ネタバレ注意!
最新話の内容を含みます!
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(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
① 星漿体を知る
分かっている事として
などがある。
天元と同化できる事は説明不要だろう。
六眼を含めた因果で繋がっている謎に関してはここでは考察しない。
同じ時代に天内と九十九と2人星漿体がいるので他にも存在しているだろう。
ここでは3と4に焦点を当てる。
② 肉体を知る
筆者は以前、肉体には魂の情報が刻まれると同時に、意志も残ると考察した。
根拠は、
- 夜蛾学長の発言
- 夏油の体が反応したこと
- 甚爾の肉体が魂を塗り替えたこと
の3つである。
肉体に魂の情報が刻まれているのは確定である。何故なら夜蛾学長がそう言っているし、肉体から魂の情報を複製する事で呪骸の核に魂の情報を入力していたのだから。
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(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
肉体に意志が宿っている根拠は、五条の声に夏油の体が反応した事と九十九の発言である。
脳も魂も無くなっているし、ファンブックでは特に意識が残ってないと言及されていた。もしこれが真実なら今の夏油の体には脳も魂も意志も残っていないことになる。その場合夏油の体が反応したことが説明できない。
そのため夏油の体には意志が残っており、ファンブックの言及は芥見先生の意図的な嘘であると考察した。
肉体に意志は宿る。だから夏油の体は反応したし、九十九も夏油の体に喋りかけた。
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(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
この事から肉体には魂や脳がなくなっても意志が宿っている事になる。
③ 魂に対する肉体の影響力
降霊術によって肉体の情報が降ろされた孫は、甚爾の肉体に魂が負けてしまい、孫の魂は甚爾の肉体に塗り替えられてしまった。
作中でそのように明言されたわけではないが、描写を読む限りそう捉えて問題ない。
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(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
先ほどの夏油の肉体に残った意志が反応した事と、夜蛾学長の「肉体から魂の情報を複製する」と言う事を踏まえて、甚爾のこの現象を考えると次のようなことが言える。
- 肉体に刻まれた魂の情報や意志は、肉体の強さによって魂に対する影響力が左右される。
つまり、肉体にも魂の情報が刻まれているのだから、肉体の影響力が強大であれば、肉体があるべき形に魂を書き換えようとするのではないだろうか?
甚爾と孫の関係性は受肉した状態とは違う。
受肉体は共生にしろ魂が沈んでいるにしろ、1つの肉体に2つの魂が宿っている状態だ。
しかし、甚爾の魂の情報は降ろされていないので、肉体も魂も孫の分しかない。なのに、肉体の支配権は甚爾が獲得した。
魂が無い状態で肉体の主導権を得るのであれば考えられる事は1つしかない。肉体による魂の塗り替えである。
肉体の主導権を取られないように、オガミ婆は魂の情報を降ろさないようにしていた。
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(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
通常であればこれで問題ない。肉体にも魂の情報は刻まれているが、魂から肉体へ干渉する時に比べ、肉体から魂への干渉力は高くないのだろう。だから問題ない。
しかし、甚爾の肉体は特別である。恐らく肉体から魂へ干渉する力が強いのだ。そして肉体の形は魂の形に引っ張られる。
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(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
本来は肉体の形は孫の魂の形に引っ張られなければならない。
孫に起きた現象はこれと逆の現象が起きている。普通は肉体に魂の形を変えるほどの力はない。そう、普通なら。
だが、甚爾の肉体は普通ではない、魂の形を肉体の形に変えれるだけの力が甚爾の肉体にはあるのだ。だから孫の魂は塗り替えられてしまい、オガミ婆が死んだ事で術式が暴走してしまった。
つまり、真人の「肉体は魂の形に引っ張られる」とは逆の「魂の形は肉体の形に引っ張られた」という現象が起こったと言える。
④ 星漿体が肉体の意志を聴けるのは何故か
上記のように肉体に意志が宿っていることが分かった。
九十九が取り込まれた星漿体の声や夏油の体に問いかけたことで既に死んでいる人間や取り込まれた人間と会話できることも、これまでの描写からわかる。
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(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
そのため九十九の研究とは肉体に宿る意志を認識する、あるいは声を届けたり聴いたりする方法か、肉体から魂にアプローチする方法ではいか?と考察した。
魂を認識しているものは作中に何人か存在している。虎杖や真希、甚爾、真人、大道、宿儺などがそうだ。では彼らも夏油の体に残っている意志を聴けるのだろうか?
