ネタバレ注意!
最新話の内容を含みます!
① 五老星は動物系の能力ではない
筆者はこのように考えている。根拠は
- コブラを殺すために銃や剣を出した
- イム様も含めて真っ黒で異様な姿になっている
- サボの攻撃を避けなかった
- サボの攻撃を受けて変身した
① 何故、銃や剣を出した?
コブラを脅すにしろ殺すにしろ、あんな能力を持つなら銃を出す意味がない。脅しにしたってヤマトの時のように「ガルル」と歯や爪を牙や鉤爪に変えれば済む話だ。
② 動物系なら不定形はあり得ない
五老星全員が能力者だった場合、考えられる能力は動物系だろう。その場合、不定形な異形であるのはおかしい。
動物系は原型がある程度分かるものが多いし、幻獣種だった場合でもスライムのような不定形はあり得ないだろう。
それに真っ黒なのもおかしい。話の都合上五老星やイム様の能力を伏せたかったのなら、せめて1人だけ能力を解放するとか、イム様を呼んでいた衛兵が割って入るとか、イム様と五老星全員を変身させないように如何様にも描けたはずである。
と言う事は、五老星とイム様全員の能力が個々に発動したのではなく、イム様の能力によって変身し、その詳細が分からないように真っ黒に描いたと考える方がスッキリする。
仮にイム様も含めて動物系幻獣種だとして、みな一様に真っ黒で不定形な異形の幻獣種が6種類もあるだろうか?
特徴的なのもせいぜい鳥型と羽衣型くらいだが、それも曲線が多く、手足や胴体のシルエットがハッキリしないため、動物系らしくない。
③ サボの攻撃を避けれていない
そして動物系ならサボの攻撃を避けるかできるだろう。いくら見聞色で見つけられなかったと言っても、人間の姿の状態でリンカーンに似た五老星がサボを発見しているので変身できないとは考えにくい。
この火拳が直撃した後に変身した。動物系なら順序が逆だし、マルコの不死鳥のような能力でなければダメージがあるはずだ。
つまり、これはダメージを受けた五老星をイム様の力によって変身させられたと考えられる。
- 動物系能力者なら武器を出さなくていい
- 真っ黒な不定形は動物系幻獣種だとしても不自然
- 攻撃前のサボを見て反応しているので変身して避けれるはず
- サボの攻撃を受けて変身するのは動物系能力者としては順序がおかしい
- イム様も五老星も同じ様な見た目に変化している事から動物系なら類似した物が6種類必要になる
これらが矛盾点となり、五老星が動物系能力者というのは否定されるだろう。
② イム様の能力
結論から言うと
この辺を考察している。
イム様の能力は
- 自分も他者も含めて変化させられる
- 矢印のような攻撃ができる
- 動物系とはかけ離れた不定形な異形となる
このようにまとめられる。
この不定形な異形に自他共に変化できる事から、筆者はまるで漫画の様に感じたのだ。こんな異形な幻獣種を探すより、イム様の想像力で変えられてしまったと考える方が筆者的にはしっくり来たのだ。
そのため、イム様の能力は漫画のように姿形を描き変える力ではないかと思う。
まぁ、漫画との共通点などは何もないのだが。(笑)
実は漫画の他に実態を書き換える事が可能な概念がある。それが哲学者プラトンのイデア論だ。
筆者はこの変身を見た時に、漫画だけでなくプラトンのイデア論を思い出した。
イデア論とは、「この世の全ての物はイデアという本質の投影である。我々の実態はイデア界という世界に存在しており、そこでは全てのものが永久不滅である。我々の世界に終わりがあり、不完全なのはこのイデアの影による存在だからである。」と言う物だ。
ざっくり言うと、空島編に登場した海に照らし出される怪物と同じ理屈だ。
アレも海にあの怪物がいるのではなく、雲の上の人間が太陽に照らし出される事で海では怪物の影として見えていた。
イデアも同じ理屈である。本体は、霊界や神の世界のような物に存在し、我々の体はその影の様な物である。こういう考え方だ。
もし、イム様が何らかの方法でイデアにある五老星の実態を弄れたならあのような異形になるのも納得だろう。そしてイデアにあるものは永久不滅である。つまり、イデアに干渉できるイム様も不老不死であると言える。
あるいはシンプルにバケバケの化かし人間などはどうだろうか。五老星やイム様の変化は変身というより、化け物にされたかのような印象を受けるので、この線もあるだろう。