spriteの考察日誌 ONE PIECE考察

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1055話

今週号もだいぶ物語が進展した。

 

① ワノ国の秘密

ワノ国に地下都市がある事が判明。原因は不明だが、ワノ国に巨大な防御壁を作り、そこに雨水を溜めて、藤山の中腹に盛り土をして土地を作り国を建てて、不落の要塞とした。それが現在のワノ国である。

元々のワノ国はかなり広大なものであるように見える。

ここで気になるのは鬼ヶ島だ。藤山の隣にある山が恐らく鬼ヶ島だろう。何故、中腹に盛り土をした際に鬼ヶ島と繋がなかったのか?

 

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(集英社発行 ONE PIECE作者尾田栄一郎から引用)

 

写真で分かる通り藤山を中心として盛り土をして行った事が分かるが、藤山の左側を盛り土するより鬼ヶ島と繋げた方が簡単ではないか?

盛り土の量も藤山と鬼ヶ島の間の谷がある分少なく済むし、鬼ヶ島の分広くなるような気がする。

この事から意図的に鬼ヶ島を新ワノ国と分離させたように見える。鬼ヶ島には巨大な頭蓋骨や巨大な刀があり、これが古代巨人族を超える超大型巨人が実在した証拠であるならば、彼らがズニーシャと共にワノ国の防御壁を作ったのかもしれない。そうでないなら悪魔の実しかないだろう。

最下層には、藤山の洞窟にロードポーネグリフが置かれている。残りは1つとなった。

さらにプルトンもこのもっと地下に存在するそうだ。そしてプルトンを取り出すには防御壁を破壊しなければ取り出せないのだと言う。「開国」とはこのプルトンを解放することを指し示しているのだと。

 

② 緑牛との戦闘

モモの助が半ば覚醒し、ボロブレスで緑牛と対抗を始めた。しかし、小さな植物の芽となり復活する緑牛。本気になる緑牛に突然、覇王色の覇気が走る。

シャンクスの登場である。そして、「キィィン」という効果音と共に緑牛に正体を告げて会話を始めるシャンクス。どうやら緑牛を止めてくれたようだ。

緑牛は退散し、ルフィ、ゾロ、サンジ、ジンベエの主力4人も緑牛を察してモモの助達を見守っていた。ルフィも笑顔で懐かしい顔だと言っていた事から覇気の主がシャンクスだと分かったのだろう。

 

この力関係を見ると、やはり大将単独では四皇のボスクラスには敵わない事が分かる。実際に緑牛はカイドウがいないからワノ国に来たと言っていた。つまりカイドウには敵わないともとれる。まぁ、そんな事はないんだろうが、カイドウがいる=大看板も健在と言う事で不利な勝負になるんだろう。仮にタイマンだとしても勝てるとも思えないが。

そもそも海軍勢力だけでは四皇を止められないからこそ七武海という制度を作ったのだから当然か。頂上戦争の時のように、四皇が1人動けば海軍と七武海が動き、他の3人は3すくみとなる事で睨み合いになる。あの時の力関係はSSGがある今も変わらないのだろう。

そして4人でモモの助を見守っていた事からルフィ達からすればすでに大将クラスはどうとでもなる存在なんだろう。よく考えれば、黄猿もレイリーに止められていたくらいだから、大将と言えど四皇には勝てない、勝てるのならそもそも四皇なんてものは存在しないはずだ。その事がよくわかる描写だったと思う。

 

③ 気になるポイント

① ワノ国の正体

プルトンと堕ちた四皇

③ 覇気の可能性

④ ルフィの傷

⑤ 謎のシルエット

 

①のワノ国の正体

明らかに鬼ヶ島を繋がる方が盛り土しやすいのにしていないのは違和感がある。鬼ヶ島には本来の何か大切な役割があるのではないか。信仰の中心や重要な遺跡など。この鬼ヶ島を繋げなかった事が気になる。

 

また、開国の正体が分かった事から政府の本当の狙いもワノ国の支配というよりプルトンを狙っていると言うことも分かった。

ズニーシャによって開国される事を知っている政府がワノ国のプルトンの存在を知らないはずがない。そして開国したら大軍を送り込んで支配をしようとしていた理由を考えた時に、海桜石の可能性もあるが、それだけのために大軍を送り込まないだろうから、やはりこのプルトンを狙ってプルトンが動き出す前に支配してしまおうと考えていたのだろう。そして支配できる自信があるように感じる。

