spriteの考察日誌 ONE PIECE考察

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人造悪魔の実

 

 

ネタバレ注意!

最新話の内容を含みます

 

 

① 人造悪魔の実

結論から言おう。

ベガパンクが作る人造悪魔の実は、血統因子なしで作れる悪魔の実である。

というかそもそも悪魔の実に血統因子はないのではないだろうか?これが今回の考察の肝である。

血統因子なしで作れるので、既存の悪魔の実のコピーにとどまらず、新種や絶滅種なども作れるのではないか。

また、悪魔の実は空想科学で再現できそうな能力が非常に多い

というより誰もが一度は考える空想科学が登場している。(ワプワプやトキトキなど)つまり、空想科学を果物に閉じ込めたものが悪魔の実であると考えられる。

血統因子はないが、悪魔の実たらしめている物質などが全ての悪魔の実に共通しているのではないだろうか?

 

今回は人造悪魔の実の可能性について考察していきたい。

 

② 仮説と根拠

① ハンコック型の存在

ドンキホーテファミリー壊滅後の時間経過と悪魔の実の栽培時間

 

筆者はセラフィム初登場時の記事で、カイドウや赤犬やガープといった豪傑達の血統因子を獲得できるのだから、七武海の血統因子を使わずとも強力な個体を作り出せると論じた。

なのに七武海を使っているという事は、七武海と同様の能力を持たせているからだと考察した。

きっかけはハンコック型である。カイドウ型を量産できる状態でありながらハンコック型を作ったという事はハンコック型でなければならない事情があるはずだ、それが容姿に関わるものだとしたらどうだろうか?

セラフィム初登場時にハンコック自身も、「この能力はわらわの美しさがあってこそ」と発言していた。これはハンコック型のセラフィムがメロメロの実を食べている伏線ではないだろうか?そうでなければ同じ話の中でセラフィムを登場させる意味がない。

 

ここまでで、七武海のセラフィムが七武海と同様の能力を持っている可能性が極めて高い事が分かる。もし血統因子からし悪魔の実を作れないなら、インペルダウンに捕まっていないモリアやハンコック、黒ひげやローの能力は再現できない事になる。

しかし、能力ありきで強かった七武海の能力を再現できないなら上述したようにカイドウや健康診断の時にガープから取った血統因子でセラフィムを作ればいいだけである。にも関わらずハンコック型を作ったという事は、やはりメロメロの実を有効に使うために再現している可能性が高く、その場合血統因子なしで作れていないとおかしいはずだ。

 

ハンコックは奴隷時代に血液取れるやんって事に関しては下記記事を読んでほしい。

血統因子がなければ複製できないなら、海軍に捕まっていない、または投獄されて間もない人物の能力は再現できない事になる。

もしそうならハンコック型を作る意味がないので血統因子不要説の根拠となるだろう。

https://sprite289.hateblo.jp/entry/2022/09/15/161106

(セラフィム悪魔の実の考察、奴隷時代のハンコックなどについても言及している)

 

次にドンキホーテファミリー壊滅後の時間経過と悪魔の実の栽培時間だが、もしセニョールピンクから血統因子を抽出して作ったのだとしたら、それはインペルダウン投獄後だろう。だとすると早すぎる。

ドフラミンゴが捕まってからエッグヘッドまでの時間経過は約40〜45日前後ほど(ドフラミンゴ戦後3日間ドレスローザに滞在、ゾウ編とHCI編とワノ国に向かうまでの間が約12〜15日間程度と仮定、ワノ国到着から2週間後が火祭りの夜、そこから1週間後に緑牛襲来、数日後にワノ国出航、出航から数日後にエッグヘッド到着)

そしてドレスローザからインペルダウンまでの道程を考えると40日を切るだろう。

僅か数十日で血統因子の抽出から培養、悪魔の実複製までやり遂げている事になる。いくらなんでも早すぎる。まぁ、ベガパンクなら可能かもしれないが。

しかし、現時点で悪魔の実の栽培はドレスローザでトンタッタ族が行っていたものしか確認されておらず、その速度で考えるとあまりに早い。そのため血統因子の抽出によって悪魔の実が作られたとは考えにくいのではないだろうか。

 

悪魔の実に血統因子は存在しない

根拠として

① スマイリーと隣の果物

② SMILEのミスリード

③ 幻獣種、パラミシア、ロギアに血統因子はない

④ パンクハザードの失敗作が誕生した時系列

以上4つである。

 

スマイリーが死んで隣の果物が悪魔の実に変化した。

という事は、悪魔の実の血統因子はないんじゃね?と筆者は考えた。

すでに存在しているものが悪魔の実に変質しているので、これは血統因子いわゆるDNAが置き換わったのではなく、構成物質が変質しただけではないだろうか?

