期待の試合がチャンピオンのヴァンの負傷により、5/10へ延期となった。
非常に残念である。
一方で筆者の不安が和らいだ。筆者の予想では平良の勝利だが、巷で言うほど簡単な相手ではないと思っていた。
ヴァンは腰が重いストライカーでリーチがない分、手数や回転力撃ち合いの技術が高い選手でありながら、その間にもTDDできる技術と反応を持つ選手である。
平良は完全なグラップラーで打撃は最近、進化しているがモレノ戦を見る感じ、試合中にセンスで調整できる選手ではなく、練習でやった動きを試合中にしっかり出来る選手である。つまり、試合中に相手の癖に合わせた打撃を思い付きでやれるのではなく、その動きを反復して体に染み込ませて動けるようにする選手なのだ。だからモレノの頭の上ばかりを殴って空振りしてしまう。
とはいえ、平良は現フライ級で最高レベルのフィジカルを持ってるのでヴァンでもTDDするのは難しく、テイクできなかったとしてもバックに回れるので、平良有利は覆らない。
では何故、筆者が簡単な相手ではないと言ったかと言うと、ヴァンは豪運の持ち主だからだ。笑
真面目な話で、ショートノーティスでタイトルショットを掴み、チャンピオンの負傷で王座奪取。こんな事今までのUFCで一度も無かった。完全に運が味方をしている。だから怖かったのだ。本人達のスペックや相性ではなく、運という自分たちがコントロールできない部分でヴァンに負けているから、平良敗北もあり得ると考えていた。
それにヴァンは1発でKOする力はないものの非常にタフな選手である為、平良がなかなかテイクできなかったり、グラウンドでの支配時間か短かったら豪運を持つヴァンが打撃で支配しているように見せればヴァンの判定勝ちも十分あり得る。
しかし、今回の負傷欠場でそれらは無くなったと思う。と言うのも延期が僅か1ヶ月だからだ。1ヶ月の延期で試合ができるなら軽い怪我だろうし、そもそも2週間で2試合したタフな選手がその程度の怪我で欠場してしまうだろうか?
筆者には逃げたように見える。少しでも長い間チャンピオンとして居たいという魔力に負けたように見える。
元々、負傷でチャンピオンになった事に微塵の負い目や無念などなく、素直に金網に登って喜べるタイプなのだから、パントージャ戦の直後に強度の高い練習などしないだろう。とりあえずパーティするタイプだ。
しかし、平良なら翌日から練習するはずだ。このマインドに明確に差がある。そしてここがこの延期を生んだと思っている。
自分の力で勝ったわけじゃないのに心から喜べる選手が、自分を追い込める練習を出来るわけがない。しかも2週間で2試合するようなタフガイが僅か1ヶ月で試合できる程度の怪我で欠場するなどあり得ないだろう。それも試合1週間前にそんな怪我をするほど激しい練習をするはずないだろうから、本当に軽い怪我か仮病だろう。
そんな人間に運は微笑まない。微笑んでも掴めないだろう。守りに入った人間にチャンスは掴めない。これは両者のマインドに差が出た結果だと思う。
これにより平良の勝ちがより鮮明に想像できるようになった。
日本人初のUFC王者誕生をゴールデンウィーク最終日に見届けられるのも最高だ。
今はこれを楽しみに労働に耐えるとしよう。