バンタム級と並んで世界最激戦区のUFC世界ライト級タイトルマッチ
チャンピオンのチャールズオリヴェイラvsライト級1位のダスティンポワリエが激突する。
オリヴェイラは長身から繰り出されるムエタイと、柔術の極め技で最多サブミッション勝利数を保持するグラップラーだ。
昔と違いしっかり打撃で戦えるだけの技術を身につけている点も強みの一つ。
対する挑戦者のポワリエは、元々柔術家ということでUFCに乗り込んできた、元グラップラーだ。
なぜ、元とつけたかというと今では立派なストライカーへと変貌しているからだ。
特にボクシング技術はライト級で1番だと思っている。
ボクシングだけでなく、カーフキックも得意としており、スタミナも豊富で追い詰められても冷静に対処して巻き返してくる勝負強さも持ち合わせている。
総合力のポワリエと、フィニッシュ力の強いオリヴェイラという構図。
極めの強いオリヴェイラに寝技では危険があるので恐らくポワリエは打撃戦を展開するだろう。
対するオリヴェイラは長いリーチと必殺の寝技を意識させて打撃でもアドバンテージを取ろうとしてくると思う。
つまり、寝技に行けず打撃で勝負するしかないポワリエと、寝技を警戒せずに打撃だけに集中すればいいオリヴェイラという展開になるかと思う。
一見、オリヴェイラの方が有利そうに見えるが、ポワリエの打撃技術は恐ろしく高いため、オリヴェイラがポワリエの打撃で勝負できないと思った場合、寝技に行かないと行けないが、ポワリエもグラップリング力が高いため、テイクダウン出来なかった場合、一気にオリヴェイラは不利になる。
ポワリエも自身のグラップリング力に自信があるので、テイクダウンを恐れずに打撃でガンガン攻めれると思うので、オリヴェイラはスタンドでは上手く作戦を立てないと厳しい戦いになるだろう。
筆者は総合力と経験値的にポワリエ勝利を予想するが、先日の堀口の結果もあるため、オリヴェイラが持っていきそうな気もする。
どちらも苦労人で好きなファイターであるため、両方に頑張ってもらいたいというのが正直な感想だ。
最激戦区ライト級の王者は果たしてどちらなのか、今週末その答えが分かるだろう。