 

現実の果物を想像してほしい。

バナナは熟れる前からバナナの実として存在し、それは熟れる前の緑色の状態でも、熟れた後の黄色い状態でも依然としてバナナのDNAを持ち、DNAは変化しないしかし、バナナ自体を構成するビタミンやタンパク質などは変化している。

物を構成する物質が変質してもDNAは変質しないのだ。それならば悪魔の実になる前の果物も悪魔の実になった後の果物も同様のDNAを持っている事になる。つまり、悪魔の実に血統因子は存在しない事になる。

そして、SBSで言われたように、既存の動物から血統因子を抽出し、悪魔の実を作ることはできるが、幻獣種などの存在しない生き物の血統因子を取ることはできない。それがシーザーの限界であり、そのため幻獣種やパラミシア、ロギアなどの悪魔の実は作れない。しかし、ベガパンクはその先の研究をしていた。と言われている

つまり、シーザーが作っているのは悪魔の実ではなく、動物のDNAを取り込み具現化する薬品的な果物であって、根本的に悪魔の実と異なる物なのだ。

そのためSMILEの能力者は常に身体の一部に動物が宿っているアレは不完全な悪魔の実に見せかけたミスリードで、そもそも悪魔の実ではないのだ。

我々はどこかで「どうせシーザーが作った悪魔の実だから変な能力を発現してるんだろ?」とか「失敗作のSMILEだから変な見た目になっているんだ」と思い込んでいる。いや、思い込まされている。

真実はそうではない。シーザーが作ったSMILEはそもそも悪魔の実ではない。悪魔の実モドキである。

シーザーが作っているのは、動物の要素を取り込んで発現できる果物動物の要素を好きな時に好きな形で発現できる悪魔の実とは根本的に本質的に異なるのだ。

そう考えればSMILEの能力者の奇妙な見た目を解決できる。本当に能力が宿っているなら常時身体の一部が動物になるのはありえない。悪魔の実の成り立ちと根本的にかけ離れた方向性から作ったから似て非なる悪魔の実モドキが生まれたに違いない。

 

恐らく本来の悪魔の実悪魔の実自体に血統因子は存在しない

実際に上記のSBSで幻獣種やパラミシア、ロギアなどは血統因子がないのでシーザーでは悪魔の実を作れないと証明されている。

ということは、セニョールピンクの血統因子をどのタイミングでどんな場所で取ったかなどの議論はお門違いなのだ。何故なら最初から血統因子などなく、セニョールピンクのDNAが取れるだけだ。

 

モモの助が食べた幻獣種は、CP0によるとカイドウの血統因子から作ったと語られた。

しかし、このように設定がありながら見事に力技で覆した事例がある。ゴムゴムの実だ。ゴムと言っておきながらまさかのヒトヒトの実幻獣種という裏切りがあったので、ここでCP0が言った事も覆る可能性は十分ある。しかも今回は、「あの時の研究成果ではそう思っていた」とか「血統因子が必要と言っておけば政府が望む新種の悪魔の実を作れと言われない」など、それっぽい理由がいくらでも付けられる。

実際に、その時は幻獣種の再現までが限界だったが今はパラミシアやロギアまで複製できると言われても違和感はない。なぜならパンクハザードが焼け野原になるよりも前にあの失敗作はできていたので、少なくても2年以上前には幻獣種の失敗作はできていた事になる。

それなら現在はパラミシアやロギアがコピー可能でもおかしくはないし、もし、それをコピーするなら血統因子はないとSBSで言われているので血統因子を必要としない事を基底にして考える必要がある。

 

