spriteの考察日誌 ONE PIECE考察

ONE PIECE / 呪術廻戦 / 格闘技 / ポケモンの考察ブログ

オリヴェイラvsマカチェフ 感想

 

言葉が出ないほどの衝撃回だった。

ここまで圧倒するとは…

以前にどちらかワンサイドの展開になるんじゃないかと言ったが、まさにそんな状態だった。

 

結局、スタンドでのオリヴェイラ対策がバッチリはまったのが最も大きな勝因の一つだろう。オリヴェイラの打ち終わりを狙ったストレート。最序盤でハズレはしたもののその後はヒットしてたし、スタンドでの攻撃パターンを完全に読まれていた。筆者が常々言っているように、試合前より成長してないと勝てないのだ。以前までは急にトップ戦線に入ってきたオリヴェイラのスタンドと寝技にチャンドラー、ポワリエ、ゲイジーは手を焼いたが、3人と戦う中で攻略法がバレてしまったのだろう。

最も参考になったのはポワリエ戦とチャンドラー戦だろう。ポワリエはストレートを基軸にスタンドで勝負を優位に進め、チャンドラーはオリヴェイラが倒れても寝業を恐れず自分から寝技にいった。この事からマカチェフはスタンドで勝負するならストレート系のパンチと打ち終わりの隙を狙い、寝技になったらチャンドラー戦でオリヴェイラの動きが悪かったように、効いている状況ならオリヴェイラの寝技は怖くないと判断したのだろう。

 

そして最も大きな要因は、寝た状態でも強いマカチェフにはオリヴェイラの方が寝技に行かないように戦わないといけなかった事だ。

今までのオリヴェイラの構えと明らかに違っていた。確かに今まで通りスタンスは狭めだが、それでもゲイジーやポワリエとやった時より明らかに広かった。

そして重心の高さが目に見えて低い。どう見てもテイクダウンを警戒していた構えだった。いつもより蹴りのフェイントも少なく、前蹴りもポワリエ戦ほど出ていなかった。テイクダウンを警戒するならマカチェフが今までやってきた戦い方が通用するという事である。そうなっては勝ち目はない。

本来ならオリヴェイラの圧力で下がって、ペースを握れる筈だが、マカチェフは下がりながらも打ち終わりを狙ったストレートを使い、ペースを握らせなかった。

 

筆者の予想通り、序盤で組みの展開が発生した。双方下がらないなら必ず早々にこの展開になるであろうと。記事には書かなかったが、公開練習でマカチェフは首相撲から膝→柔道スローを披露しており、それを見て筆者は「あー、首相撲、クリンチ対策完璧じゃん」と思った。

その展開になると案の定膝から柔道スローでマカチェフが上を取り、オリヴェイラに動きをさせず制圧していた。

もう全局面で圧倒していた。

 

マカチェフに脱帽である。

下がりながらカウンターが打てて、テイクダウンは強く、クリンチも盤石、柔術家に上を取って制圧もできる。何を持ち得ないのか?もはや打たれ強さだけ持っていないくらいだろう。

 

マカチェフの勝因は、オリヴェイラのスタンドの癖を対策していたこと。寝技でオリヴェイラの動きが悪くなる状況を知っていたこと。

オリヴェイラの敗因は、マカチェフのテイクダウンを警戒したこと。クリンチの対策が甘かったこと。

 

マカチェフに勝つにはレスリングとクリンチで負けない技術を持ち、極められない技術を持った上でハードパンチャーであること。これが最低条件だ。

満たす選手は何人かいるのでこれからもライト級から目を離せない。