ネタバレ注意!
最新話の内容です。
① イム様
ムーというのが一人称らしい。
最初ムー大陸から来てるのかと思って意味がわからなかったが文脈的に見てもムーがイム様の一人称なのだろう。
コブラに対して「ヌシャア」と言っている所は何となく広島弁やお年寄り言葉を連想させる。イム様はかなり歳を取った人物なのだろうか?
花を愛でるのは確かに年寄りが多い。そう言う意味でもお年寄りという可能性は十分ある。そしてこの口調の強さを見る限りどうにも男性に見える。
イム様はかなり方言の強い男性のお年寄りキャラなのかもしれない。今の喋っている印象から少なくても若い女性や若い男性というのは考えにくい。
とは言えONE PIECEのラスボスがヨボヨボのお年寄りと言うのは盛り上がりに欠ける。それよりかは方言は強いがめちゃくちゃ幼い男の子や女の子などの方が意外性があって楽しめる。尾田先生もむしろそういう描き方をする方だろう。
イム様から話したい事が2つ、聞きたい事が1つあるという。
話したい事の2つは
- Dの一族について
- リリィ女王の失態について
聞きたいことの1つは
- リリィの残した手紙の送り主の名前
このように考えていいだろう。
② Dの一族
世界政府と敵対していた者達の名前がDであるそうだ。
気になるのはこの後の言葉。
「近年各地に湧いてきたDは名前の意味も知らない抜け殻達」
これはドフラミンゴが語っていた「Dの一族はいつ姿を現す?」という言葉の回収だろう。
ドフラミンゴとイム様の発言から、どうやら本物のDの一族というのが存在しており、今いるD達は名前が付いているだけで、本物のDとは言えない状況にあるようだ。
そして近年各地で湧いてきたという事は、ここ100年前後くらいに突如としてDを名乗る者達が現れ始めたのだろう。しかし、Dの意味を知らないので、イム様も五老星も放置していた。このように考えられる。
- Dは最近まで出てこなかった
- 今いるDはDの意味を知らない
- Dの意味を知らないからガープやサウロなどは消されなかった
- ドフラミンゴの発言も照らし合わせると、本物のDの一族はどこかに存在し、本当に姿を現すのだろう
ここまで来ると抜け殻という表現も本当に抜け殻の可能性がある。
この抜け殻が湧いてきているという設定は何となく、プラトンのイデアにそっくりではないか?
プラトンのイデアとは、「この世の全ての物は永遠不滅の物(イデア)であり、その影が現実世界に投影され、我々を含めて世界を構成している」このような考え方である。
つまり、神のような4次元空間にDの一族が存在し、その投影が地球にされることで、地球上では実態として存在していると認識する。これがイデア論だ。
影絵と同じ理屈である。影絵を作る手がイデアであり、4次元空間に存在する永遠不滅の実態である。それが影となり地球に投影される事で我々は生き物として存在している事になる。
近年各地に湧き出てきた抜け殻のDの一族というのは何となくこのイデアを想起させるのだ。
②リリィの秘密
まさかのDの一族だった。
ある種ここで分かったのはDという血筋が大切なのではなく、Dの意味を知ってDを名乗る事に意味があるのだ。
このリリィの名前も、元々Dだったのか、それとも後からDを名乗ったのか、ハッキリしない。
しかし、アラバスタは一度は巨大な王国と戦ったのだから元々はネフェルタリ・リリィだったのだろう。戦争終結間際に巨大な王国の意志を受け継ぎ、Dを名乗った。こう考える方が自然である。
- Dは、血筋よりDの意味を知って名乗る事に意味がある
- リリィは元々Dだったのか?途中からDになったのか?
