spriteの考察日誌 ONE PIECE考察

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魂と肉体

 

 

ネタバレ注意!

最新話の内容を含みます。

 

① くまの行動

ボニーがエッグヘッドで失神した時に遠く離れたカマバッカ王国にいたくまが突如動きだした。

 

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(引用ONE PIECE著者尾田栄一郎)

タイミング的にボニーの何かを感じ取った事で行動を始めたと言える。それが、ボニーの失神によって危機を察したのか、それともCP0の出撃を察知してボニーに危険が及ぶ前に動き始めたのかは分からない。

 

トリガーと考えられるのは

  1. ボニーの失神
  2. CP0の襲撃
  3. ベガパンクの危機

 

もし、ボニーに危機が迫った事で動き出したなら、暖水塊に閉じ込められた時や、黒ひげに捕まった時にも動いていいはず。という事は危機には反応せず、失神する事でしか反応しないと言える。

ここから考えられるのはインターネットのようにオンラインオフラインの関係性ではないだろうか?つまり特殊な種族であるくまと親子関係であるボニーは何らかの形で遠く離れていてもお互いを感じていて失神する事でその繋がりが切れる。つまりオフラインになる。それによって娘の危機を知って動き出したと考えられるだろう。

 

CP0の襲撃をボニーの危機として感じた事で、動き出したパターンもあり得る。しかし、それなら暖水塊に閉じ込められた時も動き出していいはず。という事はこれは関係ないかもしれない。

 

これは大穴だが、実はボニーの危機ではなくベガパンクの危機に反応した可能性はどうだろうか?

ベガパンクはくまを改造していたので、自分を救うための切り札としてベガパンクに自身の危機に反応するようにプログラムしている可能性はないだろうか?

まぁ、ボニーが娘として登場しているわけだし、ベガパンクがそんな事をする意味もないのだが、立場的にもあり得る話ではある。

 

② どうやって動いたのか

くまは、仰せのままにしか言えないようになっていた。つまり、人格は完全に消え去っている。くま自身の意思で動いた訳ではない。本能やそういうプログラムが働いたから動き始めたように見える。

 

  1. 本能あるいは魂で動いている
  2. プログラムが施されている

これらが考えられる。

 

もし、プログラムによって動いているならそれをインプットしたベガパンクがボニーの失神を見ればくまの行動が分かるはずだ。にも関わらずくまについては全く触れていない。せいぜい渡すものがあると喋っていたくらいだ。

そもそもボニーの失神によって、いかなる場所にいてもくまがやって来るようにプログラムしているなら、渡すものがある云々の前に「もう時期来るはずじゃ」とか言うだろう。

それがないという事は、そんなプログラムをしていなくて、突発的に起こった行動だと言える。

 

だとしたら考えられるのは、本能あるいは魂によって娘の危機に突発的に反応したパターンだ。恐らくこれが最も可能性が高く、読者もそうであって欲しいパターンだろう。

 

呪術廻戦でも似たような現象があった。

故人となった人物の脳を取り出し自身の脳を移すことで他人を乗っ取れる人物が登場する。

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(引用:呪術廻戦 著者芥見下々)

 

故人の脳は既にないので故人の記憶が乗り移った人物の脳に流れ込む事はあり得ない筈だが、作中では流れ込んでくるらしい。

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(引用:呪術廻戦 著者芥見下々)

作中でその現象は肉体は魂であり魂は肉体であると語られている。魂とは心臓や脳だけにあるわけではなく肉体にも刻まれるものだという考えだ。

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(引用:呪術廻戦 著者芥見下々)

事実、故人の友人が語りかけると身体が反応し故人が故人自身の首を自ら締める現象が起きた。これはつまり魂が脳なり心臓なりに宿るものであったとしてそれがなくなっても身体全体に魂がある事に他ならない。

 

くまもこれと同じ現象が起きているのではないか?

サイボーグ化し、人格も消され、内臓も恐らく機械化しているが、身体全体にくまとしての魂が刻まれており、娘の危機に反応した

この方が変なプログラムで動くよりロマンと感動がある。

 

そもそも人格がなくなっただけで魂は宿っているままかもしれない。

我々的には自我が消失してしまえばそれは死んだも同然であり魂がなくなっていると直感的に理解できる。

しかし、ONE PIECE世界ではブルックやマムのよつに直接魂を扱う存在もあるし、なんなら強すぎる魂は視認できている

これは、人格や記憶という物理的なものとは別に魂というものが存在している事に他ならない。人格とは別に魂が存在しているなら人格が消されても魂は無事だと考えられるだろう。それならば今もくまの身体にはくまの魂が存在している事になる。

 

③ クラバウターマン

ONE PIECEの世界にも魂が宿るシーンが明確に描かれている。メリー号には魂が宿りクラバウターマンという妖精となり船の修理をしたり、一味に語りかけて助けに来たりと明らかに超常現象めいた事が起きている。ヒルルクの桜と並び筆者が最も涙したシーンでもある

 

つまり、物に魂が宿ったり既にない筈の魂が様々な理不尽を乗り換えて表現されると人は感動するのだ。

この理屈でいくと、人格がないくまは魂がないとも言えるが、それでもなお娘を想う気持ちは身体に残っており、ありとあらゆるプログラムや故障を乗り越えて動き出したとしか考えられない。

 

④ まとめ

十中八九、くまには魂が存在し、それにより娘の危機に反応したと考えていいだろう。もしくは本能と言ってもいいかもしれない。

そうでなければ悲しすぎる。人格のないロボットがただのプログラムで動いただけではあんまりである。

まぁ、ベガパンクからの最後のプレゼントと思えばそれはそれで感動はあるが、ここはやはりくまには魂か子を想う本能が残っており、欲が制御できないように、本能や魂の行動も消す事はできないというストーリーであって欲しい。

 

 

引用

ONE PIECE 著者 尾田栄一郎

呪術廻戦 著者 芥見下々

 

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