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呪術廻戦 252話

 

 

呪術廻戦の最新252話の内容です。

未読の方はご注意ください。

 

 

 

(引用:呪術廻戦/著者芥見下ヶ)

 

 

 

① 乙骨の生死

 とりあえず生きてそうではあるが戦線離脱だろう。目の前で好きな人間が両断されても一切のメンタルの崩壊がない鬼人となった真希には感心する。人の心をあっち側にもっていかれただけはある。

 一方、リカちゃんは涙を流しているように見えるのでこちらはやはり12歳の少女というところか。しかし、このリカの持ち運び方を見ると両手で乙骨を運んでいるが、リカの右手は乙骨の上半身、左手は下半身を運んでいるように見える。実際、両断されたシーンでは左腕を含む、背中まで斬撃が貫いているので恐らく次元斬で両断されたのだろう。今も、かろうじて息があるか、もしくは死の直後かもしれない。まぁ、人間殺されてもすぐに死にきるわけではないだろう。肉体的には死んでいてもわずかに執念というか思念というか、そういったものはあるだろうから、恐らく乙骨も「死んではいるが、死に切ってはない」と言ったところではないだろうか?

 

 問題はここから蘇生はあるのか?というところ。恐らく一命はとりとめるだろう。例えば、リカが完全に成仏するという縛りで、乙骨の蘇生をするのではないだろうか?

というのも、今の乙骨には明らかに意識がない。いくらリカから呪力供給があったとしても、意識がなければ反転術式は回せない。そのためリカの意識があったところで、乙骨自身に意識がなければ治癒しようがないのだ。

 となると家入かリカか虎杖、もしかしたら腸相が他者へ反転術式を使えればワンチャンあるが、家入は単純に技術不足で胴体を治癒できないし、虎杖は戦闘中だし、腸相は使えるかわからないし、使えても他者に使えるかは分からない。そうなると現状リカくらいしか手立てがないが、リカが半ば呪霊なら反転術式は使えないだろう。仮に呪霊要素がなかったとしてもそもそもそこまでの知識や技能がリカにあると思えない。

 

 そして最大の要因はこのままでは真希と乙骨が結ばれないことだ。リカがいる限り、真希と乙骨は結ばれないし、乙骨の領域展開「真贋相愛」というネーミングを見てもリカを忘れる気はなさそうだ。そして2人は0巻で身も心も1つにする縛りを結んでいる。つまり、魂も1つになっているのだろう。それならば乙骨が死ぬまでリカは消えないだろう。

だが、リカ自身が乙骨を助けるために自らの存在の抹消と完全なる成仏を選んだなら、乙骨を蘇生するという荒業も実現可能だろう。というかそうでもしないとリカは乙骨から離れられないし、真希と乙骨が結ばれないのも作劇上あり得ない。そのためにはリカに永遠に消えてもらう必要がある。それがリカが犠牲になることで乙骨の蘇生、またはあの世に行くのをリカが身代わりになるしか考えられない。

 

② 考察的中

ドンピシャで考察が当たりました。

以下の記事は約1年前に執筆したものであるが、その内容は

  1. 宿儺の反転術式の精度が異常に高い
  2. 宿儺は魂を知覚している
  3. 真人は魂の形を強く保つことで、身体を直していた

この根拠から、宿儺は魂の形に沿って反転術式をしているから精度が高く、魂の形を強く保てば釈魂刀でも切れないのではないか?そして切られても魂すら治せるのではないか?と考察した。

さすがに釈魂刀で切られないという考察は外れたが、魂は治るというのは的中した。

五条の死に方を当てたことと言い、このブログ及び筆者のYouTubeチャンネルを見ている人はお目が高いですよ!(笑)

 

 

 

↓魂の修復についての考察

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↓宿儺の斬撃は拡張術式によって無下限呪術すら切断できるのではないか?という考察

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↓宿儺の「開」は術式ではないという考察(乙骨のコピーで「開」が使われなかったことによりほぼ確定した)

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↓宿儺の正体と斬撃の本質についての考察

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③ 腸相先生

 突如現れた腸相。これはイメージかと思ったが現実なのだろうか?

