ネタバレ注意!
最新話の内容になってます!
① リリィのシルエット
リリィのシルエットはビビにそっくりである。
リリィはアラバスタの女王で、アラバスタへ帰国したはずなのにアラバスタ国内に彼女の記録はなく、彼女の弟がアラバスタを治めた。つまり現在の王家であるコブラやビビは弟の子孫と考えていい。
② ビビの母親
ビビは母親のティティとそっくりなことが作中で言及されている。親子なのだから当然である。
しかし、もしリリィとビビがそっくりならビビとそっくりな母親もリリィとそっくりなはず。そうなると、ビビの母親ティティもリリィの子孫でなければならない。
このようになるはず。
その場合、コブラはネフェルタリ家ではないことになってしまう。いわゆる婿養子である。嫁いだティティの苗字をコブラは名乗っていると言う事だ。
あるいはネフェルタリ家が日本の皇室と同様に世襲親王家があるのかもしれない。
世襲親王家とは、天皇の本家に跡継ぎが生まれない場合に備えて、皇族の有力な一族をいくつか作っておく事で、跡継ぎがいなかったり、女性ばかりという時に、世襲親王家から婿を出す事で皇室を存続させる仕組みだ。
徳川幕府で言う所の御三家である。皇室の跡継ぎストックと言い換えても良い。
つまり、ティティはリリィの弟の直系の血筋であり、コブラは分家の血筋であるといえる。
③ イム様とアラバスタの匂わせ
- 花の部屋の剣
- コブラの反応
- サボの発言
- イム様のベール
それらしい根拠と言えばこれくらいだろうか。
① 花の部屋の剣
これは明確におかしい。いくらネフェルタリ家だけ地上に残ったと言っても虚の玉座の間に剣を刺さない理由はない。刺す理由もないかもしれないが刺さない理由もない。突き刺すだけ突き刺して「我々は地上に残る」と一言いえば済む話だ。
そのため、花の部屋にある剣がネフェルタリ家の剣であると考えて間違いないだろう。何故あそこにあるのかは分からないが、イム様がネフェルタリ家の1人で世界を牛耳っていると考えれば虚の玉座に剣を刺す訳にはいかないので、花の部屋に刺さっているのも納得できる。
② コブラの反応
コブラの反応がまた絶妙で、イム様を見て驚いたのか、玉座に触ったのを見て驚いたのか判断できない。
ここではイム様を見て驚いたと仮定して話を進める。
根拠は
- コマ割り
- 反応
コマ割り的に玉座にイム様が座る前にコブラが反応したので、イム様の顔を見て驚いたと考えるのが最も自然だ。
コブラの反応も玉座に座ると言う行為を見ての反応というより、目があって顔を確認しての反応なように見える。玉座に座っての反応なら他にリアクションの言葉があっても良い気がするのだ。
コブラの反応がイム様を見てのものなら、その顔が娘のビビ、あるいは妻のティティにそっくりだから驚いたのだろう。
③ サボの発言
サボの発言も、「虚の玉座には!世界の王などいないはずのあの玉座には!」という発言。
「誰かが座ってた!」でも全く問題ない。
しかし、誰か分かっていた方がストーリー的に面白い。それが現在生きている人間に見えたならあの発言にもなるだろう。そのため、「あの玉座にはビビ王女が座っていた!」の方が会話として成り立つだろう。
④ イム様のベール
イム様が顔、あるいは頭にベールのようなものをかけているように見える。インドやエジプトの民族衣装に近いように見えるのだ。この事からインドやエジプトをモチーフにしたアラバスタ出身である可能性が高いだろう。
④ 双子のように
このようにイム様とアラバスタの繋がりイム様を見た人間の反応が、イム様とリリィの繋がりを感じさせるものがある。
もし、ビビがリリィにそっくりなだけじゃなくイム様ともそっくりなら、その理由は単純に考えれば双子と考えるのが自然だ。双子だからそっくり。ただそれだけだ。
リリィという名前には百合という意味があり、百合には白百合と黒百合がある。まるで双子の表裏一体を表すかのようだ。