というかそもそも青龍の血統因子を取ったとかウオウオの実の血統因子を取ったとか言われていない。これもやはり、政府に対してのささやかな抵抗なのではないだろうか。革命軍との繋がりもあるし、明らかに成功作のウオウオの実を失敗作として政府に渡さなかったり、ベガパンクが嘘を言っているようにしかみえない。

 

⑤ 人造悪魔の実のポイント

① 血統因子は存在しない

② 血統因子を必要としないので、ロギアやパラミシアも再現できる

③ 血統因子が必要ないので、どこで血統因子を取られたかを考える必要がない

④ 悪魔はいない

⑤ 血統因子とは異なる物質などが存在する

悪魔の実の成り立ちも証明できる

 

血統因子を必要としないと考えるだけでこれほどの問題が解決できる。

③までは上述したが④からは完全に憶測である。血統因子がないなら代わりに悪魔の実たらしめている"何か"が必要であり、それは未知の物質などと考察した。

もし悪魔が宿る事でしか能力が発現しないなら、それは血統因子も関係ない事になる。血統因子よりも未知の物質よりも悪魔が必要という事になる

そのため、悪魔は存在せず人造悪魔の実には悪魔は宿っていないといえる

だからこそ、恐らく2つ口にしても死なないし、身体の能力を得られるキャパシティによっては2つの能力を保持できるかもしれない。黒ひげはこの身体のキャパシティが大きいのだろう。

 

そして悪魔が宿っていないなら、転生する事もないのだろう。あの転生という事象はオリジナルのものだけにあると思う。完全に憶測だけなのだが。

 

カナヅチになるのは、恐らく悪魔の実を構成している物質によって海や水に対するアレルギー反応が出ているのだろう。過去の人たちは仕組みが分からないのでまたカナヅチになるぞという常識が残ったのだろう。

 

⑥ 人造悪魔の実の造り方

血統因子がないという事はどうやって作るのか。何らかの口にしたものに影響を与える物質を宿していると考えられる。

加えてロギアやパラミシアの能力を宿さなければならない。そんなものをどうやって作るのか。

 

① 概念の具現化

② 魂データ説

③ ウィルス説

 

概念の具現化は全く持って荒唐無稽である。そのためこれは作中で描かれるのを待つしかない。とにかく悪魔の実のとりわけパラミシアや幻獣種に言える事だが、能力が明らかに不自然。誰かが作ったとしか思えないものばかり。

これを何らかの科学技術または、悪魔や神が果物に閉じ込めたものが悪魔の実とする仮説だ。悪魔の実が先に存在し、その後チョキチョキ=ハサミという発明が生まれたのではなく、あくまで文明は先に生まれたという考え方だ。

これがファンタジー作品として言うなら悪魔が閉じ込めたでもいいだろう。悪魔か神かニカが、概念や空想科学、動物わ自然現象を閉じ込めたものが悪魔の実という仮説。そもそもファンタジー要素として理由などなく最初から存在するアイテムとしてもいい。

 

魂データ説というのをご存知だろうか?

ガンツという漫画では、ガンツと呼ばれる黒い球体に無くなった人間のデータが全て保存されており、その人間を生き返らせる事ができる。その生き返らせるやり方がまるで3Dプリンターのようにレーザーで人を作り出し再現できる。

作中では生き返りや復活と言われているが、これは生き返りとか復活ではなく、死ぬ直前の生体データをガンツが保存しており、そのデータをPDFを印刷して紙として出すように、現実世界に復元しているのだ。

このように生き物だけでなく、魂などもデータとして保存して再現する考え方がある。幽霊もこの魂のデジタルデータが何らかの形で見える事で説明できると、大学が真面目に研究するほどの分野なのだ。

これを用いれば、ある果物にチョキチョキの能力と能力者が死んだ後に別の果物のデータを書き換えるというプログラムをしたとすればどうだろうか?

