ネタバレ注意!
最新話までの内容を含みます
① ルフィとジョイボーイ
これは、作中でもそのように描写されてるし、考察界隈でもそれが前提になっている。ただ、これはルフィとジョイボーイは別人という前提のもとに成り立っている。別人だが、同じ能力を持った非常に類似した存在。それがルフィとジョイボーイに関係だ。
たまたま同じ能力を覚醒させた事によりジョイボーイと同じ心臓の鼓動を響かせるようになったから、別人であるが似たような存在ということでズニーシャも「帰ってきた」と表現した。
しかし、ここでは比喩的なものではなく、本当に同一人物という事で話を進めめていく。
② ルフィ=ジョイボーイ説
どうやったら800年前の人物と同一人物と言えるのか。それはタイムトラベルしかないだろう。
ルフィとジョイボーイは似ている点があり、明言こそされていないが、ジョイボーイが果たせなかった事を代わりに果たす人物が現れるという話が幾つもあり、そのたびに我々はルフィの事だろうと思ってきた。
・ニカの能力を持っている
・人魚姫と仲がいい
・ジョイボーイに代わって約束を果たす人物
・ジョイという楽しさを連想させる言葉とルフィの人柄の類似
このようにルフィは800年越しに現れたジョイボーイの意志を継ぐもの、ジョイボーイ2世という捉え方で間違いない。
しかし、筆者は本誌の描写からジョイボーイ2世ではなく、ルフィ本人が過去に戻りジョイボーイと呼ばれたと考えた。
正確にいうとルフィだけでなく、サンジやベガパンクを初めとする何人かがタイムスリップしたのではないだろうか?
③ 根拠
①エッグヘッドにBTTFのオマージュがある
BTTFとは、バック・トゥ・ザ・フューチャーの略である。
ご覧になった方は多いだろう。ウィキペディアによると、本作品は80年代の最高傑作、SF映画の最高傑作の一つ、史上最高の映画の一つと評価されている。
公開は1985年。作者が10代の時に公開された映画である。筆者はビデオでしか見た事ないので当時の話題性は推して知るしかないが、もしこの公開時に10代20代を過ごしていたら、その話題性は最近の「君の名は」などに匹敵するほどのものに感じただろうし、この作品から受ける影響は多大なものだっただろう。
まだ観ていない方は是非観て欲しい!
作者は幼少期や10代の頃に観た作品にインスパイアを受けており、それをONE PIECE作中に取り入れたりオマージュしたりすることは広く知られている。であるならば80年代最高傑作の、話題沸騰のこの作品を10代の間に観ていないということは考えられない。それならばBTTFのオマージュがあっておかしくない。
またBTTFという作品は伏線から回収までが非常に綺麗で自然に行われている作品で、作者の完璧に辻褄の合う漫画にしたいにも通じる。
筆者がBTTFのオマージュと感じたシーンがこちら。
ルフィがホログラムの怪獣に食べられるシーン。これはBTTFのマーティンがサメのホログラムに食べられるシーンのオマージュに見えた。
これは人によっては全然似てないじゃんって思われるだろう。確かにそこまで似ているわけではない。怪獣とサメだし、ルフィは自分から突撃したのに、マーティンはサメの方から襲ってきている。
しかし、類似点はマーティンが未来に行った時の未来都市の描写と、ルフィ達が見たエッグヘッドの都市の描かれ方、ホログラムの映像を本物と思っている事など、BTTFを見たことある人なら何となく想起させる事も納得してもらえると思う。分かりやすいオマージュではないが、コマ割り構成などがそっくりなのである。
② ズニーシャの発言
ズニーシャはルフィが覚醒した時の鼓動を聞いて、ジョイボーイを思い出し、「ジョイボーイが帰ってきた」と発言した。一見、ルフィがジョイボーイのようにニカの能力を覚醒させたから、そう言ったように見えるが、筆者は疑問があった。
それは、ルフィは大海賊時代という競争社会だから能力を覚醒させたが、ジョイボーイもそのような危険な戦いを繰り返していたのだろうか?
