spriteの考察日誌 ONE PIECE考察

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カイドウの正体

 

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(引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎/絵はスタッフによる描き起こし)

 

 

 

① カイドウの正体

結論から言おう。カイドウの正体、及びウォッカ王国のモデルはダゲスタン共和国である!

何を言っているんだ?ダゲスタン共和国ってなに?と思った方が大半だろう。

そう、これは筆者の妄想である。(笑)

しかし根拠が無いわけではない最後まで読んでいただいたら「そうかもしれない」くらいには思ってただけると思う。

ダゲスタン共和国とは?

ダゲスタン共和国とはロシア連邦を構成する多民族国家の1つである。場所はカスピ海西海岸に位置し、南は標高5000Mのコーカサス山脈に囲まれている天険の地である。周りをチェチェン共和国アゼルバイジャンなどに囲まれ遥か昔から現在に至るまで戦争が絶えない地域として有名だ。

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(首都マハチカラの街並み)

(引用:https://4travel.jp/travelogue/11390992)

ダゲスタン共和国で最も有名なものは格闘技である。

格闘が全てを決する」ということわざがあるらしく、その言葉通りに今世界の格闘技界はこのダゲスタン勢に制圧されつつある

具体例を言うと

総合格闘技29戦全勝全格闘技の頂点UFC(Ultimate Fighting Championship アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)のライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフ

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同じくハビブ引退後のUFCライト級王者になったイスラム・マカチェフ

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世界第2位の規模を誇る総合格闘技団体Bellator MMAライト級王者ウスマン・ヌルマゴメドフ

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ボクシング世界ライトヘビー級WBCWBOIBF王者、アルツール・ベテルビエフ

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アブドゥルラシド・サドゥラエフ

2016年リオ五輪・男子フリースタイル86kg級、2021年東京五輪・男子フリースタイル97kg級金メダリスト(引用:Wikipedia)

タギル・ハイブラエフ

2012年ロンドン五輪・柔道100kg級金メダリスト(引用:Wikipedia)

 

などなど、打撃系、組技系、寝技系問わず、ありとあらゆる格闘技で世界チャンピオンや五輪金メダリストを輩出している。

国土は九州と四国を足したくらいの範囲で、人口250万人という京都府程の人口でありながら上記のような化け物がどんどん出てくるとんでもない国である

Googleでダゲスタンと打つと予測変換で戦闘民族と出てくるように、2010年代からダゲスタン勢は世界最強の戦闘民族と言われている。

ここで筆者がダゲスタン人ではなく、ダゲスタン勢と言っているのは前述したように35の部族からなる多民族国家であり、厳密にはダゲスタン人というのは存在しない。そのため、35の部族の出身者をまとめてダゲスタン勢と本記事では呼ばせてもらう。

③ 共通点

共通点というか筆者が格闘技好きだからこじつけではあるのだが、しばしお付き合い願いたい。

カイドウの要素

  1. この世における最強生物
  2. ウォッカ王国出身
  3. 武力の化身

 

この世における最強生物というのは、青龍の能力を指しているが、我々現実世界における最強の戦闘民族という点でダゲスタン勢をモチーフにしていても変ではない。

また、ウォッカ王国というのは名前からしてロシアがモデルだろう。このダゲスタン共和国ロシア連邦の構成国の1つだ。

加えて、ダゲスタンの遺跡や古い街の景観はどことなくウォッカ王国を連想させる。

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(引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎)
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(引用:4travelダゲスタン共和国の首都、マハチカラを巡る: 北コーカサスの4ヶ国(ダゲスタン、チェチェン、イングーシ、北オセチアーアラニア)の旅)

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(引用:Wikipedia/アルメニア正教会)

見づらいかもしれないが、荒廃したレンガや石造りの建物、先端が尖った塔、アーチ状の宮殿、背景に見える山岳地帯など、かなりの共通点がある。

そもそもウォッカ王国でロシアをモチーフにするなら、こんな荒廃したイスラム系の石造りの建造物を描かなくて良い。

モスクワの街並みや宮殿を描けば十分ロシア要素を持たせることができる

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(引用:ロシア・サンクトペテルブルク観光名所5選!ロシアらしい美しい景観に溢れた聖ペテロの街)
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(引用:ロシア。エカテリンブルグ。都市景観の背景に正教の教会。)

これらを描けばロシアがモチーフというのはハッキリするし、ウォッカとも結びつくし、酒好きのカイドウとも結びつく

にも関わらず作中で登場したウォッカ王国は、イスラム系の荒廃した建造物が目を引く。これはロシアをモチーフにはしているものの、より強く意識しているのはやはりダゲスタン共和国を含めたコーカサス地方と考えていいだろう。

 

また、ダゲスタン共和国キズリャルという都市は、ワインとウォッカの特産地でありキズリャルカというブランド名にもなっているそうだ。加えてダガーや剣などの武器の生産も盛んであるという。