そうは思えない。魂を認識している真人には夏油の意志は聴こえていないので普通は聴こえないことになる。
魂を観測する眼は修行なり、覚醒なり、術式なりで獲得出来るのだろう。しかし、肉体に宿っている意志を見聞きしているのは九十九だけである。九十九が星漿体なのでこの力は星漿体特有の力であるはず。
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(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
なぜ、星漿体は肉体の意志が聴けるのか?認識できるのか?
それは、魂や意志を包み込む存在だからだ。
星漿体の漿という文字は液体という意味であり、脳漿という言葉があるように満たす、包む液体という意味がある。つまり、「星を包む体」星=天元という意味で星漿体と読んでいると考えられる。天元には星の要素が多い。
天元を信仰している盤星教や星漿体である九十九の術式「星の怒り(ボンバイエ)」など星や宇宙を連想させる文言が多い。天元を信仰する盤星教は天元=星と認識しているように字面から読み取れる。このことから星=天元を包み込む体で星漿体なのだ。
では、天元を包み込むことと肉体の意志を聴ける事と何が関係あるのか?
それは次のように考えたら背関係性を見出せると考えている。
天元という他者を包み込むことができる=魂を包み込むことができると。
魂を包み込む力があるから魂や肉体に宿っている意志を認識できるのだ。虎杖が他者の魂を知覚しているように星漿体も魂や肉体の意志を知覚できるのだろう。
そしてこの力を後天的に獲得できるなら?
上記の九十九の魂の研究はこの力を後天的に獲得できることが記されているのではないだろうか?
⑤ 六眼と星漿体は後天的に発現する
星漿体と天元との同化を阻止するため羂索は生後ひと月以内に六眼と共に全て殺した。しかし、同化当日に六眼と星漿体は現れた。このように語っている。
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(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
ここで重要なのは、
- 全て殺した、
- 生まれたではなく現れた
と語っていることだ。
恐らく全てというのは星漿体と六眼の2つともという意味だけではなく、新たに生まれた星漿体と六眼も含めて殺し続けたのだろう。しかし、同化当日に現れた。
そして生まれたではなく現れたと言っている。
これはつまり、既に生きている人間に星漿体や六眼が後天的に発現したという仮説が浮かび上がってくる
つまり、
- 六眼と星漿体を殺すと新しい六眼と星漿体が生まれる
- 同化当日に六眼と星漿体を殺すと素質のあるものに六眼と星漿体の力が発現する
天元と星漿体と六眼は因果で繋がっている。逆を言うと因果を成立させるために星漿体と六眼は現れると言える。
同化当日まで年数が十分残っていれば新しく生まれる形で因果が働き、同化当日まで時間がなければ素質のあるものに発現する。こうやって因果は果たされてきたのだろう。
これは憶測だが生後ひと月以内の赤子に天元が同化できるとは思えない。同化するにはある程度、成熟しなければならないはず。そのため羂索は生後ひと月以内に皆殺しにしたのだろう。
皆殺しにすれば仮に同化当日に「生まれた」としても同化はできないから天元を進化させることができると考えたのだ。同化当日に生まれたとしても同化には間に合わないので、因果は既に成熟した人間に後天的に星漿体と六眼を発現させたのだろう。
この素質を持った者とは六眼なら五条家の人間に発現し、星漿体は術師の素質のある人間に発現するのではないか。
ファンブックに六眼は五条家の特異体質と書かれているし、天内も呪霊を見ることができていた。
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(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
このことから後天的に六眼が生まれるなら五条家しか考えられず、星漿体である天内と九十九は呪霊が見えているので、術師の素質がある人間に星漿体としての力が発現すると言える。
だから天元は「生まれた」ではなく「現れた」と言ったのだろう。
そしてこの後天的に発現した六眼持ちの術師に羂索は2度目の敗北を喫したのではないだろうか。
