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ワンピース世界の言語考察

 

 

 

ワンピース世界では、古代文字というのが存在している。主にポーネグリフに使われている文字だ。

それと共に英語も日本語も主要な言語として使われている。

今回はワンピース世界の言葉について見ていこう。

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(引用ONE PIECE著者尾田栄一郎)

 

 

 

 

 

 

① 言語

ワンピース世界の言語は、我々が使っている言語と同一と考えていいだろう。

主に英語と日本語である。英語は手配書や政府の施設などに、日本語は海軍本部に海軍と書かれていたり混在している。

 

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(引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎)

 

そのため本記事ではワンピース世界の共通言語は英語と日本語であり、それは我々の世界の言語と同一言語として話を進める。

 

ワンピース世界では、色んなものに英語や日本語が使われている。この事から少なくても文字に関しては日本語と英語をどの国、どの時代の人でも理解している事になる。

通常、文字が違うなら喋る言葉も異なる。文章が英語なのに喋る言葉は中国語なんてことはない。この事から文字が英語と日本語なら喋っている言葉も英語と日本語であると考えていいはずだ。

 

我々の世界でも英語が世界共通言語のように使われているが、我々日本人が日常的に英語を使いこなせないように、自国の中で公用語でない言葉は流暢にしゃべれないのが普通である。

ところがワンピース世界では当たり前のように英語と日本語を理解しどの国に行っても会話が成立する。

 

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(引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎)

 

これは日常的に2つの言語を使用していることに他ならない。鎖国国家のワノ国の人間にさえ会話が成立することを考えると、あの世界ではどんな国の人でも最低でもバイリンガル、場合によってはトライリンガル以上だろう。この時点でワンピース世界ではどんな鎖国国家でも英語と日本語は最低限通じる言語といえる。

 

加えて、ドフラミンゴやドン・チンジャオなど名前から英語と日本語以外の言語圏を想像させるようなキャラクターが登場する。これらは名前の響きからそれぞれの出身国がはっきりわかるようになっている。フレーバー付けとしては最高に成功している。

 

キャラ名 国名 連想国
ドン・キホーテ・ドフラミンゴ ドレスローザ スペイン
ドン・チンジャオ 花ノ国 中国
光月おでん ワノ国 日本

 

このように、明らかに英語でも日本語でもない言語圏の名前や、サンジの技名にフランス語が使われているように、2つの公用語以外の言語が存在することは間違いない

 

1つの国で2つ以上の公用語があるのは変ではない。スイスでは、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語という4つの公用語がある国だし、他にも元々植民地にされていた国では、母国語+植民地を支配している国の言語の2つを公用語として定めている所が多い。フィリピンだとタガログ語、ビサヤ語という母国語に加え、アメリカの植民地だったため英語も公用語となっている。

そのため、1つの国で複数の言語が使われるのは我々の世界でも普通の事であるといえる。

つまりワンピース世界の言語は

母国語+英語+日本語という設定といえる。

 

② 言語から世界を読む

現実世界では土地によって言語が異なり、同じ言語ですら方言や訛りがある。地続きの大陸でも多種多様な言語があり、海を隔てるとさらに増える。

言語は土地によって独自に生まれ、色んな島や大陸、国が存在すればするほど言語が増えるのが我々は住む世界の常識と言える。

それを肯定するかのように、あの世界ではグランドラインとレッドラインというまるで世界を意図的に分断するかのような構造になっていて、事実4つの海とグランドラインの島々を往来するのは非常に困難である。

 

海賊達は簡単に逆走したり、好きな時に4つの海に戻ったりしているが、優れた航海技術があってこその奇跡であり、一般の船乗りには困難だろう。それ故に外界と閉ざされやすく、独自の文化や文明、生態系の島が成り立つという説明があった。

つまり、あの世界では独自の文明や独自の生態系が育まれやすく、従って言葉も多様であるべきなのだ。

 

③ 古代文字と現代言語

そこで気なるのは古代文字の存在だ。

現在はポーネグリフや古代遺跡などで散見される程度で日常的には使われていない。読める者もロビンと光月スキヤキくらいである。

光月おでんが過去回想で古代文字を「光月家に伝わる一子相伝の暗号だぞ」と語っていたことからこれを信じるならば、言語ではなく暗号であることを考えなければならない。

 

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(引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎)

 

筆者はこの時、

「え?古代文字が暗号?文字じゃなくて?昔は古代文字が一般的な言葉だと思ってた」と混乱したのを覚えている。

何故ならロビンやオハラの学者たちが暗号ではなく古代文字と語っていたからだ。そのため、おでんの暗号というのが真実なのか言語としての古代文字が真実なのか分からなくなってしまった。

 

そこで整理すると、

  • ジャヤの遺跡
  • インペルダウン

など各地に古代文字は点在している。

 

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(引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎)

 

もしこれが暗号ならインペルダウンやジャヤの遺跡もポーネグリフ並みに重要ということになるし、暗号にしては普及率が高すぎないだろうか?