リリィは恐らく白百合を象徴しているのだろう。白百合の花言葉には純粋、高貴、などの意味があるそうだ。一方、黒百合には呪いや復讐といった意味がある。もし双子ならリリィが白百合、イム様が黒百合だろう。
⑤ 扉絵
また、最近話題になっている扉絵だがリリィとイム様が双子という証明にはならないものの、ビビがリリィとそっくり、あるいはイム様とリリィがそっくりな伏線にはなるだろう。
この扉絵とタイトルを考えると、ビビに瓜二つな人物がいずれ現れる事の暗示と受け取って良いだろう。
カルーが彫刻をしている扉絵もまるでビビが2人いるかのような描き方である。これも双子やそっくりな人間がいることの暗示に見える。
1084話のリリィのシルエットを見る限り、ビビとそっくりなのはもはや明確と言っていい。そしてコブラの反応や、サボが既知の人間が玉座に座っていたのを見たかのような言い回し、イム様自身がリリィを知っている事、イム様のベールのような服装、様々な要素がイム様とアラバスタとリリィとの深い繋がりを感じさせる。
⑥ アンリエット・ド・フランス
アンリエット・ド・フランスはフランスに実在した王族である。
日本を始めとして皇室や王室で双子は不吉と言われている。それは後継者が2人いる事と同じであり、大臣や将軍達は自分達のお気に入りの後継者を担ぎ、権力闘争に繋がりやすいからだ。
そんな中目を引くのはこのフランスの王族の話である。
アンリエットはフランス国王ルイ15世の娘であり、双子の姉にルイーズ・エリザベート、王太子として弟の王太子ルイがいる。
アンリエットは24歳で未婚のまま天然痘で死去したが、彼女は兄妹である王太子ルイと非常に親しく、王太子ルイは最初の妻を亡くして再婚したが、再婚相手を嫌っており夫婦仲は険悪であった。そこで王太子ルイと仲の良かったアンリエットは弟を諭し、前妻の死を再婚相手にぶつかるのをやめるように言う事で夫婦仲を取り持ったそうだ。
これは800年前のアラバスタ王家にそっくりな構図ではないだろうか?
このような構図に置き換えられるだろう。
つまり、リリィ(ルイーズ・エリザベート)とイム様(アンリエット)は双子の姉妹であり、弟(王太子ルイ)が長女リリィ無き後アラバスタを統治したのだ。
双子の姉のリリィ(ルイーズ)はアラバスタの女王として巨大な王国と戦い、王位継承で国が荒れるのを防ぐためイム様(アンリエット)は死んだ事にされて(24歳で亡くなったアンリエットのオマージュ)現在のパンゲア城の花の部屋に幽閉された。
それに嫌気がさしたイム様(アンリエット)がリリィ(ルイーズ)を消した。このようなストーリーはどうだろうか?
何故フランスの王室の話をしたのかというと、そもそもパンゲア城がフランスのシャンボール城をモチーフにしており、フランスと関わりが深い。
何なら今週号の表紙にはフランス国旗のトリコールが刻まれた王冠を被ったルフィが描かれている。
そして百合はフランス王家の紋章(フルール・ド・リス)であるのだ。
これだけ作品全体とフランス繋がりがあるなら、むしろリンクさせていると考える方が自然だろう。
⑦ まとめ
- リリィとビビがそっくり
- イム様がリリィを知っている
- コブラのまるで既知の人間を知ってるかのような反応
- サボの既知の人間を見たかのような言い回し
- 扉絵の瓜二つというタイトルの時にビビが写っている事
- 扉絵でビビが2人いるかのように描かれている事
- イム様の服装がアラバスタのモチーフである、エジプトやインドを思い起こさせる物である事
- 皇室や王室で双子は不吉という迷信
- フランス王室のアンリエットとルイーズの双子の姉妹と王家を継いだ弟がいるという事
- 百合を表すリリィという名前と、フランス王家は百合を象徴としている事から上記の双子の姉妹と弟とリンクしている
これらの要素を鑑みると、イム様はアラバスタ出身であり、リリィと双子、である可能性はあるのではないだろうか。