ネタバレ注意!
最新話の内容を含みます
① サテライト登場
どうやら全てのサテライトは身体や発想、思考などを共有しているらしい。エジソンが発想し、ピタゴラスが開発し、ヨークが飲食やトイレなど、カロリー摂取や排泄、睡眠などを行う事で他の5人はそれらに時間を取られる事がない。ストレス発散はアトラスが担っているのだろう。カロリーや排泄、睡眠も共有されているという事は、例えば痛みなども共有されるという事だろうか?
もし遠隔で襲われたサテライトの痛みなどが別のサテライトも感じてしまうなら、分散した意味が薄れてしまうが、必要な情報を適宜調整しているのが自然か。
サテライト6人はそれぞれ役割を分ける事で、食事や睡眠、排泄などに時間を割かれず、発想と発明を同時にする事で恐るべきスピードで研究開発することを可能にしている。この事から、前回の記事で書いた通り、やはり本体のベガパンクはすでにいないのだろう。その役割はシャカが担っていると言える。
そしてずっと筆者が抱えていた違和感が解消された。それは、ベガパンクがマッドサイエンティストか否かという事だ。エジソンもピタゴラスも発明や研究のためなら善悪は二の次という思考の持ち主とハッキリ描写された。
ベガパンクの人物像は、幼少期の島を暖めようとした心優しい少年で、世界を変えるために戦うドラゴンと仲が良さそうな事から人柄の良い人物と言える。それが人体改造や子供クローンの改造など、明らかに善悪の一線を超えた開発をしている事が、幼少期のエピソードと矛盾していたが、優しい心はシャカに、その他の感情をエジソンやピタゴラス、リリスは持たないため各々の役割を淡々と実行できるのだろう。
② ジンベエ型セラフィム
やはりというか登場した元七武海のセラフィム。今回はジンベエ型。
外見は子供だが、サイズは巨大という事でバーソロミューくまの血統因子が入っているのだろう。くまの血統因子とルナーリア族の血統因子が入っているという事は、ルナーリアの頑強さに加え、くまの特殊な種族の力も兼ね備えていそうだ。今回ジンベエ型のセラフィムも目が星形だった事から、くまも目が星形なのだろうか。ガタイだけでなく目に特徴があるのが特殊な種族なのかもしれない。
そしてその戦闘方法。魚人空手を使いこなしている。ミホーク型と同様に七武海の戦闘方法を獲得しているようだ。
そしてなんと室内を泳いでいる。最初これを見た時、ベガパンクの技術で物質を流体として捉える、あるいは流体化させる技術を搭載していると思った。
そもそもこの部屋に入る時に鉄の壁に触れると通り抜けられて振り返ると鉄に戻っているという描写があり、物質を流体などに変化させる技術、または概念そのものの認識を変える事で、そのような現象を起こす事ができる発明をしたのかと思った。
しかし、それならこの「技術!」やこの「発明!」「何だこの部屋は!」などの発言でいいのに、フランキーが「この能力」と発言している。
これはかつてドレスローザでフランキーが戦ったセニョール・ピンクのスイスイの実の力を示唆しているのだろう。そうでなければわざわざ「この能力!」とスイスイの能力者と実際に戦ったフランキーに発言させた意味がない。つまり、パラミシアの悪魔の実の開発も済んだという事だろう。
これは過去の記事でも考察したが、見た目だけ七武海に似せてもハンコックやドフラミンゴなどは、本人の戦闘力に加えて悪魔の実の力が強さの主な理由であり、それを再現していないならただビームが出せるルナーリア族でしかない。
すでにビームを出すパシフェスタは2年後すぐのルフィ達に完敗しており、ルナーリア族もゾロが攻略したように、仕組みさえわかれば倒せてしまう。
つまり、ただビームが出るだけのルナーリア族では新世界の四皇クラスにはあしらわれてしまうのだ。そこで、ハンコックのメロメロの実やドフラミンゴのイトイトの実など、ゾオン系以外の悪魔の実も再現していると考察したが、今回の描写でこの考察が恐らく当たっていたと考えて良いのではないだろうか?
