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悪魔の実の正体=ウィルス説

 

ネタバレ注意!最新話までの内容を含みます

この記事は以前の記事を練り直したものです。

 

sprite289.hateblo.jp

 

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悪魔の実の正体

結論から言うと悪魔の実とは特殊なプログラムを施されたウィルスに感染した果物である。

 

根拠を述べる前に筆者の考える悪魔の実ウイルスの仕様について簡単に説明する。

  1. 感染した果物は同時期に1つしか悪魔の実に変質しない
  2. 悪魔の実ウイルスは果物にしか自然感染せず感染した果物を口にする経口摂取でのみ、感染する
  3. 悪魔の実に変質した果物を食べた者はその能力を得る
  4. 能力を発現した者が生きている限り、または悪魔の実に変質した果物がある限り、他の感染した果物は潜伏期間に入る
  5. 能力者がカナヅチになるのはウイルスによるアレルギー反応
  6. 悪魔の実を2つ食べると合併症を引き起こして死亡する
  7. 体質によっては合併症を克服し、能力を2つ得るものもいれば1つ目の能力が2つ目の能力に書き換わる場合がある
  8. 悪魔の実に変質した果物は食べられるまで腐らない、または潜伏状態の果物が代わりに悪魔の実に変質する
  9. 能力を発現した者が死亡する、または何らかの形で変質した果物が消失した場合、既に感染して潜伏状態だった果物が悪魔の実になる

以上が悪魔の実ウイルスの仕様である。

悪魔の実の正体がウィルスと考える事で悪魔の実の謎、血統因子、ベガパンクが製造できる理由までもが全て説明できるのだ。

 

まず、体の一部をハサミに変えて、地面や建物なども切断し、切ったものを紙のように扱うことができ、この能力を発現している者がいる限り、ほかの誰も発現せず感染するのは果物のみで、感染した果物を食べると、この能力が発現し、発現した者が死亡すると既に感染して潜伏状態だった果物が悪魔の実に変質するという仕様を、デジタルデータのような形でウイルスに打ち込む。

これにより、チョキチョキの能力を宿したウイルスが存在することになり、上記の仕様により、「果物に感染する」ことで悪魔の実となる

コンピューターウィルスをイメージして頂きたい。

この方法なら文明の利器や御伽噺、空想上の生き物が悪魔の実になっていることを説明できる。

これが悪魔の実の正体=ウイルス説の概要だ。

② 根拠

根拠を列挙すると

  1. SMILE
  2. 作者のミスリード
  3. ウイルスの特性
  4. 狂犬病
  5. 性転換する生き物
  6. 悪魔の実のベース
  7. ウィルス進化論

 

以下に根拠の解説を行う。

  • 根拠の深掘り① 血統因子不要論

そもそも悪魔の実に血統因子は本当に必要なのか?作者は以下のようにSBSで発言している。

「SMILEは「人工悪魔の実」なので「悪魔の実」とは別物です。血統因子は現存する生物からしか抽出できないので、幻獣種やパラミシア、ロギアの能力者は生まれません。これがシーザーの限界です。しかし、かの天才科学者Dr.ベガパンクはその領域を超える研究をしていたとか、いなかったとか、、、

引用:集英社発行「ワンピース)著者 尾田栄一郎

このように作者はそもそもシーザーが作った悪魔の実と本当の悪魔の実はは別物と言っている。そして現存する動物からしか血統因子は抽出できないという事は、パラミシアやロギア、幻獣種には血統因子がないとも捉えられる。

つまり、血統因子のない幻獣種やパラミシア、ロギアは作れない(ここ超重要!)事になる。という事は、この血統因子を使って悪魔の実を作るという認識がそもそも間違っているのではないだろうか?

