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ベガパンク抹殺計画

 

 

ネタバレ注意!

最新話の内容を含みます

 

 

巷では、ベガパンク抹殺計画、海軍の作戦、黄猿の動向などから、「CP0に裏切り者がいる」「ステューシーが赤犬の妻」など騒がれている。

本当にそうだろうか?

 

 

 

① エッグヘッド情勢

ベガパンクを殺しに来たCP0とルフィが衝突。ステューシーとカクが止めようとするがルフィとルッチがタイマンを始めるので、ステューシーが海軍にエッグヘッドに四皇がいる事を報告。

ラボフューズにはステラとアトラス以外のサテライトと、サンジ、ナミ、ウソップ、ロビン、フランキーがいる状態。

 

海軍本部では、ステューシーからの報告を受けとりベガパンクにCP0の目的がバレていること、四皇がベガパンクの味方になっていること、黄猿がかねてからの作戦でエッグヘッドに向かっている事が分かった。

 

1069話のCP0と海軍の関係性
ベガパンク 天才的頭脳と空白の100年の研究で暗殺の危機を感じている。
CP0 ルフィと衝突に際し、カクが上の許可を待つように諫めると共に、
ステューシーが海軍に麦わらの一味の侵入を報告
海軍 CP0から報告を受けて麦わらの一味の侵入と、ベガパンクに目的がバレた事を知る
 

 

このシーンが伝えたいことは、赤犬が驚いた内容がCP0がエッグヘッドにいることではなく麦わらの一味がエッグヘッドに侵入していたことと、ベガパンクにCP0の目的がバレていたことである。

このことから海軍側がCP0によるベガパンク暗殺を把握していることが分かる。

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(引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎)

 

② 情報整理と巷の説の考察

巷の説では、

ステューシーは赤犬の妻であり、SWORDに所属している二重スパイとして活動し、本来ベガパンク抹殺計画は海軍に知らされずに行われるはずが、ステューシーによって赤犬は把握しており、この混乱に乗じてコビー大佐奪還のための戦力確保として黄猿セラフィムを確保させるために向かわせていた。」

大まかにまとめるとこんなところである。

しかし、これは矛盾だらけの説である。

 

  1. カクの前でステューシーは海軍に報告している
  2. 一旦相談して欲しかった
  3. 赤犬はルッチに待てと伝えている
  4. 赤犬がSWORDならコビー奪還に向けてプリンスクルスが動けないのはおかしい
  5. ドレーク不在だと現場指揮を取る人間がいないのが理由なら赤犬の権限で指揮権をプリンスクルスに移せばいい

 

ステューシーだけがCP0を裏切って、海軍に極秘任務の中、カクの隣で海軍に報告しているのがおかしい。

仮に赤犬とステューシーが妻であり、事前にベガパンク抹殺計画を知らせていたとしても、カクとルッチは極秘任務と思っているので、自分から二重スパイですと言っているようなものである。

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(引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎)

 

加えて「一旦相談して欲しかったのう」と言っているので、どう考えても計画を事前に知っており、かつ共同作戦で動いているからこそ、相談という言葉が出てきたのだ。

そうでなければ相談して欲しいなんて出てこないだろう。赤犬とステューシーがCP0に内緒で繋がってたとしても、赤犬側も当然カクやルッチは自分達の繋がりを知らない事が前提の発言をしなければならない。

逆から見るとCP0側が海軍に相談できる関係性でなければならない。相談できる関係性とはつまり、海軍側もCP0に協力できる状態、すなわち共同作戦であることに他ならない。そのためどう考えても矛盾が生じてしまう

 

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(引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎)

さらに「ルッチに待てと伝えろ」というのも、今回の作戦の指揮権は赤犬側が握っているということだろう。そもそもカクも「上からの許可を待て!」と発言してからステューシーが海軍に報告していたので、組織としての序列が上か下かはともかく、この作戦に関しては海軍が上でCP0は下と考えていい。

 

これまでの描写から考えると、CP0が海軍に極秘で作戦を決行する必然性はなく海軍側もCP0に協力しない理由もない

SWORDとCP0の対立はあるかもしれないが、そもそも同じ政府の勢力であり、元帥赤犬コングや五老星の命令を全く聞かないわけではない。そんなことをしていたら組織が成り立たない。海軍として存続できている以上、SWORDが敵対することはあっても海軍の方針を決める赤犬が真っ向から逆らうわけはないのだ。多少の不信感があったとしても命令は聞くだろう。

そのため海軍側も事前にベガパンク抹殺計画を知っていてもおかしくない描写だったわけだ。

 

