ONE PIECEにおいてルフィ達の最大のライバル、または最大の壁として立ちはだかると予想されているのが黒ひげだ。
果たして本当に戦うのか?
① 対比
ルフィと黒ひげはしばしば比較して描かれている。
- チェリーパイが不味いと美味い、ジュースが美味いと不味い。
- 同時期にインペルダウンへ侵入
- 頂上戦争で漁夫の利を得た黒ひげ
- 最悪の世代同士
- ロード・トゥ・ララテルで明示された明らかな対比説明
などなど、沢山の対比や共通点が意図的に対立しているかの様に描かれている。
② 因縁
彼らには因縁がある。
そもそもルフィを最初に狙っていたのは黒ひげだった。もし、ジャヤで空島に行く事ができなかったらあのまま2人は衝突していただろう。
最も大きな因縁はエースに関するものだろう。
エースの部下だった黒ひげが掟を破り、それに伴い追跡したエースと衝突。結果的に黒ひげが勝利し、七武海へと加入した。
これが引き金となり赤犬にエースは処刑された。
この様に黒ひげの一方的な因縁(七武海加入のために億超えの海賊を倒す)と、エースに関する因縁が存在し、読者的にもエースの半分敵討ちという気持ちも入るだろう。
③ 巷の説
黒ひげについては様々な考察がある。
これらを補完、または使った考察が沢山ある。
例えば、ロードポーネグリフを集めるシャンクスと衝突し、黒ひげが勝利しルフィと衝突する。
あるいは、ロードポーネグリフを巡ってルフィと衝突する。
プラトンを巡ってルフィと衝突するなど沢山存在する。
どれも信憑性のある説であり、ロード・トゥ・ラフテルで対比されてる事から黒ひげvsルフィが起こる可能性は極めて高いと言える。
④ 本当に衝突するのか?
黒ひげvsルフィの根拠は
- 黒ひげとルフィが明らかに対比として描かれている
- エースが絡む因縁
- シャンクスを含めた3人の因縁
- 共にラフテルを目指している
これらの根拠はいくつかの考察パターンを産んでおり、そのどれもが信憑性が高い。
しかし、疑問もある
そもそもエースはエースが負けたから悪いのであって、正々堂々と戦った黒ひげには何ら非はない。
実際、ルフィがドレスローザでメラメラの能力を手に入れようとした時に、「渡したくない奴もいるけど仕方ない」と言って仲間の命を優先していたように、ルフィは必ずしも黒ひげを敵視していない。
何なら赤犬に関してもそうだろう。
ジンベエから新元帥は赤犬と聞かされた時に、胸の痛みは感じていたが、それ以降「エースの仇だぁ!」のような動きや発言は見られない。つまり、ルフィは黒ひげや赤犬を恨んではないのだ。
ルフィが「エースにはエースの冒険がある」「信念のためなら死んだっていい」という発言がしばしば見られるように、ルフィはエースの死はエース自身の弱さ、自分の非力さ故に起こった事であり、敵は敵として自分の任務や目的に忠実に行動した結果であるときちんと理解しているのだ。
むしろシャンクスとの因縁の方が強い。
シャンクスは明確に黒ひげに手数を負わされている。その事を考えるとシャンクスvs黒ひげの方が可能性として高い様に思える。
⑤ ルフィvs黒ひげ
加えて、ルフィと衝突するとしたら
などだろうか。
しかし、古代兵器争奪戦は可能性は低いだろう。ワノ国の面々が口を滑らすとは思えないし、黒ひげにそんなつてはないだろう。
動き出したプルトンを狙って襲来する事はあっても、ワノ国にプルトンがある事を知る事自体が不可能と言っていい。それこそポーネグリフを読める人物をアラバスタにまで持っていくかしない限り、ワノ国にある事は知り得ないだろう。従ってプルトンが動きだす前に取りに行くというのは難しいのだ。
世界の王、つまりイム様との戦闘後に乱入してくる可能性もまぁ低いだろう。
イム様との戦闘という事は、まずイム様を知っていなければならないのでそれが難しい。
それこそラフテルに辿り着くか、ドラゴン、サボ、イワンコフから聞くしかない。
加えて黒ひげの夢はハチノスの王になり政府に加盟することなので、目的がまるきし違う。
世界を巻き込む巨大な戦いに参入するだろうし、漁夫の利も狙うだろうが、ルフィ達も海軍や五老星や神の騎士団との戦いが起こりうるなか、さらに黒ひげと戦うとは考えにくい。
ONE PIECE争奪戦。
これはルフィと衝突しそうだ。
ロードポーネグリフ争奪戦も衝突するだろう。
ルフィと黒ひげが戦うとしたらこの2つの争奪戦になると考察する。
エースやシャンクスの敵討ちという理由で衝突することは考えにくい。何故なら敗れたものが悪いからだ。だからエースに関しても敵討ちのように動かないのだ。
結論を言うと、ロードポーネグリフ、ONE PIECE、このどちらかを巡ってルフィと黒ひげが衝突することは考えられるだろう。
⑥ ルフィと黒ひげの海賊同盟
筆者は以前から2人は同盟を組むのではないかと考察している。
正反対の2人が実は息がピッタリ合うというのは、ゾロとサンジで証明済みである。
ゾロとシリュウ、サンジとラフィットはお互い敵としても味方としても相性良さそうなので、味方として共闘するのはアツい展開だ。
強い根拠ではないのだが、
- 現時点でルフィと黒ひげが衝突する理由がない
- エースやシャンクスの敵討ちは、ルフィの信念とは異なる思考である
- 黒ひげのイメージ国はソマリア
この3つが根拠となる。
1と2はこれまで論じてきたが、3は何かというと実在の海賊オマージュだ。
ソマリアにはグアダルフィ岬という場所があり、そこでロードアイランドの海賊と名を馳せたトマス・テューと海賊王と呼ばれる大海賊ヘンリー・エイヴリーが海賊同盟を結んだ場所である。
そしてこの同盟発足からすぐにテューとエイヴリーはインドのムガール帝国の船を襲い、海賊史上最大の財宝を手にしたと言われている。つまり、ONE PIECEだ。
現時点でもソマリアには海賊が多いが、それだけでイメージ国とはなるとは思えない。何故ならカリブの海賊黒髭をオマージュしているなら、ジャマイカとかバハマとか他にもカリブ海に存在する最適な国があるからだ。
名前のモチーフはカリブの海賊だが、キャラ性やストーリー性はインド洋の海賊エイヴリーやテューをモチーフにしているのではないだろうか?
もし、イメージ国にソマリアを採用した理由があるなら、黒ひげとルフィも手を組むかもしれない。
グアダルフィ岬に相当するものとしては双子岬しか思いつかないが、もし双子の由来がリヴァースマウンテンの運河の対岸を双子と捉えてないなら、双子岬が兄、その裏の水先星島側の岬を弟として捉えるなら、双子岬か裏側の岬かラフテルで海賊同盟を組むかもしれない。