19世紀前半、キズリャルはワイン生産の中心地となった。キズリャルでは様々なアルコール飲料を生産したが、地域の「コニャック工場」(Кизлярский коньячный завод)として、地域独自の様々なブランデー生産に特化、コニャックとしてロシア中で販売された。「キズリャルカ(Кизлярка)」はキズリャルで生産されるブドウを使用したウォッカの一種である。キズリャルはナイフ、ダガー、剣の伝統工芸生産でも有名である。(引用:Wikipedia)

これはウォッカという酒から取られた国名と、戦争をしなければ成り立たない国というのも、紛争が多く格闘技が盛んで武器の生産も行われているダゲスタンと似通っている。そしてそこには現代でいう武力の化身と言っていいダゲスタン勢がいる

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(引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎)

 

面白いのは、10歳のカイドウが爆破を起こしているコマの建造物だ。

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この爆破されている建造物は、ダゲスタンより上記の写真にあるロシアのサンクトペテルブルクにそっくりである事からロシアとの戦争に勝利したシーンであると考えられる。

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(引用:ロシア・サンクトペテルブルク観光名所5選!ロシアらしい美しい景観に溢れた聖ペテロの街)

そしてダゲスタンも過去に征服しにきたロシア正教会と戦争をしていた歴史があるので、それを表現しているだろうと考えられる。

ここまでくれば、ダゲスタン共和国と最強の戦闘民族ダゲスタン勢がカイドウやウォッカ王国のモチーフになっていると考えても、こじつけにはならないだろう。

④ 尾田先生は格闘ファン

これは筆者もYouTubeで見るまで知らなかったのだが、どうやら尾田先生は格闘ファンらしい。アシスタントの方が格闘ファンという意見もあると思うが、以下の内容を読めば作者も紛れもない格闘ファンという事は分かるだろう。

スーパーカミキカンデのチャンネルで神木さんが仰られていた内容だが、作中の細かい所で格闘家の名前が散見されるそうだ。その一部を紹介させていただく。

以下の画像を見てほしい。

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(引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎)

これは、スリラーバーグ編でブルックの仲間であるルンバー海賊団の墓標なのだが、この墓標と墓石に彫られた字に注目して欲しい。

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(引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎)

格闘技好きなら分かるだろう。

上の画像から、ミルコクロコップエメリヤーエンコ・ヒョードルアントニオ・ノゲイラなど、PRIDE全盛期のヘビー級ファイターの名前が並んでいる

そして下の墓石には冒頭で述べた格闘技の最高峰、UFCの文字も見える

UFCの後に続くのは総合格闘技のGOATと呼び声高い元UFC世界ウェルター級、ミドル級王者ジョルジュ・サン・ピエールの名前があり、さらにその下には、とんねるずの漢気ジャンケンで有名な秋山成勲、火の玉ボーイのニックネームの五味隆典、神の子山本KID徳郁が並んでいる。

それだけではない。下の画像を見てもらいたい。

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(引用:尾田栄一郎、女子格闘マンガに大興奮「ハナカク」3巻帯に推薦文とイラスト執筆)

これは筆者も好きなマンガで全巻持っている。実はコレを読んでいた学生時代は今ほどONE PIECEにハマっていなかったのでこの帯は捨ててしまっていたが(泣)。

なんと、マイナーな格闘マンガの帯に描き下ろしイラストを寄贈しているのだ。

格闘マンガでそれも4巻で終わる短編のマンガを読み描き下ろしイラストまで載せている事から尾田先生が格闘技好きというのは確定と言っていただろう。

作中のこんな細かい所にUFCの文字を入れていたり、マイナーな格闘マンガに描き下ろしイラストを載せたりしている事から格闘技好きなのは間違いなく、UFCの文字が作中に出ていることからUFC世界ライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフを知らないという事はないはずだ。

ましてやハビブ・ヌルマゴメドフと言えば、ESPNの最も有名なアスリートで15位を記録しロシア人で最も有名なアスリートとしてフィギュアスケートアリーナ・ザギトワと同率1位という、まさにロシアとダゲスタンと格闘技を象徴する人物なのだ。

ダゲスタンの象徴であるヌルマゴメドフの存在を知っている事はUFCを知っている事からほぼ確定と言っていいし、ヌルマゴメドフを知っているなら世界遺産や世界の地理などにタモリさん並に詳しい尾田先生なら最強民族ダゲスタン勢について知っているのはもはや必然と言っていいだろう。

そしてそれを最強生物で、お酒好きで、お酒の名前の国でありながら一般的なロシア要素が全くないウォッカ王国を、ダゲスタン共和国に寄せて描いている事から、ウォッカ王国及びカイドウの正体はダゲスタン共和国、ダゲスタン勢がモチーフになっていると言っていいのではないだろうか?

 

如何だっただろうか?

筆者のこじつけ妄想が多分に含まれているが、あながちただの誇大妄想とは言えない部分もあるのだ。

今後のウォッカ王国が登場した時に、ダゲスタンの民俗帽子パパーハが登場したら確定と言っていいだろう。

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(引用:ロシアビヨンド)