ネタバレ注意!
最新話の内容を含みます!
① 扉絵
全く脈絡のない流れの扉絵が描かれた。元MADSのメンバーの痴話喧嘩が描かれたので流れがあると言えばあるが、少々唐突である。MADSの資金源はル・フェルドであり、目的は慈善事業?闇の金融王が慈善事業などするだろうか?何か裏があるとしか考えられない。
何故、彼は研究を援助するのか?
- 世界を支配したい
- 実は平和を望んでおり、そのために優れた科学技術が必要で、研究のために資金が必要なので闇金王となった
- ここで作った技術を売買している
世界の支配を望むような器に見えない。
平和の為の研究費を稼ぐために闇金王になった。これも可能性は低いだろう。
となると、ここでの研究成果を武器として売買していたと考える方がしっくりくる。
② ルフィvsルッチ
お互い、そんなに簡単に覚醒を披露していいの?
というかルフィはギア5使わなくても勝てるだろ。ルッチの攻撃を避けているシーンも遊んでいるようにしか見えない。ここは少々残念だった。特にギア5はリスクとして老化があったのでここは奥の手を使わずに覇気の練度で圧倒して欲しかった。
ルッチの覚醒はシンプルにかっこいい。そしてこの羽衣のようなものはなんだろうか?ゾオン系の覚醒にはついて回るのかもしれない。
そう考えるとカイドウは覚醒していなかったようだ。というかそんな事あるのだろうか?本人が覚醒の事を知っていて覚醒できていないなんて事があるのだろうか。
さすがにルッチのネコネコの実が本当は神の悪魔の実だったなんていうオチはないだろう。いくら何でも伝説の悪魔の実が安売りされすぎである。恐らくアレはゾオン系の覚醒に共通するものなのだろう。ヤマトの場合は大口真神にデフォルトで羽衣がついているのだろう。
③ 悪魔の実は自然物
なんと悪魔の実の秘密について言及された。ここを説明するためにルフィとルッチの覚醒バトルがあったと言っていい。まぁ、メタ的描写というやつである。実際、ルフィは遊んでるから本気を出せばルッチなど瞬殺だろう。
悪魔の実とは、誰かが望んだ進化の可能性であり、人々の願望や空想が形になったものである。その不自然さから自然の母である海に嫌われるという。
全く、先月まで筆者が必死に考えたウイルス説が全否定されてしまった。(笑)
厳密に言うとベガパンクの仮説なので悪魔の実の正体が確定したわけではないが、この文脈でいうと悪魔の実は人の空想によって自然発生したものと考えていい。
人工的なものなら、人が望み続ける限りその存在が消えることはない、「万物は望まれて生まれてくる」や、不自然さという表現は出てこないだろう。突然変異的に自然に生まれたものなのに自然の摂理に反しているから自然の母である海に嫌われる。
人工物でも同様の筋は通るが、それだと誰かの空想や願望から産まれたという言葉が意味を持たない。いや、一応人工物でも意味はあるが字面の印象として、自然に生まれたのに不自然なものだから嫌われるという方がしっくりくる。
というか、これが人工物であると言うのが前提なら、悪魔の実について何も進んでいない事になる。
何故なら、今までも明らかに人工的に作られたようにしか見えない能力や人の想像を具現化したかのような能力が登場していた。
人工的に生まれたものとして印象深いのは、チョキチョキやブキブキなどがそうだし、プテラノドンなどの恐竜のギャグっぽい能力や、スケスケなどのどう考えても誰かがその能力を欲するから造られたとしか考えられない能力があった。
悪魔の実でこれまで最も謎だった、鶏が先か卵が先かの理論がある。
チョキチョキなどはチョキチョキの実があってそれをみてハサミという存在をしりハサミを作ったのか、先にハサミを作り出しそれが何らかの形で悪魔の実として生まれたのか、この論争に終着が見えてきそうだ。
やはり、先にハサミや動物や空想などがあり、それらになりたい、こうなったらいいなと思うと何かがきっかけとなり悪魔の実になる。これが文脈的に読み取れる事だ。
今回、明らかになった事は転生の謎だ。何らかのメカニズムがあるのではなく、人々が望む限り消えることはない。これが転生の謎なのだろう。
つまり、能力者が死ぬと悪魔の実も消滅する。しかし、どこかの誰かが炎を自在に操りたいなと思っている者がいる限り、世界のどこかでまた悪魔の実が生まれるのだ。
これなら人工物で今までの懸念点だった、どうやって生き物が無機物になれるのか、自然現象になれるのか、どうやって転生するのか?かが説明できる。
これによって映画の副音声で明かされた、「あの世界で本当に不思議なものは悪魔の実だけ」と言う言葉も回収されたといえる。
④ ニカ
今回の事で、太陽の神ニカ=解放の戦士=ジョイボーイという図式にメスが入った。
筆者はこう考えている。
元々、奴隷を解放するために戦った人物がいた。それは太陽の神とかではなく普通の人間であった。しかし、その英雄の死後も奴隷たちは生まれ、奴隷達は自分達を解放してくれる英雄の出現を願った。その結果生まれたのが太陽の神ニカなのではないか?