慶長が1596年頃から1615年の間なので、今から約500年前にあたる。恐らく1596年より十数年か数十年前に、五条家の人間に六眼が後天的に発現し、羂索が敗れ、禪院家当主と共倒れしたのだろう。
⑥ 肉体の情報は特異体質も刻まれている
これまでの根拠により、六眼も含めて後天的に特異な体質が発現する可能性が十分あることが分かってもらえたと思う。
そしてそれを証明するような描写があった。それが甚爾の肉体に書き換えられた孫のシーンだ。肉体の情報を降ろされた孫の体が甚爾の肉体に書き換えられ、呪力がないため呪力切れによる降霊術の終了契機がなくなってしまった。
これは同時に次のことが言える。特異体質も再現されると。
降霊術で降ろされた甚爾の肉体の情報にはきちんと天与呪縛の中でも更に特異な呪力0という体質まで再現されていた。
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(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
つまり、何らかの方法で六眼も含めた情報を複製できれば、あるいはオガミ婆と孫のようにバグのような現象と、六眼の不在という条件が揃えば、六眼すらも再現できるかもしれない。
⑦ まとめ
- 星漿体と六眼と天元は因果で繋がっているので、星漿体と六眼が死んでしまうと再び生まれる。
- 死んだときに同化当日まで時間がある場合は普通に生まれる
- 同化当日まで時間がない場合は、素質のあるものに後天的に発現する
- 六眼は五条家の人間に後天的に発現する
- 星漿体は術師の素質のある人間に発現する
- 孫の肉体が甚爾の特異な天与呪縛も忠実に再現して書き換えられていたことで六眼などの特異体質も書き換えが起こる
202話で「天内以外の星漿体はいなかったのか?」「天内理子ほどの素質を持った者はいなかった」「いなくはなかったということか」という会話の流れがあった。
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(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
この会話はこの仮説を否定するような内容である。しかし、500年前の羂索が星漿体と六眼を殺してまわっていた時と現代では状況が全く違う。
500年前に羂索は星漿体と六眼を殺してまわったが、同化当日に後天的に星漿体と六眼は現れたので護衛である六眼の封印へ舵を切った。しかし現代で羂索が行なっていることは六眼の封印であり、星漿体を皆殺ししていたわけではない。実際、天内を殺そうとしていたのは盤星教や呪詛師だった。
つまり、天元が「星漿体と六眼を殺しても現れた」と語った状況と星漿体が生きている状態で六眼の封印を目指していた現代と状況が違うと言えるのだ。
ここで九十九と天元との会話をもう一度思い出すと、
「天内理子以外に星漿体はいなかったのか?私は含めるなよ」「天内理子ほどの素質を持った子はいなかった」「いなくはなかったということか」
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(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
そして羂索の過去の話を思い出すと
「2度目の羂索は徹底していた。星漿体も六眼も生後ひと月以内に全て殺した」「それでも同化当日に星漿体と六眼は現れた」
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(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
これらをこれまでの考察を踏まえてみるとこう言い換えられるのではないだろうか。
「星漿体も六眼も生まれたものも今生きているものも含めて全て殺した」「それでも同化当日に星漿体と六眼は現れた、これは因果が素質のある者の体を後天的に星漿体と六眼の特異体質に書き換えたのだ」
「天内理子以外の星漿体はいなかったのか?」「羂索が君も含めて全ての星漿体を殺したわけではないから当然他にも存在していた。だが、天内理子ほどの素質を持っている者はいなかった」
この2つの会話によってこのような脈絡がこの会話の裏に隠されていると言える。
作中で五条以外の人間に六眼が移るとは思えない。天元が取り込まれた今は尚更だろう。12年前に甚爾によって因果は壊されてしまったので、取り込まれなかったとしてもすでに星漿体や六眼も生まれなくなってしまったのかもしれない。