むしろ、日常的に世界中で使われていたからこそこれだけ各地で散見されると考える方が自然である。

 

③ 言語教育

青色の星の構造上、外界と隔絶され独自の文化と生態系が生まれやすく、結果として多様な言語が存在するはずである。

そして言語が多様であればあるほど別の言語が公用語として普及しにくい。我々の世界で世界共通言語とされる英語ですら全人類が流暢に喋れるレベルではない。

そのことを考えるとワンピース世界の普及率は異常である。その普及率は100%と言ってよく、そこには何らかの背景が存在するはずだ。

我々が他言語を習得するのに時間がかかるように、言語を教育する、言語を根絶やしにするというのは途方もない時間と労力がかかる。

 

なぜあの世界では多様な言語がありながら2つの言語が共通の言語として普及しているのか?

  1. 元々1つの大きな国、または大陸であった
  2. 言語を司る悪魔の実がある
  3. 言論統制された
  4. 母国語+英語+日本語パターンがそもそも間違っている
  5. 巨大な王国だけが古代文字を使用していた

 

元々、1ヶ所に超広大な大陸があり1つの国を形成していたパターン。

これなら、共通の言語が存在してもおかしくない。その場合なぜ英語と日本語に分かれているかが弱点となる。

英語だけでは表現できず、語彙の多い言語が必要になったから生まれたとは考えられないだろうか?例えば英語は、「読む」「書く」「喋る」で使われて、日本語は「読む」「書く」に留まっているとしたらどうだろうか?

 

同じ規模の大陸と国がもう1つあり、交易相手はお互いしかいないため両国共にお互いの言語を公用語としていたパターン。

これはかなり飛躍した考察である。そもそもあの世界にはリトルガーデンのように恐竜が生き残っている島があったり、異常なほど科学の進んだ島もあるように、島ごとの時間経過に大きな隔たりがある

ある島は数億年前のままで、ある島は近代的であったりするように、1つの大陸や島がバラバラになったとは考えにくい

リトルガーデンが恐竜が暮らせる気候である事から、リトルガーデンを何処かから移動してきたとしても移動中に恐竜が住める気候じゃなくなるので絶滅してしまう。

空白の100年に恐竜が生まれたというのも考えにくい。恐竜の能力者はこぞって、「太古の昔こうやって狩りをしていたんだ」とか言っているので、太古の昔が800年前の空白の100年を示すとは思えない。

 

つまり、あの世界のレッドラインやグランドラインは数億年前から存在しており、リトルガーデンの恐竜達は運良く気候や外敵に襲われずうまく生き延びたと考えていいだろう。

この事から全ての島々が元々1ヶ所に集中しており、それが原因で2つの言語が公用語として現在も残っているとは考えにくい。

 

言語を司る悪魔の実があれば古代文字を根絶やしにできるかもしれない。トキトキなんていうチート能力があるくらいなので存在していても不思議ではない。

その場合、特に論じる事なく世界政府側にとって不都合な古代文字を消し去り政府側にとって使いやすい言語を残したと言える。

 

元々、2つの超大国が世界を支配しており古代文字を使う側と、英語と日本語を使う側に分かれていた。生き残った方が敵国の言語を根絶やしにしたパターン。

問題はどうやったのかという事だが、日本が満州国におこなったように強力な軍事力と国力があれば言語の書き換えは不可能ではない。

ただ、速効性がないのでその点が弱点と言えるか。

 

④ 巨大な王国側の勢力

筆者は以前から腑に落ちていない部分がある。それは

  1. 中途半端に巨大な王国側の勢力が生き残っていること
  2. 生き残った巨大な王国側は何故何も覚えていないのか
  3. 巨大な王国側の勢力の文明レベルが低いのは何故か?

 

巨大な王国を滅ぼし、その記録を徹底的に抹消し、ルルシアを滅ぼしたような規格外の兵器まである。

ワノ国やアラバスタ、ジャヤを滅ぼす事など造作もないはずだ。にもか関わらず生き残っており、生き残ったにも関わらず、重要な事は伝えられていない。

本当に世界をひっくり返したいなら、ひっくり返すために必要なものを伝えるべきではないか?

