ネタバレ注意！
最新話の情報を含みます！
① 古代文明
最新話でエッグヘッドの文明水準はかつてONE PIECE世界に存在していたものだと判明した。およそ900年前にエッグヘッドにあるような科学力を持った国が存在しており、今ではそれよりも遥かに劣る文明水準しか残っていない。
② なぜ滅んだのか？
サテライトであるシャカの言いぶりだと、高度な文明を持った国は1国だけではないような印象を受けた。
同じような水準の国に滅ぼされたのだろうか？だとすれば今もその国は存在している事になり、それは世界政府を作った20の国という事になるだろうか？しかし、アラバスタもドレスローザもそこまでの水準の科学力はない。
だが、ルルシア王国を滅ぼしたあの一撃がかつて栄えた巨大な王国を滅ぼしたように考えてしまう。
元々、かつて栄えた巨大な王国とルルシアを滅ぼした兵器を有する王国のタイマンがやがて19の王国を味方につけた国が巨大な王国を滅ぼしたと考えられる。
過去の記事でも書いたが他作品において、圧倒的な科学力は支配を可能にする。まさに世界政府がこの方法によって巨大な王国を滅ぼし、支配を完成させたのではないだろうか。
要は同じ文明力があるならいつ支配が転覆するか分からない。しかし、自分以外の科学力の水準を落とす事、落ちる事で自分の支配は確実なものになる。
政府を含め、何故あの世界は文明レベルが後退しているのか。
都市伝説風に言えば最終戦争が引き金だろう。
核戦争なり第三次世界大戦なりが起こり、世界規模で壊滅的な被害を被る大戦争が起きた。結果として政府側の20の国が生き残り、巨大な王国は滅んだ。しかし傷跡は深く地形や気候が大幅に変わる事でかつての文明レベルを維持できなくなり、イム様達が所有する古代兵器１機を除いて文明が滅んでしまった。その文明を再興しようとプルトンの設計図を手に入れようとしたり様々に動くが、実現しなかったところに天才ベガパンクが現れた。このようなストーリーが浮かんでくる。
あるいは巨大隕石の衝突や巨大地震、火山の大噴火、などの大規模な地殻変動が引き金ということもあるだろう。
実際に1993年の米騒動は記録的な冷夏によって米が収穫できずに起きたものだが、この冷夏の原因の一つは2年前の1991年に起きたフィリピンのピナツボ火山の大噴火によって太陽光の日射が遮られた事によるものとされている。
他にも縄文時代の鬼界アカホヤの大噴火によって南九州の縄文人が絶滅したり、噴火と言えど洒落にならない規模の被害をもたらす事がある。地震や地軸の変化なども同様のことが言えるだろう。
つまり政府側はかつての高度な文明を把握しており再興したいが、今のONE PIECE世界の技術力と自然環境では再興できないのではないだろうか？
これと似たようなストーリーが「海皇記」だ。
核戦争か何かで世界が一度滅び、一から文明がスタートし約3000年後には平安時代くらいの文明レベルの世界が描かれている。
3000年という月日は言葉を変え、文化が変わり、かつての世界を伝える事ができなくなり、「海皇記」の人間達は昔に高度な文明があった事は全く知らない。このように世界の常識が年月によって消え去ってしまうのだ。
この世界では核戦争の他に地軸の変化もあったようで、その伏線は是非作品を読んで頂きたい。(決して説明が面倒ということではない(笑))
そして平安時代レベルの文明に僅かながら残っていたかつての文明の利器が古代兵器として登場し、海皇記世界ではドルドルーヴォの火と言われる爆発兵器が登場する。我々から見れば一目瞭然のお馴染みの爆発兵器、ダイナマイトだ。
そのような形でかつての文明の武器が、古代兵器や魔導の兵器という呼び名で時折出てくるのだ。
まさにONE PIECEもこのような状態なのではないだろうか？
空白の100年に核戦争か、地殻変動が起きて文明が滅び、政府上層部はかつての世界の姿を知っているが、自分達だけその文明レベルを戻したい、または戻らなくてもいいから封印したい、どちらか利の多い方を選ぶだろう。
つまり、あれほどの文明が滅ぶとしたら同レベルの文明がないと滅びようがなく、世界政府の19の国が参戦しあの文明は滅んだ。その戦争によって世界の気候や地理が大幅に変わり世界政府側も高度な文明を維持できず、現在の文明レベルまで下がったパターン。
あるいは高度な文明を持った国は1国だけで、その1国との戦争中に巨大隕石の衝突や地殻変動によって高度な文明が滅び、政府側だけが生き残った。
滅んだ後に高度な文明が所有していた１機だけ残った古代兵器を政府は所持しているパターン。
これらが考えられるだろう。
③ 世界政府は悪者？
以前にもこの内容で記事を書いた。
そもそも、ロジャーの嫌われ方や恐れられ方、ガープの英雄としての人気を考えると、どう考えても世界政府は正義になる。
確かに天上金という非常にシビアな問題はあるものの、それが払える国では平和が約束されているし、全体的に見て政府を悪く言う市民キャラクターはあまり出てこない。