事実、本誌でセニョールピンクのスイスイの能力をジンベエ型のセラフィムが使用していた。つまり、血統因子のないパラミシアの悪魔の実を作る事に成功して事になる。ということは血統因子無しで悪魔の実を造る方法を説明しなければならない。

 

そこで筆者は悪魔の実ウィルスを考えた。これならば造りたい能力をウィルスの遺伝子にプログラミングするだけで悪魔の実を造れる。これなら血統因子の説明もしなくていいし、どうやって憑依するのかも考えなくていい。

 

もし、仮に血統因子が必須だった場合、血統因子の説明もする必要がある

幻獣種は空想上とはいえ動物だから血統因子と聞いて納得できるが、スイスイの血統因子とはなんだ?ヒエヒエの血統因子とはなんだ?ハサミや重力マグマや氷結現象に血統因子が存在するのはどう考えてもおかしい。

それどころか、どこで血統因子を取ったのか?能力者になった後でないと血統因子を取らないことになるので時系列を合わせるのが難しく登場させられる能力が限定され、さらにスマイリーの悪魔の実がどうやって悪魔の実に書き変わったのか?

これらを説明できるものでないといけない。血統因子からでしか作れない悪魔の実では説明できない事象が多すぎるのだ。

 

  • 根拠の深掘り② SMILEとベガパンクの失敗作

本物の能力者を思い出してほしい。本物の能力者は自由に動物の特徴を発現できている

一方SMILEの能力者はどうだろうか。常時、体の一部分が動物に変化し固定されてしまっている。これは悪魔の実の失敗作であるというより、別の方向性から作られた悪魔の実モドキだからだと筆者は考えている。言うなればこの悪魔の実モドキがSMILEという事になる。

 

そしてこの悪魔の実モドキ=SMILEの完成形がベガパンクの造ったウオウオの実なのではないだろうか。

色以外は完璧に再現できているウオウオの実、いつまで経ってもどこが失敗作なのか分からない状態が続いているが、そこで筆者は以下のように考えた。

この失敗作はあくまでSMILEの完成形であり、本物の悪魔の実の製造方法とは異なる製造方法で造ってしまったから失敗作と言っているのではないだろうか。

ベガパンクは血統因子を発見し、可能性を研究していくにつれ悪魔の実の再現が可能である事を見つけた(しかし、この方法はあくまでSMILEの造り方である。)

その後、ついに血統因子を使った悪魔の実を完成させたが、本当の悪魔の実の正体を知ってしまい失敗作として政府に渡さず保管していた。(恐らくこの時に、政府に血統因子無しで造れる事を知られてしまうと革命軍ドラゴンと繋がりがあり、目的を知っているベガパンクは革命軍に不利な開発をやらされてしまうので失敗作と嘘をついたのではないだろうか。)

これをパンクハザードで見ていたシーザーは悪魔の実の造り方を知り(ただし、これはSMILEの造り方であった)、数年後に起こった青雉と赤犬のバトルの後のパンクハザードでSADを完成させた。

これが筆者の考えるストーリーである。

 

このストーリーならカイドウの血統因子で作った失敗作だという発言も回収できる。

そもそもこの発言のせいで、現実に存在しない幻獣種も能力者の血統因子を取れば悪魔の実は造れると思い込まされている。しかし、SBSでも本物の悪魔の実に血統因子が必要とは言われていないし、なんならパラミシアやロギアや幻獣種は生まれませんと言っておきながらスイスイやウオウオが再現されているので、やはり血統因子は必須ではないと思う。

ここまでが、根拠の1~2までの内容である。

 

  • 根拠の深掘り③ ウィルス説の解説

そこでこの説の根幹となる部分、悪魔の実ウィルスについて説明していく。

そもそもウイルスは生物と無機物の中間のような存在と言われている。遺伝子情報を持つが、生物のように生殖することや自力で分裂したりすることはできず、他者のたんぱく質や遺伝子を利用して増殖していく性質を持つ。

またウイルスは遺伝子を簡単に書き換えることでも有名だ。

自身だけでなく、感染した者のDNAを書き換えることも起きる。病原性大腸菌O-157が有名だろう。もともと病原性を持たない大腸菌がウイルスに感染し、病原性を得るとともに書き換えられたDNAを転写していくことで繁殖していく。理屈はまさにコンピューターウイルスと同じである。

 

このようにウィルスは遺伝子の書き換えが簡単にできるし、後述するが魂データ説というものもあるので、ゾオン系に宿る意志やニカの意志も悪魔の実ウィルスにプログラムすることも可能だろう。