 

⑤ 古代文字と共通言語の矛盾

現在の言語は

  1. 日本語と英語が公用語
  2. 鎖国国家のワノ国で会話ができるから900年前にも日本語と英語は存在していた

 

古代文字

  1. 光月家には暗号として伝わってる
  2. インペルダウンやジャヤの遺跡にも書かれているので世界規模で普及していた

 

鎖国国家のワノ国で日本語や英語で会話できるなら900年前から存在していたはず。

800年前からやってきたトキとも問題なく会話できていたし、読み書きできない様子もなかった。この事から900年前から日本語と英語が公用語として変化せずに今に続いているのは間違いない。

 

光月家には古代文字は暗号として伝わっているが、インペルダウンやジャヤの遺跡にも古代文字が刻まれているので、かつては世界規模で広がっていたのだろうか?

日本語や英語があれだけ広がっているので古代文字も同じくらい普及していないとおかしいはず。ここが矛盾してくる。

世界各地で古代文字が散見されるなら世界レベルで普及していないとおかしい。なのに読めるのは光月家とオハラの学者のみ。そして暗号として伝わっている。この矛盾はなんだろうか?

 

光月家には暗号として伝わっているし、ポーネグリフ以外に見られたのはインペルダウンとジャヤくらいしかないので、貴重な施設にしか刻まれていないのかもしれない。

古代文字と言うから複雑になるが、暗号として考えれば良いのだ。

インペルダウンやジャヤに古代文字があるのは我々の想像以上に重要な施設だから暗号が刻まれていたのだろう。

ワノ国やジャヤが日本語や英語で会話できる事を考えると巨大な王国も公用語は日本語と英語である可能性が高い。

そのため、巨大な王国が使っていた古代文字を誰も読めなくなって今は暗号として使っているというよりかは、巨大な王国も言語は今と同じだが、誰にもポーネグリフの秘密を知られたくないから暗号を作り、ポーネグリフを作れる光月家だけには読み方書き方が伝わったのだろう。

 

⑥ まとめ

  1. 現在のワンピース世界は手配書に英語が、海軍本部に日本語が使われており鎖国国家のワノ国や空島でも会話ができるので、公用語は英語と日本語である
  2. 鎖国国家であるワノ国で会話が成り立つので900年前から英語と日本語は公用語として成り立っていた可能性が高い
  3. 古代文字はポーネグリフ以外にもインペルダウンやジャヤの遺跡にも刻まれているので、世界各地で散見される程に普及していた可能性がある
  4. 世界各地で古代文字が散見される事で世界規模で普及していた可能性があり、その場合900年前の公用語が古代文字だった可能性がある
  5. 古代文字がかつて公用語だったならワノ国の住民全員が読まなければならない
  6. 光月家には暗号として伝わっている
  7. インペルダウンやジャヤの遺跡で古代文字が刻まれているので、①かつては公用語として普及していた②重要な施設だから古代文字(暗号)を使って何かを記述している

 

まとめるとこのような情報と仮説が生まれる。

この中で最も矛盾が少ない仮説は、

  1. 巨大な王国は昔から公用語は英語と日本語だった
  2. 重要な施設とポーネグリフのみに暗号(古代文字)を使った
  3. 古代文字は暗号であり、共通言語ではない。

 

もはやこのように考えなければ説明がつかない。

900年前から共通言語は日本語や英語である可能性が高く、そうなる古代文字から日本語や英語に変わったと考えるとかなり難しくなる。

言語が共通言語になる時間や方法を考えるとかなり難しい。そのため言語が変わったのではなく、おでんのいう暗号が正しい認識なのだろう。

 

もしくは、強力な悪魔の実によって言語や認識を変革させれたなどが考えられる。

というか真っ当な方法で言語を書き換えるのが難しい以上、一瞬全ての人間の認識と過去を改変するのは悪魔の実にしかできない芸当だろう。

 

悪魔の実の力でないなら、世界の共通言語は900年前から今と同じ英語と日本語であり、古代文字は暗号として使われていた。

インペルダウンやジャヤは重要な施設、地域だから散見される。

オハラの学者が古代文字と思っていたのは、光月家と違い暗号として伝わっていないから認識が異なったのだろう。

 

尾田先生は今まで隠してきたこの世界の秘密全て描きますと言っていたが、こんな事まで描いてくれるのだろうか?

描いてくれると期待したい。