- ネフェルタリ家は元々Dではなかったが、途中からDを名乗ったと考えられる
④ 送り先
アラバスタに届いた手紙と言っていたから、前回の考察は外れた事になる。筆者は郵送したら揉み消されるのでマリージョアに向かう前に残した置き手紙なのではないかと考察したが、外れてしまった。
ちゃんと郵送し弟に届いた手紙だったようだ。そして送り主はネフェルタリ・D・リリィとなっており、「ポーネグリフを守りなさい。ゆく世界の夜明けの旗を掲げ」の言い残されていた。残念ながら途中からしかサボに伝わなかったが。
いや、もちろんサボには全て伝わっているが読者にだか分からないパターンかも知れないが。
⑤ リリィの失態
恐らく他の19の王族と共にポーネグリフ諸共闇に葬る予定だったのだろう。しかし、Dを受け継いだ、あるいはDを名乗ったリリィによって世界中にポーネグリフがばら撒かれたのだ。
以前からポーネグリフは誰がばら撒いたの?という疑問が考察界では言われていたが半分決着したと言っていいだろう。
- リリィがポーネグリフを解放した
ポーネグリフの解放と言うからには、どこかに封じられていたか、封じるために輸送中に解放したかの2択ではないだろうか?
どこかに封じられていてそれを解放したならミスとは言えない。すぐに解放した事がバレてしまう。なのでミスと思われてると言う事は、ミスを装ったか、何かのトラブルに紛れて解放したかの2択だろう。
そしてポーネグリフの置かれていた状況も2択になるだろう。
ポーネグリフが封じられていたならその護衛をしていたのがアラバスタだったのではないか?世界政府にはDの一族に襲われて奪われたと嘘をついたが実際はリリィ自ら解放したパターン。
あるいはポーネグリフを簒奪し、マリージョアへ運ぶ際にDの一族に襲われたか、襲われたフリをしてばら撒いたか。
- ポーネグリフの解放という言葉から
- どこかに封じられていた
- 封じるために輸送中に解放された
- 封じられており警備をアラバスタがおこなっていたので襲われたフリをしてリリィが解放した
- マリージョアへ輸送中に襲われたフリをしてリリィが解放した
どちらのパターンにおいてもリリィの名前にDがついていた事から意図的な解放だったのだろう。
そしてミスを演じなければならないので、護衛をしていたか、護送していたか、どちらかの立場にあったと考えられる。
世界にばら撒かれた具体的な方法までは分からないが、闇に葬られる予定だったポーネグリフを集める、あるいは管理、または護衛するよあな立場にアラバスタが置かれていたのは間違いないだろう。
では他の19の王族達は何をしていたのだろうか?記憶の改変や巨大な王国の史書を焼くなどの他の隠蔽工作をしていたのかもしれない。
そしてアラバスタが地上に残ったのは、リリィの意志ではなく、イム様による罰としての放逐なのかもしれない。
あるいはネフェルタリ家を残す条件として、リリィ自身の命と引き換えと地上に降りて天竜人にならない事が条件だったのかもしれない。
- リリィの命と地上に降りることを条件にネフェルタリ家は殺されずに済んだ
⑥ イム様の能力
かねてから不老不死ではないかと言われていたが、どうやら本当に不老不死のようだ。そして能力を使っていると言う事は悪魔の実も900年よりも前から存在していた事が確定したと言っていいだろう。
まして巨大な王国が作ったなら敵であるイム様に渡っている事が矛盾となる。つまりこのブログで再三言っているように悪魔の実は自然発生したものである事が濃厚になった。
イム様の不老不死性について今までは、
- 自身の能力で不老不死
- 誰かに不老不死にしてもらった
この2つのパターンでさまざまに考察されてきたが、今回で誰かに不老不死にして貰ったのが有力となった。自身の能力で不老不死なら今回見せた真っ黒の化け物の説明がつかないから、恐らく他者によって不老不死にされたのだろあ。
そして、サボに火拳を喰らった五老星だが、イム様の能力により真っ黒の化け物にされたのだろう。
ちょうどこの怪物達は5匹いるし、怪物が登場してから五老星は描かれていない。この事からイム様の能力は何かを変幻自在に操る能力だと言える。
初見ではカゲカゲにしか見えなかったがいったい何の能力なのだろうか?
他者を変幻自在に姿を変えて操る事から
- アヤアヤの操り人間
- バケバケの変身人間
- イデイデのイデア論人間
などだろうか?