ウイルスは、宿主の遺伝子を書き換えることも、自身が宿主によって書き換わることも、外部の遺伝子を取り込んだウイルス宿主側が取り込むことで生存性を上げることも現実世界で証明されている

本来、人には感染しないはずの動物固有のウイルスが、何かの拍子に人に対して感染するようになるケースがある。そもそもHIVのように、非常に感染力の低いウイルスもあるので、果物にしか自然感染しないが、感染した果物を一定量摂取することで人にも感染するのではないだろうか。

この理屈でいけば、悪魔の実ウイルスに感染した果物=悪魔の実がない、または能力者がいない状況になれば、宿主の果物を書き換えて悪魔の実に変質させることも可能だろう。

 

そこで筆者は上記のように悪魔の実にしたい発明(ハサミや武器)動物(空想上の生き物)自然現象(沼や氷結)などを一旦デジタルデータ化しコンピューターウイルスのように、果物に感染するウイルスの遺伝子にそのデジタルデータを書き込んだと考察した。(このデジタルデータもいわば血統因子と呼んでも良いかもしれない。)

当然世界中に散らばっているので世界のどこでも感染する=悪魔の実が生まれることができるし、死亡した能力者の近くに果物があれば簡単に感染するだろう(例:スマイリー)

 

どこまで行ってもファンタジー要素を払拭できない。それならば、遺伝子の組み換えを簡単に行えて世界中にばらまくことのできるウイルスの方が、ワンピース世界の空想科学でも説明しやすい。

そして、コンピューターウイルスのようにプログラミングで作られた存在ならベガパンクで作ることができる。悪魔や神などの存在を説明しなくていい。

 

  • 根拠の深掘り④ その他の根拠

さらにウイルス説ならなぜ海に嫌われるかも説明できる能力者は海水に限らず淡水やプールでも力をなくす。我々はこれに似た病を知っている。それは狂犬病だ。狂犬病に感染すると水を怖がる反応をみせる。まさに悪魔の実の能力者にそっくりではないだろうか。

これもウィルスによる症状の一種と考えれば納得ができるだろう。アレルギー反応と言ってもいいかもしれない。悪魔の実ウィルスの症状の一つとしてカナヅチになるのか、単にアレルギーのような生体反応としてカナヅチになるのかは分からないが、どちらのパターンでもウィルスならば説明できる

 

また、世界中でただ1人しかいない能力者を判別し死んだら潜伏状態の果物を書き換えるなんて可能なのか?と思うだろう。規模こそ違うが我々の現実世界にそれをやってのける生き物がいる魚類だ。

我々は性転換する際に手術が必要だが、動物の中には自力で行う猛者がいる。

ブルーヘッドという魚は一匹のオスを中心にしてコロニーを形成するが、このオスが死亡すると残ったメスの中で大きな個体がオスに変わるのだ。特筆すべきはそのスピード。早い場合で数時間以内に転換が始まり10日〜20日以内には完全にオスに変わるそうだ。このように規模は小さいが、現実世界でも特定の状況や条件を達成することで、身体が変化することがあるのだ。

それならばONE PIECEの空想科学の力を持ってすれば、世界中で1人だけの悪魔の実ウィルスによって発現した能力者が死んだら、潜伏期間中だった果物が悪魔の実に書き変わる説明もできるだろう。

 

稲類にのみ感染する病気があるように、ウイルスにも宿主とする種類が違ったりする。これが悪魔の実ウイルスにも当てはまるとしたら、キリンの能力を書き込まれた悪魔の実ウイルスはバナナ類にしか感染しないのではないだろうか。悪魔の実の形やベースの謎もこれで説明できる。

 

これらの理屈を使えば、血統因子の不要性遠い場所でも死亡した能力者の近くにある果物でも悪魔の実になることも説明できる。血統因子が果物に乗り移るスマイリーの描写も納得できるし、能力者がカナヅチになることも能力者が死亡することをトリガーとして感染した果物が悪魔の実になることも現実的に見えてくる。

