ネタバレ注意!
最新話の内容を含みます!
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
① 入れ替わり
虎杖「そろそろ掴めよ虎杖」
日下部「押忍」
意味がわからない。(笑)
何故、虎杖が日下部を虎杖と呼んでいるのか?全く意味がわからない。
そう、中身が入れ替わってる以外に考えられない。そのため今回は中身が入れ替わってると考えていく。
まず、入れ替わりの術式を考察する上で前提条件を整理しよう。
- 何故、日下部と入れ替わったのか?
- 何故、日下部と稽古していたのか?
- 日下部が教える立場であること
- 日下部はこの状況を当たり前のように前にも経験したかのような態度である
- 腸相との「兄弟がお前の中で生き続けるなら」の発言を回収できる
- 入れ替わって何をするのか
これらを説明できなければならない。
その前にまず、誰の力で入れ替わりが起きているのかを考察していく。
② 誰の術式なのか
では誰の術式なのか?
考えられるのは、
- 虎杖の術式
- 東堂の術式
- シン・陰流の術式
候補としてはこれくらいか。
虎杖は腸相との会話から他の九相図を取り込んでその術式を使っている。恐らくこの可能性が最も高いだろう。
東堂の術式が拡張術式として使えるならあり得そうだ。位置を入れ替えるのだから術式の解釈を拡張すれば中身の入れ替えも可能だろう。
シン・陰流の術式である可能性もある。シン・陰流とは術式を持っていないが、呪術師として才能のある者に対して開かれている流派だ。
交流会編で説明があったように、0から術式を構築するというのがシン・陰流の真骨頂である。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
つまり術式のない者でも居合いなどの簡単な術式を構築できるのだ。
なので、修行の手段なのか戦闘手段なのか分からないが、シン・陰流の構築した術式である可能性がある。
③ 虎杖の術式パターン
虎杖の術式と考えるのがが最もシンプルだろう。それが宿儺の術式が刻まれているのか、九相図の術式が刻まれているのか分からないが、最も描写を自然に受け取ると虎杖が使っているといえる。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
宿儺の術式は流石にないだろう。切断やら■開が宿儺の術式なのだから。
ならば虎杖が新たに手に入れた力と考えて良い。
「そろそろ掴めよ」はそろそろ術式の感覚を掴めよ、あるいは入れ替わりの体をスムーズに使えるようになる感覚を掴めよのいずれかを指しているのだろう。
ただ、このパターンなら何故九相図の長男である腸相と稽古をしないのだ?
腸相なら虎杖や九相図とも関係が深いし、150年術式と向き合っていたのだから他の兄弟の術式に理解があってもおかしくない。
つまり日下部が稽古相手だった事が説明できないのだ。もっと相応しい稽古相手がいるのだから日下部が稽古相手という事を説明できなければならない。
そして虎杖の術式なら恐らく初見で稽古しているはずの、日下部(虎杖ボディ)に焦りや動揺が見られないのが全くの謎だ。むしろ虎杖(日下部ボディ)の方が戸惑っているのも解決できない。
④ 東堂の術式パターン
入れ替えの術式なら最も名前が上がるのが東堂だろう。
しかし、稽古相手に日下部である意味がわからない。東堂なら本人が稽古をつければいいのでこれは考えにくいだろう。加えて本人が登場してないのもマイナス点だ。恐らく最も可能性が低い。
⑤ シン・陰流のパターン
シン・陰流は0から術式を構築する流派である。本来術式は生得術式しかないのだが、恐らく門外不出という縛りによって術式の構築を成立させているのだと思う。簡易領域も同様の理屈である。
シン・陰流パターンのいいところは日下部が稽古相手の説明が簡単にできることだ。
シン・陰流に入れ替えができる技が存在し、それを虎杖に教えようとしていたのではないだろうか?
ただ簡易領域と同じで直接入れ替わりの技を教える事はできない。「見て覚えろ」「体験して盗め」という事で日下部は「そろそろ掴めよ」と言っていたのではないだろうか?
だから日下部は入れ替えが当たり前のように全く動揺のない表情だったし、教える事はできないが体験させる事、見せる事は縛りで禁止されてないので「そろそろ掴めよ」の意味も分かるし、全て解決できる。
この場合、腸相の発言が回収できない。
これについては、九相図を取り込んだ事で術式は刻まれたが、それとは別にシン・陰流を伝えるために入れ替え技を使ってシン・陰流を体験させる事で盗ませようとしているのではないか?
いや、九相図を取り込んでも術式は刻まれず、呪力強化を受けただけで術式は得られなかった。そのため今後の戦いに備えて弱者の術式であるシン・陰流を学んでいるのではないだろうか?
しかもこれなら宿儺が言っていた「あの播磨の!」と言っていた事も回収できる。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
シン・陰流創始者の蘆屋貞綱は、播磨に実在した蘆屋道満が元ネタである。
つまり、シン・陰流創始者である播磨の蘆屋貞綱にそっくりな虎杖が、日下部にシン・陰流を見せてもらう事で盗もうとしていると考えた方がしっくりくる。
⑥ まとめ
最も可能性が高いのは
- 虎杖の術式
- シン・陰流
の2つだろう。
虎杖の術式の場合は腸相ではなく日下部が稽古をつけていた事を説明できない。
シン・陰流の場合は、九相図を取り込んでも術式を刻まれなかったという仮定が必要だが、術式が刻まれなかったからシン・陰流を日下部から盗もうとしていると考えられる。
宿儺が言う「あの播磨の!似てるだろう!」も創始者の蘆屋貞綱にそっくりであるという事も回収できる。
そしてこれはどちらのパターンでも言える事だが、虎杖が入れ替わりの術式を使える事で、伏黒の救済に繋がるのだろう。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
乙骨達も伏黒救済の策を思いついているが、それとは別の方法を虎杖は思いついていた。
つまり、宿儺と入れ替わるのだ。通常は難しいだろうが、弱った時なら伏黒の中にいる宿儺と虎杖を入れ替える事で、檻である虎杖の肉体の中に宿儺を閉じ込める事で伏黒も救済し、宿儺も封印できる。
この場合、伏黒の中に虎杖が入ってしまうが宿儺に乗っ取られたままよりずっといい。これが伏黒を救済する方法の1つなのではないだろうか。
この記事では、虎杖と日下部の入れ替わり現象は、
- シン・陰流の技術である。
- 簡易領域と同様に教えないという縛りで、虎杖に体験させる事で盗ませようとしていた。
- だから日下部は「そろそろ掴めよ」と発言した。
- 虎杖が播磨の蘆屋貞綱とそっくりなのも間接的に回収できる。
- だからシン・陰流の術師の日下部と稽古していた。
- シン・陰流の技術だから日下部は顔色が変わってないし、かつて経験したかのように、当たり前かのように動揺してないのもシン・陰流の技術だから。
- 宿儺を弱らせて入れ替えさせれば伏黒を救済できるし、宿儺も封印できる。
と言う事でまとめさせてもらう。
恐らく年内、早ければ9月、10月くらいで終わりそうな呪術廻戦、これからも目が離せない。