spriteの考察日誌 ONE PIECE考察

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ライジン 28

午前はUFC、午後はライジン、格闘技三昧で胸焼けするほど濃密な1日だった。

 

ここではライジン28のメインイベント

朝倉未来vsクレベルコイケ

これについて話していきたい

 

 

 

 

朝倉未来vsクレベルコイケの結果

 

筆者の予想はクレベルの一本勝ち。

結果もクレベルの一本勝ちに終わった。

 

それはそうなるよな。

単一の格闘技とは言え、世界レベルの格闘技術を持って、総合格闘技でも世界規模の団体でベルトを巻いたクレベルはやはり強い。

いくら未来が付け焼き刃で練習しても、防ぎ切れるものではない。

 

 

 

② 試合展開

 

序盤はこれも予想通りだが朝倉がプレッシャーをかけていく流れ。

クレベルはローキックから入るが、朝倉は下がる事なく圧力をかけていく。

クレベルが下がる展開が多くなり、コーナーポストに追い詰められるシーンが多い。

 

打撃戦は朝倉に分があり、途中打撃で効かせてチャンスを作るが深追いはしない。

効かされても少しずつ振り回しながら頭を低くし、組みついていくクレベル。

 

タックルを切られそうになると自ら引き込むがここは朝倉が上手くディフェンスして凌ぎ、スタンドに戻って1ラウンド終了。

 

ポイントはかなり割れるラウンドだったと思う。

打撃で効かせたので朝倉が取ったと思うが、クレベルもキックやパンチで手数があり、引き込んで試合を作ろうとしていたので、その辺がどこまで評価されるか。

 

2ラウンド目もローやミドルを執拗に蹴っていくクレベル。

蹴りの間合いを嫌がったのか、朝倉が下がりコーナーポストに詰まった所をクレベルがタックルに入る。

しっかりディフェンスする朝倉だが、ここで引き込んだクレベルが三角絞めをセット。そのまま朝倉を失神させて2ラウンド一本勝ちをおさめた。

 

③ 解説

この試合のポイントは、朝倉の寝技レベルの低さ。これに尽きる。

 

もし、クレベルの半分でも寝技の実力があるなら、クレベルも引き込むことを躊躇しただろうし、引き込まれても逃げるだけなら何とかなっただろう。

しかし、クレベルの半分も寝技が出来なかったらディフェンスすらできない。確実に負ける。

 

その結果として、クレベルは何も恐れる事なく引き込む事ができた。

タックルに行ってそのままテイクダウンできるならそれでいいし、無理なら引き込めばいい。

引き込むだけで勝てるならテイクダウンの攻防がずっと楽になるし、朝倉からしたらクリンチの攻防すら命取りになる。

この点だけで朝倉にとって相当不利なマッチになったと思う。

 

寝技をしたいが、テイクダウン能力がズバ抜けて高いわけでは無いクレベルと、テイクダウンディフェンスが高く打撃で勝負したい朝倉という構図から

 

テイクダウンするか引き込めば勝てるクレベルと、クリンチすら許されない朝倉という構図になってしまった。

 

こうなった最大の原因は朝倉の寝技レベルが低いから。

そのため、クレベルに引き込めば勝てるというプランを与えてしまったのだ。

 

 

2つ目のポイントとして、朝倉が下がってしまった事。

 

カウンターパンチャーとしての癖が出たのか、フィニッシュ直前にクレベルの蹴りを嫌がりバックステップでかわす事が多くなったせいでコーナーに追い込まれ、タックルする隙を与えてしまった。

 

もし、下がらずに1ラウンドのように前に出続ける事ができればだいぶ内容は変わっただろう。

元々、クレベルのローを頻繁に貰ってたので、足のダメージもあったのだろう。ローやミドルを出しながらしつこく前に出るクレベルに、つい普段の動きで下がってしまった、そういう印象を受けた。

 

言ってしまえば寝技と前に出る圧力をキックで活かして効かされても前に出れたクレベルのメンタルがまさったと言っていいかもしれない。

 

 

打撃を捌きながらテイクダウンしなければ勝てないという試合を、テイクダウンできなくてもクリンチから引き込むだけで勝てる試合にして、効かされても攻撃しながら前に出続ける事のできたクレベルに軍杯があがった。