わずかに腸相の口元に吐血の跡があるので現実っぽいが、今の今まで何をしていた?

深手を治していたのだろうか?

そしてこのレクチャーは恐らく赤血操術の感覚の話だろう。術式の開花間もない虎杖に再び赤血操術の感覚を教えることで見逃していた負傷箇所を赤血操術で察知することを教えているのだろう。

 今ここで復帰していることから腸相も反転術式を会得している可能性はあるだろう。

 

 

④ 真希VS宿儺

 個人的には残念なシーンがあった。それは呪力0の仕様を宿儺が把握していなかったことだ。個人的には宿儺はそういうところまで把握したうえで伏魔御厨子の仕様を練り上げていると思っていたのでここは残念だった。

 しかし、呪力0は完全にイレギュラーなので今まで出会ってなくてもおかしくはないか。むしろ呪力0の存在を知らないまま無機物対策をしていた、つまり呪具や通常兵器、隠れ家ごと殲滅できるように練り上げていた宿儺が異次元だったということか。

むしろ知らなかったことのほうが尚更化け物時見てる感じがして良いような気がしてきた。

 

 今のままで宿儺と五分の肉弾戦をしているが、宿儺の反転術式の出力が戻り始めていると乙骨が言っていたように、裏梅が言うようにまだ本気じゃないことを考えると、真希単独ではなく、猪野拓の龍や、日下部の簡易領域のディフェンス、冥冥の遠距離攻撃、虎杖の近接で畳みかけていく流れになるだろう。そのタイミングで「開」がお披露目になるだろう。

 

 

 真希が煽りとして「それ続けながら私と戦う気か?」と言っているが、これは言い換えると宿儺お前まだそれを一瞬で治せる方法か私たちを即座に戦闘不能にする方法があるんだろ?」と言っているように思える。でないとここでこの問答は要らないだろう。本来ならば即座にその奥の手を使って心臓を治癒して殲滅に入った方がいいのだろうが、万が一自分にクリティカルな対策を持っていたら積むので、細く長く戦いながら相手に先に奥の手を使わせるプランで宿儺は戦っているのだろう。これは「開」に炎だけでなく治癒に関する術式があるのかもしれない。

 

 術師たちが宿儺の斬撃に反応していたのは、どうやら呪力の起こりだけでなく、実際に斬撃が見えてるらしい。あれが速すぎて見えないのか、そもそも不可視の斬撃なのかは分からないが、少なくとも空気を面で捉えられる領域にまでいると観測が可能らしい。他の術師より見えてるという発言から、他の術師も真希ほどじゃないにせよわずかながら知覚は出来ているのだろう。

 

 以前にも書いたが、無生物の魂を観測する=空中ジャンプができるという認識は誤りである。

単行本をみればわかるが、空気を面で捉えられるようになったのは、河童の相撲を通じて「自由」になったから、つまり空気に面なんてないという固定観念を打ち破ったから知覚できるようになったのだ。だから直哉の音速を空気の密度や湿度が教えてくれると言っていたのだ。空気の魂が教えてくれると言っていたわけではない。

加えて無生物の魂という概念が登場したのは、その少し後に直哉の領域を破った時に初めて明かされたのだ。真希が初めて空中ジャンプを会得した時ではない。もし、魂を捉える=空中ジャンプができるようになるという事なら、河童相撲の時に説明があるはずだ。

 加えていくら魂が重要な作品とはいえ、そこら辺の空気に魂があってそれを蹴って空中ジャンプするというのは支離滅裂だろう。無生物の魂とは真希の釈魂刀に宿る真衣の魂や、恐らく七海の鉈に宿る七海の魂のように、全ての空気中に魂が無限に存在するのではなく、特定の物体に特定の条件が重なることで魂が宿るか形成されるだけだ。冷静に考えれば空気の魂を蹴ってジャンプというのはおかしな話である。

 無生物の魂を捉える力と、空気を面で捉える力というのは別個の力であり、同時に魂を捉えられるくらいの実力と自由さがなければ空気を面で捉えることもまた難しいのだ。

 