一度プログラムしてしまえばあとは自動で転生を繰り返す事ができるし、これなら血統因子は必要ないし、いつ採血しただの、未知の物質だの議論する必要がない。

この説の最も良い所はベガパンクの再現できる技術を矛盾なく説明できる事だ。シーザーは血統因子からし悪魔の実は作れないと思い込み研究した結果、悪魔の実とはかけ離れた身体の一部が常時動物になるだけの悪魔の実モドキを作ってしまった。

しかし、本当の悪魔の実は血統因子などではなく、チョキチョキならチョキチョキの、キビキビならキビキビの、青龍なら青龍のピカピカならピカピカの情報をパソコンのプログラミングのようにデジタルデータとし死後に転生するためのプログラムを果物に書き込めば後は悪魔の実ができる。

2つ口にすれば死ぬというのは、プログラムがバグを起こすからだろ。

 

ウイルスに関しては有名だろう。いわゆるウイルス進化論というやつである。ウイルスが我々の遺伝子に影響を与えて進化を促すというものだ。特別なウイルスに感染した果物が悪魔の実となり口にした者の体を組み替えて能力者にするという考察である。これは筆者的に最も可能性が高いと思っている。

ウイルスは生き物と無機物の間という存在なので、チョキチョキのデータを持ったウイルスが果物に感染し、悪魔の実となる。

テラフォーマーズという漫画を知っているだろうか?人間が特殊な臓器を移植しそれによって昆虫や動物人間になるという作品だが、それにもこのようなウィルスが登場し、何故か特殊な臓器を移植していない人間のみを攻撃するという設定だった。

つまり、悪魔の実とはウイルスに先ほどの魂データ説のように、能力や悪魔の実の仕様がプログラムされており、感染した果物を口にした者にウイルスが身体を書き換えて能力者になり、同じ時期に同じ能力者が出てこないようにプログラムされているウィルスではないだろうか?

ウィルスなので、世界中に点在しているし、適合する果物に感染して悪魔の実に書き換える事ができる。そして1個でも悪魔の実になった果物が出たなら他のウィルスは書き換えを行わないつまり潜伏期間にはいる。

 

⑦ 終わりに

SMILEと血統因子というワードが非常にややこしくしている。

そもそもSBSで血統因子が存在しない、幻獣種、ロギア、パラミシアの能力者は生まれないと証明されている。

なのに、動物系の不完全な能力者山ほど存在し、CP0もカイドウの血統因子から悪魔の実の失敗作ができたと言っている。ここで矛盾が生じてしまう。

みんなCP0のモモの助が食べた幻獣種が失敗作と思っており、失敗作に見えない事からベガパンクが政府側に嘘をついたという説が多く、筆者もそう考えている。それが落とし穴だ。

そもそもカイドウの血統因子から作られたというところから嘘なのではないか。

仮に血統因子なりが必要だったとして、最近のストーリーの展開を見るに、悪魔の実を科学的に証明する必要があり、そうなるとパラミシアやロギアの血統因子を証明する必要がある。そんなのは不可能だろう。

つまり、今後ゾオン系通常種以外の悪魔の実が出たら血統因子は悪魔の実の製造に必要ないという証拠として捉えなければならない。

 

人造悪魔の実とは

① 血統因子を必要としない

② 悪魔は宿っていない

悪魔の実を構成する未知の物質が海や水に対してアレルギーを起こし泳げなくなる

④ 血統因子が必要ないので血統因子が存在しない、パラミシアやロギアも再現できる

⑤ カイドウの血統因子から作ったのはベガパンクの政府に対する嘘か、その時点での最新の研究だった

悪魔の実ウィルス説

 

こう言ったことが考えられるだろう。

かなりこじつけと屁理屈の多い考察だが、筆者にはどうしても血統因子が必要であるとは思えないのだ。

加えて再現できる悪魔の実は制限があるのではないだろうか。例えば複雑な能力である、ローやビッグマム、ホビホビなどは難しいが、スイスイやチョキチョキ、バラバラ、ズシズシ、ピカピカやヌマヌマ、ガスガスなどは再現できそうだ。

また無理に悪魔の実を再現できなくても、能力そのものを再現する事はできるだろう。実際すり抜ける鉄の扉があったように技術しだいでは、スイスイやズシズシ、ピカピカなどは悪魔の実ではなく、一つの武器としてシステムとして機械的に再現できるかもしれない。

 

果たしてS・シャークのあの能力は、科学技術で機械的悪魔の実を再現しているのか?

それとも本当に血統因子が存在しない、パラミシアの能力を宿した悪魔の実を作ったのか?

果たしてどちらだろうか?

 

 

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