太古の昔に存在した奴隷解放の英雄「ニカ」が存在し、伝説として語り継がれ、やがて奴隷達から「ニカが助けに来てくれないかな」、「奴隷解放の英雄ニカはこんな感じらしいぞ」などと、理想が形作られてそれがヒトヒトの実幻獣種モデルニカの悪魔の実として生まれたのではないだろうか。
最初から太陽の神ニカが存在し、それが悪魔の実になったのではなく、まず奴隷を解放した英雄ニカが存在し、死後に色んな尾ひれが付け足されてギア5のような存在として語られていった。それによって奴隷達は自分達を解放してくれる戦士は、身体がゴムになり凄まじい腕力と自由を生み、おどけて笑顔にしてくれると認識したのだ。
そんな英雄を思い描き、語り継ぎ、願った。語り継がれた存在を願った事により、本来の生前の英雄ニカではなく、太陽の神ニカという存在として悪魔の実になった。
これが太陽の神ニカの成り立ちなのではないか?本当に太陽の神なら太陽の能力を司らなければならない。
そもそも太陽の神ならカイドウの炎焔大龍で火傷することはないだろう。なのに何故か火に弱い。そして今まで神という具体的な姿で登場した事のない存在が奴隷を助けたとは考えにくい。もっと言うなら奴隷は太陽の神でなければ解放されない事になってしまう。
それならば太古の昔にニカという奴隷解放の英雄が存在し、やがて神格化する事で太陽の神、解放の戦士として崇められ、奴隷達から願われる事によって悪魔の実となる方が自然であろう。
そして政府がヒトヒトの実幻獣種モデルニカの名前を消し、ゴムゴムの実の名前を与えた理由も解決した。
単に転生を繰り返すのなら、名前が書き変わっても消えたりはしない。
しかし、世界中の人々がニカの存在を忘れてしまったら?恐らくヒトヒトの実幻獣種モデルニカは転生しない。ベガパンクが言うように、「人が望み続ける限りその存在が消える事はない」というのがまさに答えだ。
逆を言うと人々が存在を忘れ、望まなくなった時、その存在は消える事になる。
つまり、政府はヒトヒトの実幻獣種モデルニカを回収する事を続けながらも歴史から名前を消し、全く別の悪魔の実の名前を与える事で人々の記憶や伝承からも抹消し、転生させないように企てた。これが政府の狙いだったのだろう。
⑤ 海軍とCP0
この作戦、てっきり五老星から直接CP0に下された極秘の命令かと思っていたが、なんと赤犬まで把握しているとは。そこに黄猿までやってくると言う。
と言う事は政府全体としてベガパンクを消しにかかっているのか。そうなるとエッグヘッド失踪事件がますます重要になってくる。
あの事件がなかった場合、ベガパンク抹殺の正当な理由が存在しないので、海軍側の協力は得られないだろう。
加えて政府は悪者になってしまう。赤犬に「ベガパンクが邪魔になってきたから殺してくれ」なんて言えないだろう。
つまり、政府全体としてエッグヘッド失踪事件の主犯として殺そうとしていると考えられる。
ベガパンク抹殺を正当化する理由として主に2つある
- エッグヘッド失踪事件の主犯
- 空白の100年の研究
- 上記2つのハイブリッド
エッグヘッド失踪事件の主犯として抹殺は、CP0にはそれくらいで十分だが、海軍を動かすには少々理由不足な気がする。
そこにもう一つの空白の100年の研究をしていたが付け加えられると正当性が増すだろう。特に赤犬はオハラの犠牲を無駄にしないために徹底した攻撃をした事から今回の黄猿の動員の動機づけに結びつけやすい。
その場合、本人以外から漏れ出すはずがない情報を何故政府側が知っているのか。これはもうステューシーが関与しているしか考えられない。
つまり、空白の100年の研究はベガパンクも万全の機密体制の中で行なっていた。
しかし、そこに世界一のスパイ技術を持つステューシーが潜入し、迎撃システムに加えて、ベガパンクが空白の100年の研究をしていた事を政府に報告。