③ ウイルス説の弱点

ここまで完璧に見えるウィルス説だが、致命的な弱点が存在する。

  1. 自然治癒
  2. 病死
  3. 能力の覚醒
  4. ゾオン系に宿る意志
  5. 物に宿る悪魔の実

 

インフルエンザが治るように、コロナウィルスが人を殺してしまうように、ウィルスは自然に治るか宿主を殺してしまう事がある。しかし、それは病原性の強いウイルスの場合だ。

悪魔の実ウイルスは感染力の低さと共に、病原性のないウイルスと筆者は考えている。実際に、インフルエンザの自然宿主がもともと鳥類のカモの腸管に存在し、カモ自体に症状はないように、ウイルスとしても宿主に簡単に死なれたら困るから、感染後にすぐ死んでしまうようなことはしないようになっている。

悪魔の実ウィルスが宿主と共生を目指していると仮定すれば宿主を殺すような症状を起こさないかもしれない。また、先ほども述べたが、宿主側も生存に有利な遺伝子を取り込むので、身体も病原性として捉えず、取り込んでいくのではないだろうか。

これが3つ目の弱点である悪魔の実がウィルス由来だとしたら覚醒はどう説明すんの?という弱点ともつながる。

これらに関してはウイルスとの共生で説明ができると思っている。

悪魔の実ウィルスとしても、より優れた悪魔の実ウィルスに進化したい筈だ。我々の世界で大流行中のコロナウイルスも次々と新種株が生まれているように、より強力な個体へと進化を望んでいるそこで能力の覚醒だ。感染した宿主=能力者が能力を覚醒させる事でより強力な悪魔の実ウィルスになれるのではないだろうか。

これまでの説を立証するためにこのように言い切らねばならないが、最初に生まれた悪魔の実よりも、後に生まれた悪魔の実の方が強力なのかも知れない。そもそも覚醒する事が稀なので進化の速度は著しく遅いが、これならばライジン島の雷や、カームベルトがナギナギの実の覚醒説などの説明の材料に悪魔の実を使うこともできるだろう。

単に覚醒しただけでは影響力が強すぎるので、一度覚醒した悪魔の実ウィルスは次に能力が覚醒すると1段階ずつ上限が解放されていくのではないだろうか。

そこでキッドとローの覚醒を思い出してほしい覚醒というには地味な印象である。制限時間のある磁気の付与とルームにルームを重ねているだけであり、覚醒というより、能力の応用の幅が広がっただけのように見える。

一方、ドフラミンゴカタクリ青雉赤犬の能力と見比べると、明らかに規模も能力の強さも、影響力も段違いである。あれがキッドとローの覚醒と同じステージとはとても思えない。むしろ、覚醒には段階がありキッドとローはまだ覚醒したばかりだから、レベル10ほど、ドフラミンゴでレベル50ほど、赤犬がレベル100、覚醒を使いこなすうちにレベルが上がっていくと思う方が自然ではないだろうか。そしてそれが次の世代が能力を覚醒した場合さらに大きい力を持つのではないだろうか。それが悪魔の実ウイルスにとっての進化なのだろうと考えた。

上述の弱点の補完になるが、覚醒したり、能力の洗練度が上がる事が悪魔の実ウィルスにとっての進化なら、宿主を無理に殺すような症状を起こさずとも良い訳だ。

これによって、自然治癒と病死、能力の覚醒の3つの弱点について説明できる

 

また、4つ目の弱点であるゾオン系には意志が宿るという説明があったように、ウィルスもベースとなった動物の意志や宿主になった者の意志を遺伝子として取り込む事があるのではないだろうか?

ちょうど本誌の内容でも体験は血統因子に記録されるとあったように、宿主側が悪魔の実ウィルスに影響を与える場合もあるのだろう。

そのため、一度ジャッカルになった能力者がアラバスタを守りたいと強く思った場合、それな悪魔の実ウィルスに影響を与えアラバスタ国内で転生するようにプログラムを書き換えられたとも捉えられる。

もしくは、アラバスタやワノ国のようにジョイボーイ側であった勢力には守り神という設定が共通として存在するので、最初から国内で転生するようにプログラムされているのかもしれない。

少々無理矢理だが、少年漫画だしこれくらいのこじつけは勘弁してもらおう。(笑)