8カ国革命も政府に文句があるというよりは、その国を治めている王族に対して革命を起こしていた。ルルシアを見れば一目瞭然だろう。あの時もルルシア国王が悪さをしたから反乱が起きていただけで、その矛先は政府ではなかった。
そして、天上金が払えなければ無法の国になるのは最近の描写からONE PIECE世界の常識となっている事が分かる。加えて緑牛の発言から、差別は自分達の暮らしを守るため、平和のためには仕方ないという価値観をあの世界の住人が持っている事を表しているのに他ならない。
あの世界では恐らく過半数の国が世界政府に加盟し、天上金と共に平和を享受している。非加盟国に人権がない事で、加盟国の市民は小さな貴族意識を持つ事だが出来るし、堕ちたくないため働く事が経済発展にも繋がる。そしてより一層格差が開き、その格差をヒエラルキーの上位である加盟国は繁栄を享受すると共に、墜ちないように努力する。下位のものは這い上がりたいがチャンスは回らず燻り続ける。まさに今の資本主義社会の負の側面を見せつけられているようである。
もし、非加盟国の方が過半数ならとっくの昔に政府に対する反乱は大きくなり、ドラゴン以前から、大規模な反乱になっていただろう。しかし、ドラゴンが力をつけたのはここ数年であり、無視できない勢力とは言え、世界政府の軍事力に比べればまだまだ無勢と言ったところ。
加えて言うなら海賊などはもってのほかで、加盟国の人間からしたら海賊など非加盟国の人間が堕ちる成れの果てくらいの認識だろう。
我々は読者故に世界政府の悪の一面を知っているが、あの世界の住人は我々ほどではないにせよ世界政府やその制度にも悪い部分がある分かりつつも折り合いをつけて生活している。
つまりあの世界の住人にとっては世界政府は悪ではないのだ。
(この記事は2022/5/5の記事である。ルルシア滅ぼした兵器や8カ国革命など全く出ていない状態の記事なので、今の知識量で読むとおかしい部分があるが、言いたいことは全て書いてある。)
ここで一つ想像してほしい。仮に政府が悪者で、巨大な王国が良者なら戦争など起きるだろうか？
悪者である世界政府が一致団結して100年間も戦い続け、仲良く1ヶ所に住むだろうか？
私欲にまみれた者なら団結することが難しく、目的を達成したら他の19の国を滅ぼし、自分だけが支配できるようにしないだろうか？
あのルルシアを滅ぼした兵器を占有すればそれも容易いだろう。
にも関わらず、五車老星やイム様はレヴェリーという民主主義、共和制を採用している。明らかに今の価値観に近い政治体系であり、比較的民意を汲み取りやすい。
多少の犠牲は平和のためには仕方ないという認識の上であの世界は成り立っているのだ。この辺はルフィ達の思想に反対であり、衝突のきっかけにもなりそうだ。
つまりあの世界においては、世界政府=悪者という図式が成立しようがないのだ。
④ 古代文明の可能性
あれだけの巨大ロボを作れる文明だ。当然古代兵器も作れるだろう。あるいは古代兵器とはナウシカの巨神兵のような規格外のサイズを誇るロボット兵器かもしれない。
筆者は以前記事の中でプルトンとは作中に登場していない、我々の想像を超える、作者の考えた最強兵器ではないかと論じた。ここにきてそれが可能性として浮上してきた。
考察者はマクシムだのワノ国だの言っているが、あんなロボ兵器が出た以上、宇宙戦艦ヤマトやイゼルローン要塞のような未来兵器の方が可能性が高いような気がする。
そして悪魔の実もやはり人工物の可能性も出てきた。筆者的には自然物でありあの世界特有のアイテムである方がワクワクするのだが、あんな古代文明が出てきた以上、悪魔の実人工物説についても改めて考えねばならない。
このエッグヘッド編が悪魔の実が先か？文明が先か？の論争に非常に重要なカギを握るだろう。
あの高度な文明を持つ国が、かつて栄えた巨大な王国と仮定するならば、自身が滅ぼされる前に文明の力を宿した転生し続ける果実を作り、世界をひっくり返す準備としていた、と考えられる。
これだと敵に使われる可能性があるので最も強力で重要なニカの実だけ特別な意志を宿らせた。このようにも考えられるだろう。人工物なら、桃太郎のような御伽噺が具現化していることも、悪魔の実辞典があることも説明できる。
しかし、五老星の悪魔の実についての口ぶりが900年前よりも遥かに昔の存在のような言い方だったのが解決できない。五老星の悪魔の実についての喋り方が、「悪魔の実は遥か前から存在しているが、過去800年覚醒しなかった実が今覚醒しようとしている」このような言い回しに見えるのだ。
そして最新話1065話で明かされた体験は血統因子に記録される？という発言。これによって物理的に体験や記憶を引き継ぐ事ができる伏線が貼られたと言っていい。
空白の100年に高度な文明が作った人工物なのか？それよりも遥か以前にあるものなのか？この論争に終止符がつくだろうか？
高度な文明が滅んだ理由
何故その文明の利器が殆ど残ってないのか
何故、その文明が人々の記憶から消えているのか
どんどん、終わりに近づいていっている。あー、この物語は終わらないでほしい(笑)
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