https://sprite289.hateblo.jp/entry/2022/09/15/161106
過去のセラフィムの考察記事。
③ 消えない炎
全くもって意味深である。しかも動力が火という事に驚いた。どう考えても電気で動くものばかりに思えたからだ。まぁ、火は全てのエネルギーに変換できると語っているので、火から蒸気発電などで電気を生み出したりもしているのだろう。
そして太陽も作れるそうだ。消えない炎とは何か?何となくベガパンクの「あー、消えない炎があれば太陽を作れるのになー」という願望に思った。
ここでこの言葉を深読みすると、もしかして消えない炎は実在するんじゃないか?どこかでそんな情報を知ったんじゃないか?そして900年前の過去にあったんじゃないか?と言っているようにも読める。
つまり、漠然とした願望でありつつ、実際に存在しないと作れない古代のオーバーテクノロジーや、ルナーリア族の炎のような特殊な炎の情報や存在を察していると言える。
現時点で消えない炎で考えられるものは、
① ルナーリア族
② 覚醒したメラメラの実
③ 太陽
④ 無限動力
①はすでに研究材料としてある事から候補から脱落してしまう。確かにどういう原理で炎があるのか分からないが、自分の意思で消したりできてる時点で違うのかもしれない。実際ベガパンクも研究しているだろうからそれでもなお消えない炎を求めるという事はルナーリアの炎ではないのだろう。
②メラメラの実が覚醒したり条件を満たせそうだ。ヒエヒエやマグマグが影響を残しているので可能性としては十分たかい。主人公のルフィが重要な悪魔の実だったわけだし、兄のエースの能力も特別でないのは変な話だ。なにか秘密があってもおかしくはない。
③太陽を持ってくる。ベガパンクが望むものといえばここまで視野にはいるのではないだろうか。実際には不可能だが、太陽クラスの火力と時間が欲しいだろうし、消えない炎としては最もそれっぽいか。しかし、現実的ではない。
④は筆者が小学生の頃にみたアニメで登場したエネルギーだ。製造過程や動力は全く不明のエネルギーで、無限に望む形で動力を提供してくれるなぞの動力体。それが無限動力だ。
アニメの名前は忘れたし、ストーリーもほとんど覚えていないが、この無限動力を使って木製の車を動かしたり色々していた。こういうものが月の発明や滅んだ王国に残っていれば登場してくるかもしれない。
筆者の記憶が正しければ、アニメのアトランティスでも似たようなエネルギー源が登場していた覚えがある。半永久的にエネルギーを供給する謎の動力源。古代に超科学文明があったのならそれをモチーフにしたアトランティスに登場したこのエネルギーを作者は採用するかもしれない。
④ 古代文明
都市伝説でよく出てくる内容である。
しかし、これに似た事は筆者も考えていた。悪魔の実や古代兵器などが明らかにオーバーテクノロジーで、昔から伝わっているものなのに、古代とは思えないほどの科学力。そこでバック・トゥ・ザ・フューチャー(以降BTTFと略す)好きの筆者は、ONE PIECE作中のBTTFのオマージュからルフィやサンジ、ベガパンクが過去に戻り、悪魔の実や古代兵器を作り、ルフィがジョイボーイとして活躍し、サンジがステルスブラックになる事でノースブルーに詳細が伝わったと考察した。
https://sprite289.hateblo.jp/entry/2022/10/31/214042
ルフィ達がタイムスリップする考察
別にこれが当たっていると言うわけではないが、ニアヒットというところか。
上述したように作者は他作品からオマージュする事が多い。それで言うとタイムスリップではなく、超古代文明のアトランティスや天空の城ラピュタ、風の谷のナウシカなどが、当てはまるだろう。
つまり、ベガパンクやルフィがタイムスリップしたのではなく、元々オーバーテクノロジーを有した王国があり、それが滅んで世界の科学水準が大航海時代にまで落ちてしまった。これが王道と言える。しかし、BTTFファンの筆者はまだタイムスリップ説が潰れたわけではないと思っている。(笑)
とりあえず今回の話で過去に超科学を持った王国が存在し、それをベガパンクは過去と断じた。そしてフランキーのこのメガネ!明らかにBTTFのDr.ブラウンではないか!
これらのオマージュからタイムスリップ説は消えたわけではないし、なんなら強まったのではないかとも思う。(笑)
⑤ まとめ
七武海型セラフィムは、見た目だけでなく、能力や戦闘方法までコピーしている事が分かった。それを達成するためにゾオン系以外の悪魔の実も再現している可能性も。そしてこの考察はすでに過去の記事で論じた通りである。
ベガパンクが非常な実験や研究が行えているのは、善悪の価値観や天才的な頭脳を別個体に別ける事で実現しており、マッドサイエンティストと幼少期のエピソードとの矛盾が解決された。
古代文明については、タイムスリップ説よりもアトランティスを始めとする古代の超科学文明が濃厚だろう。そしてそれが悪魔の実や古代兵器の説明にも繋がることも。
ただ、この過去に超科学があったのではないかというこの一点に関しては当たっていたと思う。というよりそうでなければ説明がつかないものがONE PIECEにはあまりにも多い。
ただ、フランキーやルフィのホログラム、未来都市の初描写の構図がBTTFをオマージュしているのが明確になったのでそのうちデロリアンまたはドラえもんのタイムマシーンが出てくるかもしれない。そうなると筆者の過去の記事をもう一度深掘りする必要があるだろう。
引用
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」製作 アンブリン・エンターテイメント 脚本ロバート・ゼメキス
ボブ・ゲイル
画像は全て上記の引用元から引用しました
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