結果エッグヘッド失踪事件が起きて、大義名分を作る事に成功し、海軍までも動かした。こんなシナリオではないだろうか。
じゃあ、エッグヘッド失踪事件は自作自演なのか?これは筆者は否定的である。
政府も馬鹿じゃない。ベガパンク側に無実の証拠がある以上、くま返却を理由とした上陸が断られた時に備えてエッグヘッド失踪事件を理由にベガパンクに謁見しようと企てても、当のベガパンク側に無実の証拠がある以上何の意味ももたない。
と言う事は、CP0は本当にベガパンクがエッグヘッド失踪事件の主犯と思っている事に他ならない。
自作自演じゃないなら、CP0も海軍も知らないところでエッグヘッド失踪事件が起きている事になり、それが起こせる人物は相当限られてくる。もはやCP0の裏切り者か緑牛などの大将クラスしかいない。
そしてエッグヘッド失踪事件がベガパンク抹殺のための事件なら、それを起こした人物は、ベガパンクが死んだ後の世界に用事がある。
つまり、セラフィムやパシフェスタが量産されない世界が望みであると言える。これは、世界をひっくり返す事につながるのではないだろうか?
もちろん、ドラゴンとベガパンクの過去の繋がりを知っていればこんな事件は起こさない。
と言う事はルフィや革命軍とは別の勢力が存在し、世界をひっくり返そうとしていると考えられる。その勢力に属しているのがステューシーだと考察した。
https://sprite289.hateblo.jp/entry/2022/12/07/190200
⑥ 敵対するセラフィム
今、戦桃丸が倒れた事により現場にはCP0より上の権限を持った人物が存在しない。
電電虫でベガパンクが命令しても電波を介しての命令は受け付けないようなので、合計4体のセラフィムがCP0側についたことになる。
皮肉な事にルフィに惚れるハンコック、麦わらの一味のジンベエ、ゾロの師匠ミホーク、革命軍幹部のくまと、CP0に奪われたセラフィムは奇しくもルフィサイドのものばかりである。何かの暗示なのだろうか?
四皇のルフィ、迎撃システム、セラフィムにパシフェスタと負けようがない布陣であるベガパンク側が、戦桃丸という雑魚に指揮を任せるというプレイミスで一転して窮地に陥った。
これは巨大な王国側が敗北した理由と一緒なのではないか?これの規模を大きくした謀反なり、プレイミスが敗北に繋がったのではないだろうか。
ルフィサイドのセラフィムが敵対し、そこに黄猿までもが来るなら形勢は厳しくなる。残りのクロコダイル、ドフラミンゴ、モリアのセラフィムに期待するしかない。そして敵側だったこの3人が味方になると言うのも皮肉な話である。
⑦ まとめ
悪魔の実の秘密にスポットが当たった。
それにより今まで謎だった、太陽の神=ニカ=解放の戦士の関係性が少し分かってきた。
筆者の考えでは、空白の100年より遥か昔に奴隷解放の英雄ニカが存在した。
死後、彼は解放の戦士として語り継がれ、様々な尾ひれや伝説が付け加えられギア5のような存在として、神として神格化していった。
奴隷達が生まれる時代がやってきた時に奴隷達は神格化した解放の戦士ニカを願い、それが悪魔の実として具現化した。
つまり、ニカに限らず悪魔の実は誰かが望んだり、願ったり、空想する限り能力者が死んでも何度でも転生する。
この転生をさせないために、ヒトヒトの実幻獣種モデルニカという名前をゴムゴムの実に変えて、ニカの名前を消し去り、人々の記憶から消す事で信仰させない、願わないようにした。こうする事でヒトヒトの実幻獣種モデルニカの転生を消し去ろうとしたのだろう。
セラフィムの命令系統の仕組みも明かされたし、黄猿も来るしでめちゃくちゃである。赤犬には同情するばかりだ。(笑)
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