ネタバレ注意!
最新話の内容を含みます
① 古代兵器プルトン
以前まで筆者の考えるプルトンは以下の条件を満たしたものと思っていた。
- ウォーターセブンで造れるもの
- 設計図のみを継承していた事から設計図さえあれば造れる(超重要)
- 暴走の可能性がある=動かすのに特殊な人物や種族はいらない(超重要)
- 同時期に複数存在できる(超重要)
以上の条件を満たしつつ、島を跡形もなく消し飛ばせなければならない。そして作中にそんなモノは登場していないというのが筆者の見解だった。イム様砲は除いて。
上記の条件を満たせないとして、下記の巷の考察を否定した。しかし、最も近しいものは何かと問われれば筆者もマクシムと答える。
- プルトン=マクシムである
- 船体に神の文字
- エンジェル島を消し飛ばしたから威力を説明できる
- 垂直落下式の攻撃によって魚人島及びマリージョアを破壊し、四つの海を統合できる
- かつて黄金卿と言われたワノ国に眠っている事から、ジャヤの黄金で造られたマクシムと素材が共通する
巷に残されているのはこれくらいだろう。
かつては、ポセイドンは海、ウラヌスは空、プルトンは地を表す事からプルトンはズニーシャと言われたり、ポセイドン=しらほし、ウラヌス=ナミ、プルトン=モモノ助という全て巨大生物か何かを操る人物を指す説、ワノ国そのもの説などがあった。
しかし、プルトンはワノ国に眠っておりその解放にズニーシャが必要という事で、殆どの説は崩れ去った。
上記のマクシム説の実質一強状態であり、もはや王道というかそれしかない状態である。
これらの説を一番最初に挙げた条件を満たさないとして否定した。
詳しくはこちらを読んでほしい。
そして最新話での情報でこれらの条件を考え直す必要が出てきた。
② 考察のやり直し
最新話で、900年前に現在のエッグヘッドと同じレベルの科学力があった国が登場した。シャカの発言によると空白の100年はその高度な文明を持つ王国と20の国の連合軍の戦争の歴史らしい。
これによって上記の筆者の条件が覆されかねないので、考察していたい。
- 高度な文明を持つのは1国だけなのか?
- ウォーターセブンも高度な文明を持っていた可能性
- 未来兵器の可能性
高度な文明が1国だけなのかという点についてだが、我々の世界の基準で考えるとあり得ない事だろう。技術の発達とは競争の中で磨かれる。仮に鎖国国家だったとして現在のワノ国がそうだったように、闇に技術が流れることは良くあることだ。
軍事研究家の言葉で、「最新技術は軍隊の次にヤンキーが手に入れる」と言うものがある。こんな言葉があるくらいだから、技術の流出というのは、ワノ国でもそうだったように止められないし、単独の国家だけで成し遂げられるようなものではない。
何故なら天才Dr.ベガパンクですら自分を6人に分けた。言ってしまえば1人の力では今のエッグヘッドのような科学力まで持っていけなかった事の証明と言えるだろう。
つまり、1国だけではない可能性が十分ある。そもそもあれほどの科学力を持つ国が滅びるのだ、よっぽどの天変地異が起こらない限り、劣っている文明レベルの国が束になっても勝てないだろう。
そして天変地異だったとしてピンポイントで高度な文明の王国だけ滅びねばならない。そんな都合よく天変地異が起こるだろうか?もちろん地震や巨大な王国という事から火山の噴火によって巨大な王国のみに影響が出た可能性もある。漫画なのでそういったストーリーでもおかしくないし、考え方によってはドラマチックである。
しかし、順当に考えるなら周りの国も文明レベルが高かったと考えるのが自然では無いだろうか。もしそうなら、ルフィからUFOやらロケットやらの単語が出てくる事も、ホログラムが立体映像という知識もジェルマ66の科学力が物語りになることも辻褄が合う。
ウォーターセブンも同様の文明レベルを持っていたと仮定すると、プルトンはマクシムではなく、現代風の戦艦として出てくる可能性は十分ある。
そして、ここからは筆者の想像だが、ウォーターセブンも高い文明レベルを持ち、プルトンとして仮に宇宙戦艦大和のようなものを作ったとする。
当然、戦艦だし、誰が乗っても動かせるので暴走の危険性がある。そこで大和にとっての武蔵のように対を造れるように設計図を残した。
しかし、政府の焚書坑儒が想定よりも激しく、また高度な文明も衰えてしまった。つまり設計図を残した段階では高度な文明がある事が前提だったため、設計図さえあれば造る事ができたが、現在は技術が失われてるいるため、造ることができない。このような状況に陥っている可能性がある。
