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最新話の内容を含みます!
① 生得領域
生得領域とは心の中である。それを具現化し術式を付与したものが領域展開である。
つまり、具現化されるのは領域の主である本人の生得領域=心であるはず。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
② 伏黒と宿儺
それならば巷で言われてるような伏黒の嵌合暗翳庭は展開できないはずだ。
いくら肉体の主導権を宿儺が得ていると言っても嵌合暗翳庭は伏黒の心の中だからだ。
そのため、実現するとしたら宿儺の伏魔御厨子に斬撃ではなく十種影法術を付与する形になるだろう。
見た目は伏魔御厨子、付与される術式は十種影法術。このようになるはずだ。
③ 羂索の領域
胎蔵遍野に付与されていた術式は、羂索の生得術式でも呪霊操術でもなく、反重力機構だった。それも術式反転が付与されていた。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
この事から複数の術式を持つ場合は、任意の術式を選んで付与できる可能性が高い。そして羂索が反重力機構の術式反転した重力を付与していた事から術式反転も付与できる事になる。
上記の宿儺の伏魔御厨子に十種影法術を付与すると言う根拠になるだろう。
加えて筆者は宿儺の斬撃は術式反転である可能性も以前から考えている。
過去記事↓
羂索が当たり前のように重力を使っていた事から順転とばかり読者が思わされていたが、九十九のブラックホールに巻き込まれた際に、重力は術式反転と羂索の方からカミングアウトされた。
つまり、宿儺も順転のように使っているあの斬撃が、実は術式反転である可能性も十分考えられるのだ。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
過去記事↓
④ 心の中
筆者は以前、虎杖には心が無いのではないか?そう考察した事がある。
何故なら生得領域とは術師、非術師に限らず全ての者が持っているからだ。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
だとしたら肉体の主導権を得ている虎杖の生得領域の中に宿儺が居る方が自然ではないだろうか。
しかし、虎杖と宿儺は逆転している。
宿儺の生得領域の中に虎杖が存在している。筆者の感覚だと、魂の主導権も宿儺が得ているように感じるのだ。
肉体の主導権は魂の状態によって左右される事が明らかになっている。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
肉体の主導権=魂の主導権であるならば、虎杖の生得領域が宿儺のものに塗り替えられている時点で魂の主導権も宿儺が握っている事になる。なのに肉体の主導権は虎杖が持ったまま。
つまり、虎杖には心が無く、魂だけ存在し、宿儺の生得領域に虎杖の魂が存在しているが、魂が屈服していないので肉体の主導権は虎杖にある。
仮説の一つとしてこのように考えた事があった。
過去記事↓
しかし、虎杖に感情がないとは思えないので心が無いとは考えにくい。ならば1つの肉体に2つの生得領域が存在しているのではないか?と考察したのが上記の記事だ。
⑤ 天使と華の共生
この2つの生得領域が共存していると考えられるのが天使と華だろう。
彼らは共生状態にあり、天使自身も「受肉の過程で器の自我を殺し沈めている。あってはならないことだ、神の理に反する」と語っている。そのため、共生という形を取ったと言っていたが、この共生というのが華の生得領域を塗り替えずに天使の生得領域を独立して存在させている事と考察できる。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
似たような状況だが実は違うのが虎杖と宿儺だ。宿儺自身が「俺と小僧とは違い奴らは共生している。天使の力で気絶からの覚醒も早い」と言っている事から、上記のように1つの肉体に2つの生得領域が共存していないと考えられる。
そうなると、伏黒の生得領域(心の中)は宿儺の生得領域(伏魔御厨子)に上書きされ、虎杖と宿儺のように宿儺の生得領域の中に伏黒の魂が存在しているのではないだろうか。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
そのため、伏黒の身体で領域展開をした場合、生得領域の主導権を握っている者の生得領域が具現化されるのだろうと考えている。
過去記事↓
過去記事↓
⑤ まとめ
虎杖と宿儺の時のように、生得領域は宿儺の伏魔御厨子に塗り替えられており、宿儺の生得領域の中に伏黒の魂が沈んでいる可能性が高い。
天使のように、1つの肉体に天使の生得領域と華の生得領域の2つが共存しているなら好きな方で領域展開できるのだろう。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
しかし、宿儺と伏黒は虎杖の時と同じように、1つの肉体に1つの生得領域しか存在せずそれの持ち主の生得領域しか展開されない可能性が考えられる。
だが、羂索が反重力機構を術式反転して付与していたように、具現化される生得領域は宿儺の物だが、付与される術式は十種影法術に変更される可能性は十分考えられるだろう。
- 領域展開で具現化される生得領域は、その肉体の中で生得領域の主導権を得ている者の生得領域となる
- 共生状態の場合はどちらかを選んで具現化できる
- 付与できる術式が複数ある場合、任意の術式を付与できる
- 術式反転も付与できる
このように考えられるだろう。
⑥ 番外編① 宿儺は十種影法術を使わない
恐らく宿儺は五条戦で十種影法術は使わないと思っている。何故なら伏黒に受肉しなければ宿儺は五条に勝てない事になるからだ。
宿儺は戦闘IQが作中最強レベルで高い。戦闘経験値も五条や現代術師の比ではないだろう。その宿儺なら第二話で五条と10秒間の戦闘によってある程度五条の術式を察していてもおかしく無い。その五条を見ても「殺してやる」と言えるほどの自信があるなら展延や十種影法術以外の攻略法があると考えた方がいい。
特に宿儺vs五条戦は既存の情報と深掘り、応用によって繰り広げられている。今後もこの流れが続くなら既存の情報を基にした戦いで五条を攻略してくる可能性が高い。
何より宿儺が伏黒に受肉しないと勝てないなら宿儺の格が落ちてしまう。「結局五条が最強じゃん」ってなるので盛り下がる流れだ。
そのため宿儺は十種影法術を使わず攻略してくると思っている。
⑦ 番外編② 宿儺は捌を使っていない
というか宿儺はそもそも捌を使っているのだろうか?
