだが。

 

また、筆者の知る限りONE PIECE作中で海賊王ヘンリー・エイヴリーをモチーフにした人物は見当たらなかった。

つまり今後エイヴリーをモチーフにしたキャラクターが出てくるのではないだろうか。海賊王繋がりでロジャーのモチーフとも言えるが、名前的にロジャーはウッズ・ロジャースやオールドロジャーなどから来てそうなので、一度だけ登場するという眼帯の海賊がエイヴリーだったら嬉しい。

またしてもアンチャーテッド ファンとしてのわがままが出てしまった。(笑)

とにかく現実世界で海賊王と呼ばれるヘンリー・エイヴリーがモチーフにされていないのには違和感はある。ただのファンだからそう感じるのかもしれないが。

 

話は逸れたがこのような妄想、願望は別として、現実的にONE PIECEの考察としてルフィの夢の果てを考察しても的中させる事は困難だろう。

 

そもそもルフィは夢の果てを達成させる事ができるのだろうか?

夢中と言う言葉があるように、夢に向かっている最中、夢を叶える時こそが最高の瞬間であり、それを叶えてしまったら生き甲斐がなくなってしまう。

つまり、夢中に居る時が最も充実して幸せと言える。そのため、筆者はルフィに夢の果てはを叶えて欲しくないのだ。もっと言うならこのまま永遠に伏線と匂わせとたまに回収したりして完結して欲しくない。(笑)

そして作者もそのように考える人間だと筆者は思っている。

つまり、ルフィの夢の果てとは、叶うところまで描かれないか、夢の果てそのものもが次の夢、あるいは冒険などに繋がるものなのではないか、と思っている。

 

ONE PIECEの作者が最後が最も面白い漫画を描きたいと言っていた事から夢の果てを叶えて、新しい夢や冒険を始めると言うところでこの物語は終わるのかもしれない。

筆者的にはアンチャーテッドから設定を逆輸入し、夢の果ては建国であり、それを叶えたい後に新たな冒険に出る感じで終わるような感じで行けばアンチャーテッドファンとして嬉しい。(笑)

 

長くなったが、これらは筆者の妄想、妄察、いや願望であるのであくまでエンタメと思ってこの記事を楽しんで頂けたら幸いである。

 

 

 

 

引用:

集英社発行「ONE PIECE」著者/尾田栄一郎

アンチャーテッド海賊王と最後の秘宝」製作 Naughty Dog, LLC.

絵は妻による描き起こし

 

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