③ 筆者の考察

それでは何故共同作戦という形を取ったのか。

いきなり海軍がゾロゾロ現れたらベガパンクも怪しむだろう。そのためS-ベアの返却という名目でエッグヘッドへ入港しそのまま暗殺する

仮に入港を拒否されたり、入港できても謁見を拒否された場合に備えてエッグヘッド失踪事件の主犯として容疑をかけることでベガパンクに会うことができる。拒否すれば強制連行という形で戦闘を起こす口実にもなる。

ベガパンク死刑の口実としては、エッグヘッド失踪事件の主犯はもちろんのこと、空白の100年の研究をしていたことが理由となるだろう。これを理由にすればオハラで徹底的にバスターコールを行った赤犬は進んで協力するだろう。あの時の民間人も含めた大量虐殺が無意味になるからだ。

黄猿を使った作戦とは、万が一セラフィムやパシフェスタによって反撃を受けて戦争状態になった際に備えてCP0の後に遅れて海軍は到着する予定だったのではないだろうか

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(引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎)

 

そして目的がコビー大佐の奪還のための戦力確保というのも飛躍しすぎである。

これに関しては全否定できないが、上記の説は赤犬がSWORDのメンバーである事が前提なので、それならひばりやヘルメッポがプリンスクルスに懇願しているのがそもそもおかしい

時系列的にコビー拉致から数日後にこの事件が起きているので、コビー奪還作戦という存在があるのは肯定できる。

しかし、赤犬がSWORDなら簡単に動かせるだろうし、ドレークという現場の指揮官がいないなら赤犬の権限でプリンスクルスを指揮官にすればいい

 

https://sprite289.hateblo.jp/entry/2022/12/14/151445

 

https://sprite289.hateblo.jp/entry/2022/11/11/220928

 

もちろん、コビー大佐奪還作戦や黄猿が海軍独自の狙いで動いている可能性は大いにある。

しかし、ベガパンク抹殺計画に関しては明らかに海軍との協力体制であり、その裏で海軍は独自の狙いがある可能性は否定できないが、直接五老星と繋がっているCP0の任務を妨害するということは、海軍VS世界政府に発展しかねない。

いずれはその展開が来ると思うが、赤犬の立ち振る舞いからもう少し先の話ではないだろうか。どちらにせよルフィとの衝突が大きな戦争の火種となるのは間違いない。

 

③ まとめ

CP0と海軍が協力体制でなければ、文脈的に莫大な量の矛盾が生じてしまう。

 

それならば

  1. S-ベア返却を名目としてCP0が潜入
  2. エッグヘッド失踪事件の主犯、空白の100年の研究をしていたという罪で海軍も動けるし、ベガパンク抹殺も正当化できる
  3. 黄猿が遅れて向かっているのは、最初から海軍とCP0で向かうと怪しまれるし、セラフィムの反乱によって戦争になった時に海軍の規模が必要だから
  4. ただし、黄猿が上記の共同作戦の裏で何らかの極秘任務で動いている可能性は大きい

 

この方が矛盾がない。

筆者的にはCP0に裏切り者がいるのはほぼ確実で、ステューシーの可能性は高いと思う。

そして裏切り者がいるのはCP0だけではなく男性キャラも裏切っている可能性が高い。そしてそれはCP0ではない組織に属してと思っている。

 

あと、赤犬がSWORDである事を否定的に書いたが、SWORDの可能性自体は半分ほどあると思う。タトゥーやバラがどうのこうのではなく、ひばりの存在とコビーとドレークとの通信内容を赤犬が知っていたからだ。これについては、HCI脱出後からエッグヘッド編までの時系列をまとめる記事を執筆中でその中で論じるつもりなので期待していただきたい。

 

CP0と協力していながらも海軍独自の狙いがあり、黄猿が動いている可能性もあると思っている。その場合考えられるのは

  1. セラフィムの確保
  2. ベガパンク、戦桃丸の保護

ベガパンクと黄猿と戦桃丸は深い付き合いがありそうだし、海軍としても政府に極秘でベガパンクを押さえとけば戦力になる。政府の命令を半ば無視しつつも得られるメリットは大きい。

どちらにせよ、赤犬と五老星の間に大きな溝ができつつあるのは間違いない。

 

 

https://sprite289.hateblo.jp/entry/2022/12/07/190200

 

https://sprite289.hateblo.jp/entry/2022/06/16/150502

 

引用:ONE PIECE著者尾田栄一郎

 

#ONE PIECE#ワンピース#考察#赤犬#ステューシー#CP0#五老星