ネタバレ注意!
最新話の内容を含みます!
① 故郷に帰ったロボット
最新話で200年前にマリージョアを襲ったというロボット。エネルギー不足のため、被害は出ずに完全廃棄を命令されたものの当時の科学者が秘密裏に隠蔽保管していたロボットが登場。
しかし、筆者は疑問がある。
ほんとに襲ってきたの?実は帰ってきただけじゃね?
恐らくロボット自身が「マリージョアを滅ぼしに来たんだ」と発言したとは考えにくい。
つまり、ロボットが襲ったというのは、天竜人側の認識でしかない。なんの知識も情報もないまま、あんなロボットが現れたら当然天竜人は襲われたと思うだろう。
しかし、人が蟻の行列を無意識に踏んでしまうように、あのロボットも悪気があったわけではなく、元々そこに帰るよう命令され、700年間彷徨っていたと考えたらどうだろうか。
② ロボットの謎
もし、ロボットがマリージョアを襲ったのではなく、故郷として帰還した、立ち寄った場合、以下のパターンが考えられる
- マリージョアで作られた
- マリージョアが補給基地だった
- 目的地が新世界にしろ、前半の海にしろ、レッドラインを挟んで反対側だった場合、レッドラインを乗り越えないと向かえないので乗り越えやすいところにマリージョアがあった
これらが考えられるだろう。
そして襲ったわけではないとしたら以下の理由が解決できる
そもそも、数百年間動かなかった機械が突然動きだすのは変ではないか?
そしてエネルギー不足でマリージョアに被害が出ていないのも都合が良過ぎる。
むしろ、数百年かけて故郷に帰ろうと動き続けたからこそ、エネルギー不足になり、マリージョアが故郷ないし、補給基地に相当するものだったからこそ被害がなかった。
当然、天竜人からすると、帰ってきたと思わないので襲ってきたと認識してしまう。このように考える方が自然ではないだろうか。
もし、本当に襲った場合を考えると以下の事柄を魚人差別なども含めて考えねばならないだろう。
- 誰が命令したのか?
- 魚人差別の動きが何のトリガーになるのか?
- エネルギー不足なのに襲いにいったの?襲わせたの?
ロビンが意味深に魚人差別に動きがあった年と言っているから、何か関連があると考える方が自然ではある。
しかし、現状これを説明するだけの情報が無く、これが魚人差別が発端だとして、誰か命令したのか?
なぜ、魚人差別がトリガーになるのか?
それとも魚人が地上に出るタイミングを誰からも教わる事なく察知して動き出すというプログラムがされているのか?
など、荒唐無稽な考察しかできない。
となると一旦、魚人差別問題は横に置く必要があるし、そもそも魚人差別に動きがあっただけで、ロボットが動き出す理由と=である必要がない。
ロボットが動き出す理由が発生したタイミングとたまたま重なっただけという見解も可能な段階である。
そしてエネルギー不足の状況で、敵側であるマリージョアに向かった場合、そこで停止してしまう可能性が高く、そうなると敵に拿捕されかねない。
命令した人物はそこまで考えなかったのだろうか?
また命令したとして、誰がどうやって、何故ロボットの存在と命令方法を知っているのか?
自動だった場合、ロボット自身もエネルギーの残量を計算する機能くらいないのか?
魚人差別が発端として、誰からも教わる事なくそれを察知するなんて可能なのか?
なぜ、魚人差別が発端になるのか?
これらを一気に解決する根拠と理由が必要になる。現時点での情報量からでは説明できないと思う。
③ マリージョアの国宝
もし、あのロボットがマリージョア製だった場合、マリージョアの国宝とはあのロボットの事だったりしないだろうか?
マリージョアの国宝を知ってしまうと消されてしまうように、殆どの天竜人は存在を知らないはずだ。
あれほどの巨大な兵器をどこに保管しているのかという問題は置いといて、アレに準ずる兵器が山ほどあれば、それこそナウシカの巨神兵のように、進撃の巨人の地ならしのように、世界を破滅させうるだろう。
そしてそもそもマリージョアの国宝は1つしかないとは明言されていない。三種の神器というように3つある可能性だってある。
その場合
- 巨大な麦わら帽子
- ルルシアを滅ぼした兵器
- 巨大ロボット
これらが3つの国宝とされているかもしれない。あのロボットがマリージョアの国宝であるという根拠や理屈はないのだが、その可能性もあると思った次第である。
④ 巨大な王国=マリージョア
マリージョア製だったとして、今の天竜人が作ったとは思えない。何故ならベガパンクがロボットを作った高度な文明を持つ王国と20の連合国との戦争があったと語っている。
20の王国側に同様の科学力があったかは不明だが、あのロボットは巨大な王国、つまり世界政府の敵側の兵器であると考えて間違いない。なら何故マリージョア製なのか?
巨大な王国は元々マリージョアがあった場所に存在していたと言えないだろうか?
そもそも巨大な王国とはどれくらいのサイズなのか?
ルルシア王国ほどなのか?アラバスタほどなのか?巨人族の島も相当な大きさだろう。それらが巨大な島や巨大な王国とは言われていないので、サイズ感的にはもっと大きいのだろうか?
そうなるとルルシアを滅ぼしたあの兵器で壊せるだろうか?
むしろ、徹底的に滅ぼして自分達が住んだ方が征服と言えるのでないか?
そもそも戦争とは、勝ったものが負けたものから全てを奪うのが戦争だろう。何故か跡形もなくなっているが、本来の戦争の主旨から逸脱している。
相手型の国土を本当に全て海の藻屑に変えたら、その戦争で得るものは何もない。
100年間戦い続けて、ボロボロになって、相手から奪ったものが3つの古代兵器のウチの1つだけだとしたら、もはや敗戦と同じではないだろうか?それならば、相手の国土をそっくりそのまま頂く方がメリットが大きい。
つまり、巨大な王国は元々マリージョアにあり、戦争に勝った世界政府がその国土を奪いマリージョアを建てた。このように考察できる。
⑤ まとめ
つまり、元々マリージョアがあった所に巨大な王国があり、ロボット兵器を開発した。その上にあったとされるルナーリア族と親交があった事も説明できる。
そして戦争が始まり、敗北した巨大な王国の跡地にマリージョアを作った。
700年間マリージョアを目指しボロボロの身体で彷徨っていたロボットがとうとうマリージョアに上陸したが、すでに天竜人の居住区となり天竜人は襲ってきたと認識してしまう。しかし、ロボット的には故郷に帰ってきただけなので、大した被害はなく、当然エネルギーもないので補給できず止まってしまった。
これにより、
こらを一挙に解決できる。
要は200年前に突如、動き始めてマリージョアに来たのではなく、最初から動いていて、マリージョアで力尽きた。筆者はこう考えたのだ。
何故マリージョアに来たのかというと、そこが巨大な王国があった場所だったから。そして戦争という勝者が敗者から奪うという図式である以上、勝者側である世界政府が敗者側である巨大な王国の領土を奪いそこに住むのは自然な流れである。
そして何故、人々の記憶や記録から巨大な王国が消えているのか?
それはやはり巨大な王国が悪政の国だったのではないだろうか?
だからこそ、その思想を残さないために、世界中の人々が一致団結して焚書坑儒したのだろうと考えた。
900年に及ぶ支配は権力を腐らせているが、少なくとも世界政府発足当時は素晴らしい世界だったに違いない。
もう一度自浄作用が起こるべきタイミングなのかもしれない。