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UFC 264

3回目となる、ダスティン・ポワリエ vs コナー・マクレガー

 

1回目はマクレガーのKO勝ち。

2回目はポワリエのTKO勝ち

3回目はどうなるのか。展開を考察していきたい。

 

① 選手紹介

ダスティン・ポワリエ

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(写真は本人のInstagramから引用)

 

UFC世界ライト級暫定王者

UFCライト級1位。

ブラジリアン柔術黒帯であり、UFCデビュー時は柔術が強い!というスタイルで参入したものの、実は打撃も強いというオールラウンダー。

 

スタンドでは、ATT(アメリカン・トップ・チーム)伝家の宝刀カーフキックとライト級屈指のボクシング力を持ち、寝てはブラジリアン柔術黒帯のテクニックを持つ穴のない選手で、自分の強みを使うのが非常に上手い。

 

打撃一辺倒ではなく、テイクダウンも混ぜれるし、寝かされても立つ技術があり、打撃で効かされてもリカバリーが早く、相手のダメージを見逃さずにたたみ込む事ができる。

 

総じて今のライト級で最も総合力の高い選手といっていいだろう。

 

 

コナー・マクレガー

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(写真は本人のInstagramから引用)

 

UFC世界フェザー級王者

UFC世界ライト級王者

言わずと知れた総合格闘技界、いや全格闘技界No. 1のスーパースター。

試合に出るだけで数十億から数百億円のファイトマネーが動く規格外の選手。

 

圧倒的なボクシング力とKOパワー、優れた距離感と神がかり的な当て感に、寝技も上手く、立つ技術をしっかり持ったストライカーだ。

 

10年間無敗の絶対王者ジョゼ・アルドを破った試合は未だに忘れられない。

 

スタイルはとにかくプレッシャーをかけて打撃で圧倒するスタイル。

特にボクシング技術は他のMMAファイターとは一線を画しており、マニー・パッキャオですらろくにパンチを当てられなかった史上最強のプロボクサー、フロイドメイウェザーJr.とかなりいい攻防を繰り広げるほどの技術を持っている。

 

寝技も極端に弱いわけではなく、ディロンダニスとも渡り合える程の寝技の技術があるため、立ち上がる技術は非常に高い。

 

② 前回の試合

 

久しぶりに復帰したマクレガーは以前のファイトスタイルとは異なり、以前よりもさらに足のスタンスが広く重心が低めで、ボクシング偏重の構えだった。

 

それを察したポワリエは伝家の宝刀カーフキックでマクレガーの足を削り、2ラウンドに足が効いてフラついたマクレガーのダメージを見逃さずパンチをまとめたポワリエが勝利した。

 

さらにポワリエは、1ラウンド目にカーフキックを何発か見せた後、タックルしてテイクダウンに成功していた。

すぐに立たれたが、マクレガーに「こいつはテイクダウンも戦略の中にある」と思わせたことが大きい。

これにより、マクレガーは足のスタンスを広げて重心を低くした方がいいと判断してしまった。

言い換えるならマクレガーにそう思わせることができたポワリエの戦略と状況判断が的確だったと言える。

 

ただ、1ラウンド、2ラウンド通してマクレガーのパンチが結構当たっており、ガードの上からでも効かされている場面も目立った。

さらに立ち上がった後のクリンチの攻防でもマクレガーの肩パンチをモロに何発も貰ってしまい、大きくないとはいえダメージが少しあったと思う。

 

特に前手のジャブやスマッシュ気味のリードブローの被弾率が高く見えたので、ボクシング技術に関してはマクレガーの方が上回っているように見えた。

 

 

③ 展開予想

前回はカーフキックが勝敗を分けたが、今回はマクレガー陣営もしっかり対策を立てているだろう。

昔のマクレガーは、広めのスタンスに関節蹴りやバックスピン、前蹴りなど、蹴りもかなり混ぜるファイトスタイルだったが、2回目はかなりボクシングに偏った構えだったので、カーフキックを有効に使われてしまった。