思うに、プルトンは単独の戦艦であり、確かに島を吹き飛ばす力はあるかも知れないが、群れのように四方八方からから来る軍艦を吹き飛ばすのは難しいのではないだろうか。

要は国や島などの不動産は簡単に壊せるが、軍艦などの群れのような動産は本来の役割とは違うため効果が十二分に発揮しないのだ。例えるなら単独の鳥をやっつけるために、鉄砲を撃ってばいいが大量に鳥を全てやっつけるのに鉄砲の弾では群れを滅ぼさない。点の攻撃ではなく、面の攻撃が必要だからだ。プルトン対策とは大軍を四方八方から絶え間なく送り続ければプルトンが攻撃が間に合わなくなり、いずれ大軍に飲み込まれてしまう。そのように筆者は妄察してしまう。

世界政府が古代兵器を有する文明を倒したということは、古代兵器を奪ったか、裏切りがあったか、ピンポイントで対策をしたか、この3つに絞れる。もしピンポイントで対策したなら今回もその手を使うつもりで大軍を向けたのかもしれない。

普通に考えてプルトン有するワノ国と戦うのは分が悪いのに、支配しようとしている。つまり支配できる自信があるから。そのやり方は大軍を送り込んでの支配と五老星が言っていたので大軍ならプルトンがあっても支配できると言える。800年前の再現をしているように見えるのだ。

もしプルトンが特定の人物でなければ動かせないのなら、同時に2つ存在できないので抵抗勢力が成り立たず、暴走するということは、誰でも扱えるから暴走すると言えるので、プルトンが動かないから支配できるという計算を政府はしないと筆者は思っている。

 

プルトンと堕ちた四皇

四皇が堕ちたのはマグマ溜まりだった。もし藤山の洞窟のさらに地下があるならそれはもうこのマグマ溜まり付近なのではないか。しかし、いつ噴火するとも分からない場所に隠すとも思えないので、海底噴火によって、正規とは別ルートが生まれてプルトンまで辿り着けるようになっているかもしれない。そこにカイドウやビッグマムが生きていたら尚面白い。

 

③ 覇気の可能性

今までも、3種類にそれぞれ役割がある事が分かっているが、応用編のようなものが描写された。シンプルに覇気は個人個人の"気"なので、知り合い同士ならお互いの雰囲気が分かるように、判別可能なのは分かる。しかし、今回は「キィィン」となった後に「赤髪海賊団か?」と緑牛が喋っていたし、その後のシャンクスの話も聞こえない相手に言うような内容ではなく、緑牛の表情からも言っている事が分かっているような描写だった。

これは覇気の届く範囲なら心の声のようなものを覇気を当てた人物に直接伝える事ができるのではないだろうか。

思えばルフィも海中でモモの助に語りかけた時に、「キィィン」となっていたので、覇王色なのか見聞色なのか分からないが覇気を応用すれば自らの意志を伝えることも可能なのかもしれない。

「妙なのが入り込んでんなぁ」というシャンクスの発言もあったので、ひょっとしたらシャンクスは見聞色がかなり強いのかもしれない。見聞色は想いを伝える、覇王色は纏って触れずに倒す、または飛ばせる、武装色は内部から壊せるなど、覇気の発展系があるのだろう。実話ロジャーも「神避り」という技で吹き飛ばしていたし。

カイドウの覇気だけが全てを凌駕するというのはそう言う事なのだろう。

 

④ ルフィの傷

シャンクスの過去回想で登場した。これも意味深だった。わざわざ描かなくても成立するのに描いてある。

そしてシャンクスの顔がかなり逼迫しているのも印象深い。シンプルに「子供がここまでの覚悟をしているのか、大怪我しやがって!」と思っている表情といえばそれまでだが、それ以上に何か想っているような表情に見える

そしてこの傷をつけたシーンの直後に笑顔のルフィのシーンを描いているのも意味深に感じる。また傷が目立つ形で描いてあるのも何か意味があるのではないか。というより何か伝えたい何かがあるように感じた。それが何かは分からないのだが。(笑)

 

⑤ 謎のシルエット

これは誰だろうか。最初は何かの怪物の眼と手のひらに見えたのだが、見れば見るほど、フィルムREDに登場するウタの頭に見えてくる。しかし、ここで現在映画でしか出ていないキャラを描くだろうか?筆者的には映画と漫画は別物と捉えているのであまり、映画とのリンクを出して欲しくないのが本心だ。しかし、シャンクスのセリフと1055話のタイトル「新時代」は映画に出てくる曲名らしいので無関係ではないのだろう。

ONE PIECEは最終回が決まっていて逆算式に作られている物語の筈である。さらに作者は当初5年ほどで終わる予定だったらしいのでその辺の整合性を考えると、漫画本編と映画の内容はリンクできる部分もあるかもしれないが、関係し合わないのが自然な流れだ。

なので、ウタにも見えるように描いてあるだけで、漫画本編に関わる別キャラクターなのではないかと筆者は思っている。

 

次号も休載ではないので進展が楽しみである。恐らくヤマトが船に乗り込み、残る最後のロードポーネグリフを探しに行く事に繋がる話になるのではないか。