⑥ 本気

 宿儺は本気じゃないらしい。というか燃えないのだろう。実力が低すぎて。だが深手を負ったことでようやくエンジンがかかったようだ。

 

 まぁ、どうせ物語的に宿儺は負けるのだから気にしないとして、予想されるのは「こんな事なら最初から本気を出しとけば良かったじゃん」という声だ。必ずこういった重箱の隅をつつくような上げ足取りをする人がいる。筆者はこの作品が好きなので予めここで筆者の宿儺の戦略を宿儺というキャラクター性も加味しながら弁明しておく。展開次第ではなんの弁明にもならないかもしれないが。

 

 そもそも宿儺は戦闘狂であり、暇つぶしをしているに過ぎない。そしてここからは筆者の憶測だが、殺されたいのだと思う。五条が「僕を殺すのが寿命や病気じゃなく、僕より強い奴で良かったよ」という思いに通じるものがあるが、病気はともかく、老衰で死ぬのは宿儺としては嫌なのだろう。だから時を超えてもなお、暇つぶしとしていま戦っている。

 

 そして宿儺の情報というのは文献などで後世に残っている。加えて澁谷で領域展開や「開」を見せ、現場にいた日下部、そしてなにより虎杖によりそれらの情報が相手にあるというのは分かっていることだ。作中でそのように説明されたことはないが、澁谷で「開」を知られているものだと思っていたと語っている事と、五条戦から今に至るまで手札を隠しながら戦っていることから、高専の宿儺メタを警戒していることは間違いなく、その宿儺メタとは虎杖から提供されるであろう領域展開と「開」に関する事だというの宿儺サイドの情報量でも随分推論できるのだ。

 

 つまり宿儺としては

  1. 斬撃と「開」と領域展開、十種影法術は知られている
  2. 高専側はこれらをメタっているだろう
  3. 先鋒の五条悟が使い捨てかつ、高専との連戦が控えている

とここまでは宿儺も想像できるわけだ。実際に手札を隠しながら戦っていることからそのように考えて戦っていることが分かる。なら宿儺としては、それらの宿儺メタを先に高専側に使わせるか、使えなくなるまで追い込む必要がある。

 いま、日下部が「開」対策をしていないというのは高専側しか知らないし、それを知らない宿儺としては宿儺メタがある前提で戦わなければならない。つまり完全体になった今でもなお宿儺は全力を出せないのだ。

 

 もし今後、宿儺が「開」をお披露目したあとになんらかの形で敗れることになっても、宿儺としては先に「開」をできない以上、こう戦うしかないのだ。だから、「こんな事なら最初から本気を出しとけば良かったじゃん」という声は上げ足取りにしかならないのだ。そして本気を出したくても五条悟というメインディッシュの後に小粒な敵複数では盛り上がらないのは致し方あるまい。この上げ足取りは宿儺のキャラクター性及び、細かいメタ分析を怠ると噴き出しやすい。無論、決着がついてないので今の時点では何とも言えないが、先に予防線を張らせてもらった。

 

 とはいえ、おかしな部分がないわけではない。領域が封じられた直後に乙骨が即領域展開をしに来れば、仮に乙骨、宿儺、五条の3人で領域に入ることになっても、必中効果を宿儺のみに絞れるのでヤコブを撃っとけばいい話である。

とはいえあの時は魔虚羅も健在どころか、宿儺は十種影法術や斬撃すら使っていなかったため、乙骨が介入すると下手をすると完全体+十種影法術+斬撃+「開」+裏梅乱入による神解武という最高戦力になり、もっと犠牲が出たかもしれない。あと、忘れてはならないのは五条自身が戦闘狂だということだ。その気持ちを尊重することと、宿儺の手札の数を考えると得策ではなかったのかもしれない。日車の領域も同様だろう。どちらにせよ、ヤコブで宿儺を瞬殺及び行動不能に出来なかった以上、完全体+五条のダメージも今ほど深くないなら、尚更ヤコブの効果は薄かっただろう。その間、魔虚羅でヤコブを適応されたら、まさに無駄骨となるし、その公算は高かっただろう。

 

 

 

風邪が長引いているので今週はYouTubeではなく記事に上げさせてもらった。