 

5つ目の弱点である、物に悪魔の実を食べさせる技術に関しては謎が多い。当初はベガパンク絡みというか、ファンクフリードのように海軍側とバロックワークスのような闇側だったので比較的ベガパンクから漏れ出そうな立場の人間しか持っていなかった。

しかし、ワノ国で茶釜のたぬきが登場した事で一気に説明が難しくなった。

筆者の悪魔の実ウィルス説に従うならば物に悪魔の実を食べさせているのではなくて、悪魔の実ウィルスをたらしめている能力の部分のプログラミングを機械に直接書き込んで悪魔の実を再現しているパターン。

また、日本には付喪神に代表されるように使い込まれた道具に魂が宿るという概念がある。その宿った魂に感染させているパターンのどちらかだと思っている。

筆者的には後者が有力であると考えている。理由は

  • ワノ国という日本が舞台のところに茶釜のたぬきが出てきたこと。
  • 登場した物に宿っていた存在は道具として使い込まれていそうなこと
  • 魂データ説

 

日本が舞台なので日本的な概念があることは不自然ではないし、どれも愛刀だったり愛銃だったりしているので魂が宿ってもおかしくない

そして魂データ説があることから悪魔の実ウィルスの情報をデータ化した魂に書き込めば再現できると言える。

魂データ説とはGANTZを読んだ方なら分かっていただけるだろう。人が死ぬと何グラムかの情報データが体外に出る、それは我々が魂と呼ぶものでありGANTZと呼ばれる球体はその魂のデータをデジタル化して記録することで、死んだ人間もまるで3Dプリンターのように、PDFを印刷して紙にするように復元できるのだ。

つまり魂とはデジタルデータになれる存在であり、そのため悪魔の実ウイルスによる書き換えも起こりうるのではないだろうか。なんなら、魂がデータとして扱えるなら今後登場するであろうベガパンクのビックリ発明も肯定する材料になるだろう。

④ 補足

エニエスロビーで2つ目を口にした者が死ぬという説明はあったが、実際に死んだ描写はない

というより我々は2つ目を口にした人間が生きていて能力を2つ得られているシーンしか見た事がない

そのため悪魔の実の正体を考えるならこの事についても考えねばならない。さらに条件として黒ひげの身体の異形性まで説明しなければならないのだ。

 

巷の考察では、黒ひげはタコの半魚人説や、ケルベロスを食べた事で3つまで能力を得られるなど、様々な説がある。

しかしこれらは

  • 悪魔の実は血統因子で作られていること
  • 悪魔の実には悪魔が宿っている事
  • 悪魔が心臓か脳に宿る事で能力を得る

こういった事が前提になっている。

しかし、これまでの話の流れで悪魔の実の血統因子の不要性を説いたので、悪魔が宿っているかどうかについて考察する必要がある。

 

結論から言うと悪魔は存在しないと思っている。

根拠は

  • 今まで作中に登場していない
  • 能力者が悪魔的な人格になってない
  • ウィルス説で説明できる

 

現時点で悪魔は登場していないので、根拠にしていいかは議論が分かれるが、登場していないので悪魔は存在しないと筆者は考えている。もちろん信仰や宗教があるのは分かっている。しかし、一度も影すら出てこないのはおかしい

加えて魔によって能力が発現するなら、悪魔を再現しなければ能力も再現できないことになってしまう。

いくら空想科学といってもある程度の理屈の中で説明できるように作られているのがワンピースという作品である。そのためベガパンクが再現できる理屈を説明しなければ悪魔の実の正体にたどり着いたとは言えない。従って悪魔は存在していないと考える方が自然だろう。

 

また仮に悪魔が存在したとして能力者に宿るならば、なぜ能力者は正気を保っているのか?

普通、悪魔に取り憑かれたら気が狂うか、別人格が生まれるだろう。にも関わらず多重人格になった描写もなければ気が触れた人間もいない。というか悪魔がいたらとっくにブルックが見つけているのではないだろうか。

一応、ゾロが死神を見ていたが、ゾロは能力者ではないので、悪魔の実に悪魔が宿っている説明にはならない

従って2つ口にすると悪魔が喧嘩して爆発するとか、悪魔が魂や心臓に宿る事で能力を使えるという説は成り立たないのだ。

 

ならば何故、2つ目を口にすると死ぬと言われるのか?何故、黒ひげは生き残って2つの能力を手にしているのか?

