spriteの考察日誌 ONE PIECE考察

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巨大な王国は何故負けたのか?

 

 

 

世界政府は悪なのか?


このブログの最初の考察がまさにこの内容である。

sprite289.hateblo.jp

 

小学生のころからずっとここが引っかかっていた。世界政府を悪とするには良い部分が多すぎるのだ。

想像してほしい。もし、巨大な王国が自由で善政の国なら滅ぼされるだろうか?

20もの国が100年間団結して戦えるだろうか?

世界政府が悪なら勝利した後に他の19の王国の国王を毒殺し実権を握るだろう。

理屈で考えると巨大な王国が自由で善政の国なら滅ぼされる理由がない。もし、ドンキホーテ一族のように極悪な国が他の国々を煽動したなら、上記のように一人勝ちを狙っていいはずだ。ではなぜ、民主主義的な世界政府を作ったのか?なぜ、20もの国が100年間団結できたのか?

これらが説明できない。イム様がドンキホーテ一族なら話は別なのだが。

 

いずれにせよ、巨大な王国は連合軍の前に敗れ去った。あれだけの科学力を持つ国の敗因はなんだったのか?それは多勢という数の力である。

 

これは作中で度々登場する発言にヒントがある。

プルトンの開放に備えた世界政府は大軍を送り込んで支配を試みた。

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(引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎)

 

ロビンも魚人がいくら強くても多勢という力には及ばないと言っていた。

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(引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎)

 

オオロンブスも数という力には敵わぬと発言したように作中では数こそが絶対的な力と描写されている。

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(引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎)

 

何よりも五老星が古代兵器プルトンの開放を目の前にしても軍を送り込んで支配できると考えているのが決定的である

つまり、巨大な王国が滅んだ理由は世界中が牙をむいたからといえる。それくらいでなければあれほどの科学力を持つ国が亡ぶのは説明できない。

 

そもそも世界政府は世界の秩序を保つうえで悪くない仕組みである。世界会議で世界の秩序を民主制で決めているから民主主義的であるといえる。重要なのは、革命や世界の変革というのは旧態と正反対の性質を持つことだ。

分かりやすく言おう。巨大な王国は行き過ぎた科学力によって世界を征服していた専制君主制の超大国である。

例えば、フランス革命明治維新などの現実世界の革命は専制君主制を倒し民主主義へと変えた。つまり、変わった後の姿を見れば変わる前の姿が分かるということだ。今の世界政府は民主主義的(実際は各国は王政なので民主主義ではないが)である。もし20の王国の連合軍が巨大な王国の思想に反抗して革命を起こし、今の世界政府が樹立したなら巨大な王国の思想が専制君主制だったからこそ、その支配に20の国の連合軍が反乱を起こし、その戦いに共感した(感動した)世界中の人々が立ち上がり、巨大な王国を滅ぼしたのではないだろうか。世界中が巨大な王国の滅亡を願ったからこそ巨大な王国の歴史や思想は世界中の人々の手によって、抹消されたのではないだろうか?

そのように考えれば、世界規模で巨大な王国の歴史や空白の100年の歴史が完璧なまでに抹消されている事にも説明がつく。世界中が自ら抹消したのだから簡単に大規模に抹消されて当然だ。それ以外の理由となると悪魔の実しか歴史の抹消を説明できなくなってしまう。