空白の100年の戦争中に覚醒させたとも考えられるが、それでは解放のドラムが途中から鳴り始めた事になり、少々辻褄合わせが悪い。ジョイボーイはそれ以前からの呼び名だと思うので、戦争中に覚醒し、その後ジョイボーイと呼ばれるようになったとは考えにくい。
そのためこれを説明するために、ルフィが過去に戻れば解決できるのだ。オマケに、ズニーシャの発言が伏線だったとする事ができて非常に綺麗に回収できる。
つまり、「ジョイボーイが帰ってきた」は比喩的な表現ではなく、本当に帰ってきたのだとしたら綺麗に収まると思う。
過去に戻ったルフィがジョイボーイと呼ばれ、その後未来に戻り、過去に戻る前のルフィにズニーシャが会う事で疑似的に再会が達成できた。良い意味で裏切りがあっていい。
③ ステルスブラックを説明できる
これは随分前からおかしかった。ジェルマ66の戦闘員にしては知名度が高すぎるし、あまりにも詳細に伝わり過ぎている。何故、ひと目見ただけでステルスブラックだと分かるのか?他のメンツについても知っているのか?
これはジェルマの正当な読者だったら誰でも分かる事のように描かれているが、あのジャッジが夢物語のキャラを自分の息子に輸入するのは違和感があるし、遥か昔にステルスブラックを見た人間が物語として語り継ぎ、それをローやドレークなどの北の海出身者は知っているの考えた方が自然じゃないだろうか。
これもルフィと共に一味が過去に戻ったなら解決できる気がする。
④ 影響
ルフィ達が過去に戻ったとしよう。解決できるものがある。
① 覚醒したルフィをズニーシャがジョイボーイが帰ってきたと発言したこと
② ステルスブラックの詳細が伝わりすぎてるし、まるで実物を見たかのように物語として語られている
③ 悪魔の実やポーネグリフ、古代兵器などの、オーバーテクノロジーや神秘的なものをベガパンクが作った事にできる
④ ジョイボーイと人魚姫、ルフィとしらほし姫の関係も解決
そもそもおかしいのだ。悪魔の実という存在が。百歩譲って自然系や動物系通常種・古代種までは理解できる。しかし、きびきびとは何だ?ブクブクとは何だ?チョキチョキとは何だ?幻獣種とはなんだ?九尾の狐?おかしいおかしい
何故文明の利器が悪魔の実になっている?何故御伽噺が悪魔の実になっている?何故神話や空想の生き物が悪魔の実になっている?全ておかしいのだ!
明らかに自然発生したものではない。
もちろん最初はそう考えていた。きっと悪魔か何かが存在していて、新しい生物や新しい発明などが生まれるとそれら概念を果実に閉じ込める事で悪魔の実になるのだろうと、あるいは大昔に悪魔が自然や動物、超人的な力や概念を生み出し、果実に閉じ込めたりしたのだろうと、悪魔の実が先か文明が先か、筆者は様々な観点から個人的な理解もしようとした。
しかし、それでもどうしても説明つかないのだ。何故なら次々と悪魔の実は登場するし、その内容はハサミから本、果ては御伽噺まで、明らかに悪魔の実は更新されている。
または、現在のルフィ達がエッグヘッドにいる時間軸での知識や概念から生まれているとしか考えられないのだ。
これを解決するには現在の発明品や御伽噺、概念、神話などを過去に持ち出さない限り説明つかない。または悪魔に登場してもらい、何か新しい発明や神話が生まれるたびに悪魔が悪魔の実を作っている描写が必要だ。しかし、現時点でその描写はない。つまり、方法は現時点での全ての知識を持って過去に遡り悪魔の実を作る、これしかない。そしてそれができる人物は1人だけ。Dr.ベガパンクだ。
そして上記のようにステルスブラックの情報や、ルフィとジョイボーイが類似してる点、作者の5年で終わらせる発言と120巻完結説を肯定するにはこれくらいのちゃぶ台返しがないと不可能だろう。
まだ描かれていないが、ベガパンクが古代文字の解読を達成していても不思議ではないし、消される理由の一つかもしれない。それならば過去に戻り、誰にも解読できない文字と砕けぬ石を作ることもベガパンクなら可能だろう。何せ本人が作ったのだから。
彼とルフィが過去に戻るだけで驚くべき数の問題が解決されるのだ。
ここに筆者が詳しく書いた記事があるので是非参照して欲しい。
⑤ まとめ
いかがっただろうか。とんでも妄想考察だが、120巻完結説を目指すならこれくらい必要だろう。正直普通に連載していたら不可能である。
根拠も弱く、別にONE PIECE世界の秘密を説明するのに他の方法もあるとは思うが、筆者がBTTFファンという事で妄察を語らせてもらった。(笑)
引用
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」製作 アンブリン・エンターテイメント 脚本ロバート・ゼメキス
ボブ・ゲイル
#ONE PIECE#ワンピース#考察#タイムマシーン#ベガパンク