それは悪魔の実ウィルスに対する耐性が人より強いからに他ならない。

恐らく普通の人間は2種類の悪魔の実ウィルスに感染すると合併症を引き起こして死んでしまう。

しかし、黒ひげは生まれつき耐性があるまたは悪魔の実ウィルスに適用しており生き残って能力を2つ手にできたのではないだろうか。現実世界でもインフルエンザに罹りにくい人がいたりするように、何らかの耐性を持っている事は十分に考えられる。

ここからは想像の範疇だが、能力者が身籠って生まれたのが黒ひげなのではないだろうか?

能力者の体内にいたので、悪魔の実ウィルスに耐性があり、結果として不眠症という障害まで発現してしまった。ちょうど人間で言うところの麻疹風疹のように。

母体が麻疹風疹に感染するとお腹の中の子供にも感染し、盲目や心奇形が障害として残る。これと似たような形で黒ひげも妊娠中に母親が能力者になってしまい、悪魔の実ウィルスが母子感染して、障害として不眠症及び身体の異形つまり心臓が奇形する心奇形になってしまった。これなら生まれて一度も寝た事がないという事にも身体の異形性にも説明がつくし、悪魔の実ウィルスに耐性があって能力を2つ得られる説明もできる。

 

また、体質によっては2つ口にして黒ひげのように生きていられるが1つ目の能力が上書きされ2つ目の能力が発現する可能性があるのではないか。

詳しくはこちらの動画見て頂けたら分かるが、1つ目の能力が解除され2つ目の能力を得られる可能性があるのだ。それを説明するために冒頭の悪魔の実ウィルスの仕様にそれを加えた。

https://youtu.be/I_JzheEgTJw

(もっちー先生による悪魔の実の考察)こちら視聴してから本記事を読見直すと面白いだろう。

⑤ まとめ

悪魔の実ウィルス説で説明できるものが

 

  1. 悪魔の実の転生のメカニズム
  2. カナヅチになること
  3. 血統因子なしで作れること
  4. 覚醒の存在理由
  5. 2つ目を口にすると死ぬ理由
  6. スマイリーの転生
  7. ゾオン系の意志が宿る
  8. 黒ひげの異形性
  9. パラミシアやロギアの再現
  10. 文明の利器や御伽噺を悪魔の実にできる
  11. ベガパンクによる悪魔の実の製造
  12. 悪魔の実の形やベースの謎

 

これだけの事が一挙に少ない矛盾とこじつけで説明できる。

 

悪魔の実の正体を考える上で

  • 血統因子のないパラミシアのコピーが出た事で血統因子なしで悪魔の実を説明できる
  • スマイリーの転生の謎を説明できる
  • カナヅチになる理由が分かる
  • SBSで伝達条件や悪魔の実の説明が博士からされますという解答があることから、悪魔や意志などの荒唐無稽なもの以外で証明できる
  • 悪魔の実に文明の利器や御伽噺がある事が説明できる
  • ベガパンクに作れるものでなければならない

ざっとあげただけでこれだけの条件がある。つまり悪魔の実の正体について論じるならばこれら全てを矛盾なく説明できなければ成り立たないのだ。

その点ウィルス説なら説明できる。人によって荒唐無稽すぎると思われるだろう。しかし、筆者にはこれが限界だった。(笑)

とにかくベガパンクが喋り出す前に記事にしたかったので、一度この記事を読んでからベガパンクの話と答えを合わせをして頂きたい。(笑)

 

 

引用:集英社発行「ONE PIECE」著者 尾田栄一郎

画像は全て上記作品から引用しました

 

YouTubeチャンネル もっちー先生「ウオウオの実の出現によって明らかになった「悪魔の実は2つ食べても死なない」という新常識!「黒ひげの能力者狩り」「スマイリーに起きたこと」まで完全判明!?『ワンピースネタバレ』」