捌の設定を思い出して欲しい。
「呪力差、強度に応じ、対象を一太刀で卸す」とある。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
伏魔御厨子で捌と解が降り注ぐ中、五条の呪力強化によって原型を保ちながら反転術式で回復し続けるという荒技で乗り越えたが、捌の設定を考えると明らかにおかしい。
いくら五条の肉体が強靭で呪力強化によって次元を超えた硬度を実現したとしても、その呪力強化と強度に対応して一太刀で卸すのが捌である。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
魔虚羅のようにある程度斬撃耐性ができた状態で喰らったわけではないのに、塵にならないのは捌が付与されていないからではないか?
筆者は以前、宿儺は普段から解を相手の呪力量や強度に応じて一太刀で卸すように意識して使っていると考察した。
捌を使っていたなら少年院の呪霊も石流も3枚に卸してなければおかしい。何故なら捌とはフルオートで相手の強弱に合わせて一太刀で卸す斬撃である。そのため3枚で卸したいなら宿儺の意志に関わらず3枚で卸せるはずである。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
なのに「3枚に卸したつもり」と明らかに自分自身で威力を調整したかのような発言をしている。
そのため、普段から解を捌のクオリティで使えるようにパチンコを目押しで遊ぶように無意識レベルで調整するように意識して解を使っていると考察した。そのため、呪力消費が最小で済むのではないかと。
結論から言うとこの考察は半分当たっていた。
宿儺の呪力効率が神懸かっている事がまさにそうだ。
そして宿儺が捌を使っていない可能性の根拠として少年院編があげられる。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
少年院の呪霊を伏魔御厨子で切り刻んだ時、綺麗に真っ立てに卸されていた。魔虚羅戦と五条戦の2つを見ると伏魔御厨子の斬撃はバラバラに無軌道に降り注いでいる。
つまり、伏魔御厨子に付与された捌や解は、無軌道に切り刻む軌道で襲ってくると考えられるのだ。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
だが、少年院の呪霊は綺麗に真っ立てだった。これは領域展開をして術式を必中効果にしたのではなく、宿儺の意志でエイムして術式を使ったと考える事ができる。
つまり、術式を必中効果に付与した場合は斬撃は無軌道な軌道で襲うが、綺麗に真っ立てに卸したい時は領域に付与するのではなく、伏黒のように自身で術式を発動するしか無いのだろう。
そして少年院の呪霊に攻撃したのは捌ではない。捌なら3枚に卸すつもりなら3枚に卸せるはずだし、必中効果として付与したなら斬撃が無軌道に切り刻まれるはず。
つまり、伏魔御厨子を展開したからと言って必ず捌が付与されているという事にはならないのだ。
伏黒のように手動で術式を付与している場合もある。その違いは伏魔御厨子の場合は斬撃の軌道が無軌道か、規則正しい軌道かで判断できるのだろう。
過去記事↓
捌を使うと一瞬でバトルが終わるので楽しみが終わってしまう。そのため宿儺は手加減しているのではないか?BLEACHの更木剣八のように。
芥見先生はBLEACHの大ファンであり、対談もしているし、随所にオマージュや設定の流用が見られる。宿儺に戦闘狂である更木剣八要素を詰め込んでいても不思議では無い。
さすがに五条相手に手加減するとは考えにくいが、ギリギリの勝負を楽しむために十種影法術を使わないなどの制限を設ける事は十分に考えられるだろう。
今後宿儺は
- 結界術による五条の領域の解体や領域対策をしてくる
- 反転術式による術式の中和で無下限呪術を攻略する
- 黒閃によるダメージ、展延との合わせ技で無下限を攻略する
- 黒閃による覚醒状態で何らかの離れ業を実現する
- 実は使ってなかった捌や截で五条を切り刻む
- 術式反転だった斬撃の順転を見せる
- ◾️開や御厨子の秘密が明らかになる
などの伏せられていた設定や既存の情報を使って十種影法術を使わずに攻略すると筆者はbetさせてもらう。(笑)
そもそも宿儺の強みは莫大な呪力量もそうだが、戦闘IQの高さ、基礎体術と呪力操作、神懸かった領域展開と呪力効率などの、基本技術の圧倒的な練度こそが宿儺を史上最強の術師たらしめている最大の要因と考えている。
サッカーの技量の高さがドリブルやダイレクトシュートではなく、ボールを止めるトラップ技術で分かるように。
ボクシングの世界チャンピオンがジャブを貰う事を前提に戦うように。
基本技術というのは対策することも妨害することも困難である。対策手段はただ一つ、自分自身の練度が相手を上回る事だ。
どんな勝負も基本が強烈に強いやつには勝てない。基本故に練度で上回る以外に対策する術がないからだ。
宿儺の最大の武器は、神懸かった領域を実現する技量の高さに裏付けられる基本性能の圧倒的な高さである。
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