マクレガー陣営が今回はどのようなゲームプランを用意するかは分からないが、カーフキックを対策することだけは間違いない。

となれば、以前のように蹴りを使うファイトスタイルか、フットワークで同じ位置にいないようにする動きが必須かと思われる。

 

 

ポワリエ陣営としては、カーフキックは勿論のこと、テイクダウンをより混ぜるゲームプランを用意してくるのではないだろうか。

マクレガーの構えに対して、カーフキックは非常に有効であり、例え防がれたりしても一度見せるだけでカーフキックを意識させる事ができるので、マクレガーの構えやゲームプランを縛る事ができる。

 

テイクダウンは、前回すんなり成功したのでここも有効だと思う。

特にマクレガーは昔からスタミナに難があるので、テイクダウンやクリンチワークでスタミナを削る事ができればカーフもパンチも入りやすくなるので、これも非常に有効だ。

 

ポワリエの戦略は2回目と同様、カーフを活かした打撃戦と、テイクダウンとクリンチによる消耗戦。

マクレガーの戦略は、カーフ対策をしっかりして打撃でフィニッシュする。

 

こういった構図が考えられるのではないだろうか。

特に、前回はカーフキックで打撃戦で負けてしまったが、それ以外の部分ではマクレガーが優っている部分も多かったので、カーフを対策すればマクレガーの方が勝率が高いように見える。

 

テイクダウンこそされたが、すぐに立ち上がり、クリンチでも肩パンチを効かせていた所から、寝技と組技はほぼ五分五分。

打撃戦ではカーフを使った戦略が有効に働いた以外はマクレガーが若干上回っていたので、そこさえ対策できればマクレガーの勝率が上がると思う。

 

後はポワリエがどれだけマクレガーを消耗させる事ができるか。ここが鍵になるだろう。

疲れさせる事ができれば、マクレガーがカーフ対策をしていても、反応が鈍くなるので前回同様の流れでフィニッシュできる。

勿論そうなる前にマクレガーが打撃で圧倒する可能性もある。

 

④ 勝敗予想

予想はマクレガーのKO・TKO勝ち。

やはり、カーフを対策すれば良いマクレガーと、マクレガーとほぼ五分五分の組技・寝技で消耗戦をこなさなければならないポワリエでは、マクレガーの方が有利に思えてしまう。

 

カーフさえ対策できていれば前回もマクレガーが勝っていたと思うので筆者はマクレガー勝利を予想する。

 

勿論、ポワリエのカーフをマクレガーが全くカットできずに前回同様負けてしまう可能性も大いにある。

何が起こるか分からないのがMMAなので、それも醍醐味の一つ。

 

 

⑤ 終わりに

この試合の勝者がチャンピオンのオリヴェイラへの挑戦権を獲得するだろうから、その試合も楽しみだ。

 

ここでポワリエが負けてしまうと流石に可哀想すぎるので、マクレガーに勝ってオリヴェイラからベルトを奪ってチャンドラーと戦って欲しい。

 

ただ、個人的にはマクレガーに勝ってもらった方が今後のライト級戦線が面白くなると思う。

ポワリエが勝ったら、もうマクレガーは下り坂で厳しいだろうし、生き残るためにライジンのようなエンタメ路線になっていくのは見たくない。

なのでここはマクレガーに勝ってもらってオリヴェイラvsマクレガーとポワリエvsチャンドラーという形がマクレガーにとってもライト級戦線にとっても面白くなると思う。

ポワリエは負けてもランキングが少し下がるくらいなので大した痛手ではないだろう。3連敗中のファーガソンがまだランキングにいるくらいだし。

 

 

個人的に見たい組み合わせは

チャンドラーvsポワリエ

チャンドラーvsゲイジー

ポワリエvsオリヴェイラ

マクレガーvsチャンドラー

マクレガーvsゲイジー

この辺の組み合わせで試合を見てみたい。

 

ライト級は層が厚いので、今後も目が離せない。