イム様がオペオペの実で不老不死にされているなら、アヤアヤの操り人間、バケバケの変身人間も理屈が通る。
しかし、筆者は大穴でイデイデのイデア論人間を推したい。
イデアについては先ほど論じたが、イデア論を自由に操れるなら、五老星のイデアの形を変えれば、青色の星に存在する五老星の形も変わるので化け物になった事も説明つく。
そしてイデア論によれば我々はイデアの影であるので、化け物を含めてイム様が真っ黒なのも説明がつく。
そして本体はイデアが存在する4次元空間に生きているので不老不死である。
イデイデの実なら
- イム様の不老不死性
- 五老星を化け物に変えれた事
- 矢印のような攻撃ができる事
- 化け物や矢印が真っ黒な事
全て説明できる。
イム様は
- 超人系イデイデの実
- 動物系ヒトヒトの実幻獣種モデルプラトン
で仮説とさせてもらう。
⑦ 五老星は不老不死ではない
これも半ば確定と言っていいだろう。
何故ならコブラがイム様に「イムという名を知っている。偶然とは思うが最初の20人に」と喋っていたからだ。
この発言は「最初の20人にイムと言う名前がある。しかし、人は800年も生きないので偶然同じ名前なのだろう」こう言い換えられる。
これはコブラが不老不死の人間などこの世にいないと思っている事の決定的な証拠である。逆算式に五老星が不老不死ならコブラはこんな発言しないし、そもそも有名な五老星が不老不死だったら他の王族ももっとリアクションするし、他のキャラのセリフで言及されていいはずだ。それが今までなく、更に今回のコブラの発言で不老不死はいないというのが前提の言葉選びなので、五老星が不老不死ではないのは確定しただろう。
⑧ 革命軍の動き
この密談の内容はサボに知られた。これから革命軍の目的は神の騎士団との戦いと並行し、Dの一族を探す事も視野に入るだろう。同時にポーネグリフを守る、探す事にも舵を切っていく事になる。
そして藤虎と緑牛のケンカも面白い。やはり藤虎はこちら側なのだろう。もう海軍を離反するのは確定と言っていいだろう。
革命軍の動きは
このようになっていくだろう。ひょっとするとロードポーネグリフ争奪戦にも関わるかもしれない。
⑨ ワポルが知ったもの
「誰だよアレ!」と言っていた事から虚の玉座の間での出来事よりもイム様を見た事で身の危険を感じたのだろう。
「アレ」という発言は状況や事件を指す言葉ではない。物を指す言葉だ。
そのためイム様の事を指していると考えてよい。コブラが素顔を見れていなかったのでワポルも見れていないだろうが、もし見ていたとしたらこちらも大事件である。
そして化け物になった五老星なのかイム様の反応なのか分からないが「ん?誰だ?」のリアクションは非常に気になる発言だ。
ガルガル言ってる五老星が喋れるとは思えないから化け物を通じて視界などをイム様も共有しており、それによってワポルの気配を感じてあの発言をしたのだろう。
⑩ ビビと麦わら大船団
拘束されているがチャカとペルは無事なのだろうか。ビビが心配していないと言う事は、チャカとペルには会えていないのだろう。
コブラ王がビビの護衛に行かせたが間に合わずにCP0に捉えられてしまったようだ。
そしてサイとレオが堂々と麦わらのルフィの子分だと宣言してしまった。この事が世界を揺るがす大事件を起こしたという伏線の回収だろう。もうこれ以上の事は起こるまい。無事に逃げれているといいのだが。
⑪ まとめ
- イム様の一人称はムー
- ムーは「イム」「ムー大陸」から?
- 「ヌシャア」という言葉遣いから、高齢者、あるいは方言の強い男性キャラが濃厚
- イム様の能力は、アヤアヤの操り人間、バケバケの変身人間、大穴でイデイデのイデア人間又はヒトヒトの実幻獣種モデルプラトン
- Dは政府の敵である
- 今のDはDの意味を知らない
- 今のDは抜け殻である
- 真実を知る本物のDの一族がいる可能性
- 巨大な王国と一度は敵対した事からネフェルタリ家は途中からDを名乗った
- ポーネグリフの解放にリリィが関わっている
- 政府にミスと思われている事から、トラブルに乗じて解放したか、ミスを演じたか
- このミスが原因で天竜人にならなかったのではなく、なれなかった可能性がある
- 藤虎と緑牛のケンカ
- 麦わら大船団の名乗り方によってルフィが主犯と思われている可能性がる
もっとあるが一旦この辺でまとめさせてもらう。そろそろ話はエッグヘッドかハチノスに戻りそうだ。