今回はネタバレなしです
最新22巻までの内容です
① 「宿儺」は異名である
そもそも宿儺というのは本名ではない。見た目も強さも宿儺っぽいから宿儺と言われてた人。という事なんで本名はおろか素性すら分からない呪詛師である。
そこで鍵になるのが堕天である。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
一見すると宿儺に堕天という異名があるように見える。
しかし、こうは考えられないだろうか?
宿儺の本名こそが堕天であり、宿儺という名が異名であると。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
「宿儺と呼ばれた人」と作者が発言している。「本名」ではなく、「呼ばれた人」と。
呼ばれたという事は明らかに異名、仇名である。つまり、本名が堕天かどうかはともかく宿儺が異名という事は間違いない。
② 「堕天」の意味とは
堕天とはキリスト教で言うところの堕天使と考えていい。
堕天使とは、神に背き天界から追放された天使、自由意志を持って離反し堕落した天使。とされている。
宿儺はしきりに自由を発言する。他者の規格に収まるなと。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
宿儺に堕天使の要素があるとしたらこの自由意志による堕落だろう。
宿儺は自由意志を持つ事で神、天使の言う戒律から離反し、唯我独尊で生きる事で強さを手に入れた堕天使。こう言えるのではないだろうか。
③ 宿儺の本名
記事のタイトルでは堕天が本名と言っているが、堕天は本名らしくない。
そもそも堕天というのは、天使が堕落した様を表現している言葉なので、固有名詞とは言えない。
つまり宿儺には、「堕天」「宿儺」以外の名前があり、それが本名なのではないだろうか。まぁ、羂索も仏教由来の道具を指す言葉であるため、宿儺の本名も仏や神や天使の直接的な名前ではなく、何か道具などの名前に由来があるかもしれない。
有名な堕天使はルシファーだろう。
しかし、宿儺の名前がルシファーだったらあまりに日本離れしている。ゼロとは言えないが可能性は極めて低いだろう。
仏教ならやはり閻魔大王だろう。宿儺の領域展開の掌印が閻魔天印である事から閻魔大王がモチーフになっているのは間違いない。
羂索が不空羂索観音から名前が取られていることを考えると、宿儺も閻魔大王関連の何かから名前が取られているかもしれない。
閻魔羅闍(えんまらじゃ)と呼ばれたりするようなので、羂索の法則で当てはめると「羅闍」(らじゃ)が名前であるかもしれない。
あるいは焔摩天から単に「焔摩」(えんま)や「閻」(えん)なども考えられる。
④ まとめ
- 宿儺は「宿儺と呼ばれた人」であり本名ではない。
- 「堕天」も本名ではなく異名っぽい
- 「宿儺」「堕天」以外の本名がありそう
- 「羅闍(らじゃ)」「焔摩(えんま)」「閻(えん)」などが考えられる
筆者的には羅闍や閻が可能性が高いように考えている。羂索が「不空羂索観音」から取られている事を考えると「閻魔大王」や「大日如来」などの菩薩や如来の名前の中から取られているので法則として考えたら、上記のような候補が考えていけるだろう。