③ 敗戦の理由
最も簡単なのは天変地異で高度な文明の王国だけが滅ぶ事だ。これなら
・文明レベルの劣る20の国の連合軍でも勝てる
・高度な文明の王国だけが滅んでいるので技術が継承されていない事、人々の記憶から消す事も説明できる
弱点は、
・そんな都合のいい天変地異が起きるのか
・天変地異と歴史の抹消は=ではない
こんなところか。説明できれば強い仮説となるだろう。
他には
・元々、世界の文明レベルが高かった
・古代兵器の暴走による形勢逆転
世界の文明レベルが高かったなら何故いまは低いのかを説明しなければならない。
これに関しては20の王国側が平和が訪れ、このような戦争が二度と起きないように自ら高度な文明を捨てた。
少々弱いがこれで説明できる。現実世界でも核兵器の削減を目指しているわけだし、平和になった状態なら、まして100年間戦い続けた後の平和ならこのような世論の流れになってもおかしくない。
古代兵器の暴走は天変地異と同じほど、簡単に敗戦の理由がつく。
しかし、それならワノ国にプルトンが眠っている理由などが説明しにくい。
ポセイドンが暴走したと考えれば説明できるが、プルトンやウラヌスといった古代兵器がある中で1つだけ暴走して形成が逆転するのだろうか。
やはり数ヶ月前に考察したように高度な文明を持つ王国が悪者だったのだろうか。
https://sprite289.hateblo.jp/entry/2022/05/05/151326
④ 焚書坑儒
いくら王国だけ滅んでも交易や人々に戦争の記憶と共に焼き付いているだろう。それをこれほど綺麗に消せるのか?
筆者は以下の可能性を考えた。
- 悪魔の実の力
- そもそも世界中が王国を滅ぼしたかった
- 800年間かけて歴史を消していった
最も簡単に説明しやすいのは悪魔の実の力だろう。どんな能力は分からないが人々から空白の100年の歴史だけをピンポイントで抹消すれば、後は現物を消し去るだけでいい。イム様砲があれば十分だろう。
2つ目は筆者独自の偏見である。
世界政府が残虐非道の焚書坑儒を行なっているから悪者に見えているだけで、ONE PIECE世界の住人は加盟国に限れば平和を享受しており、国際政治体制も各国の王で決議を取る民主主義の形をとっている。
つまり、客観的に見れば世界政府は全く悪者ではないように見える。
加えて、世界政府が悪者だった場合、20の国が100年間も団結して戦えるだろうか?
むしろ、世界中の人々が高度な文明を持つ王国の滅亡を望んでいたのでは無いだろうか。たからこそ100年間の戦争が終わって平和が訪れた時、その巨大な王国の思想を棄て去り、科学技術も戦争の引き金になる技術として自ら放棄した。このように考えればあれほど綺麗に歴史が抹消されているのも納得がいく。
そして五老星のような上層部だけ、二度と戦争が起きないように監視し、一般人はそう言った歴史そのものを知らなければ戦争の火種が生まれずに済む。
3つ目は、最新話で空白の100年は戦争の歴史と語られたから言える事だが、空白の100年に歴史を消されたのではなく、100年分の歴史がないだけである。つまり、割と最近まで200年前くらいまでは、高度な文明を持つ王国の存在や思想なども僅かながら残っていたと考えられないだろうか?
それが現代付近になり、クローバー博士の登場などで消えつつあった高度な文明を持つ王国の歴史が息を吹き返している。
筆者的には2つ目を推したい。単に好きな展開だからだ。(笑)
⑤ まとめ
要点として
- 空白の100年は戦争の歴史であり、必ずしも100年の間に歴史が抹消されたわけではない
- 高度な文明が滅んだ理由としては、その王国にピンポイントで天変地異が起きた。または世界中から滅亡を肯定されていた
- 歴史の抹消は悪魔の実の力、またはONE PIECE世界の住人が自らの意志で王国の思想を捨て去った。もしくは800年かけて行われ、つい最近まで思想や王国名前は残っていた
- 高度な文明を持つ王国は1つだけでなく、他にも特にウォーターセブンやドラム島、エッグヘッドやバルジモアにも分布していた可能性がある
- 世界中に高度な文明がある事でUFOやホログラムを知っている事をある程度説明できる
これらを今一度考え直す必要がでてきた。
特にプルトンに関しては、現代風の戦艦や宇宙海賊キャプテンハーロックのような船の可能性も浮上してくる。
必ずしも作中で登場したものである必要はないのだ。
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