ネタバレ注意!!
① 懸賞金
麦わらの一味の懸賞金が公開された。
① 大船長 麦わらのルフィ 30億
② 剣豪 海賊狩りのゾロ 11億1100
③ コック 黒足のサンジ 10億3200万
④ 操舵手 海侠のジンベエ 11億
⑤ 考古学者 悪魔の子ニコ・ロビン 9億3000万
⑥ 狙撃手 ゴッドウソップ 5億
⑦ 船大工 鉄人フランキー 3億9400万
⑧ 音楽家 ソウルキングブルック 3億8300万
⑨ 航海士 泥棒猫ナミ 3億6600万
⑩ 船医 わたあめ大好きチョッパー 1000
ここで重要なのは数字よりも肩書きだ。今まで麦わらの一味の役職というのは、ファンや考察界で言われていただけであり、それを基軸にして色んな考察が生まれていた。もちろんビブルカードなどには役職などの記載があっただろうが、今回より明確にそれぞれの役割と役職が定められて乗船している事が明らかになった。
そしてルフィも船長ではなく、大船長となっている。麦わら大船団を率いているという事でこう定義されたのだろうが、この肩書きの再設定は非常に重要であろう。
それ以外にも重要な点として、麦わら大船団の5千600名と9人の大幹部というこの設定も衝撃だ。これはナレーションを信じるなら、世間から見れば麦わらの一味ではなくなり、麦わら大船団として、四皇として見られているという事に他ならない。
そして大幹部、序列一覧というのは気にかかる。
大幹部に関してだが、今まで通り、麦わらの一味の懸賞金でいいはずが、わざわざ大幹部と書かれている事から、今後は麦わらの一味としてではなく、麦わら大船団としての戦争になったり、世間からの評価に置き換わるのかもしれない。この辺は非常に神経を使いながら読まなければ、「誰がどういう目線で見ているのか」見失う可能性がある。
そして序列一覧とはなんだろうか?単に懸賞金の事なのだろうか?または、懸賞金額や、強さや危険度に応じた一覧表のようなものがあるのだろうか?懸賞金とは別に指名手配の重要度や格付けなどがされているのだろうか?
いずれにせよ最新話では序列一覧というものは出てきていない。そしてそれぞれの懸賞金と肩書きを書いた吹き出しの部分に1位や2位などの順位が書いていない事から序列一覧が存在しているなら懸賞金とは別に存在しているのだろう。今後出てくるかは分からないが言葉回しが気にかかる。
② クロスギルド
やはり、クロコダイルとミホークによる傀儡政権だった。(笑)
バギーもここまで無様だとニヤけてしまう。コンビニで立ち読みはしない方がいいだろう。(笑)
さて、前に記事で書いた通り、バギーは矢面に立たされただけの傀儡政権と同時に、キッドの会社発言とクロコダイルの存在から、アラバスタでクロコダイルが設立していたバロックワークスの印象を受けたので、クロスギルドはクロコダイルが発起人ではないかという内容を書いたが、想像通りだった。このメンツでここまで大きい絵を描いてミホークを仲間にできる交渉力を考えればクロコダイル一択と言っていいだろう。
ミホークの過去回想からクロコダイルの方から接触してきたのが分かったが、筆者的にはこの読みの鋭さに驚いた。
ドフラミンゴの下位互換と思っていたが、七武海撤廃とSSGによる未来を考えたときに、元七武海が海軍に各個撃破される事を読んで接触したあたり機を見るに敏である。
それと同時にクロスギルドの資金確保のためバギーを押さえに来るのも抜け目ない。七武海撤廃の報を聞いて、「バギーならトンズラするはずだ」と読んで先回りしたからこそ海軍に拿捕される前に間に合ったと言える。
そして重要な点は、ミホークやバギーとの話し合いの最中に、クロスギルドの海兵狩りを思いついたわけではないという事だ。
元々クロコダイルの中に、なんらかの目的があり、それの達成にはクロスギルドが必要で、そのためには資金がいる。そのため貸しのあるバギーを押さえると同時に、各個撃破をウザがって実力のあるミホークに接触した。このような時系列が考えられるのではないだろうか。
また、クロコダイルの「こっちに来い」とはどう言う事だろうか。こっちというのは場所なのか、クロコダイル側にという意味なのだろうか。筆者的にはクロコダイル側にと思ったが、場所を指しているようにも見える。場所だとしたらカライバリ島の事だろうか。
いずれにしてもミホークが向かう先として、招待したクロコダイルは安全を確保する必要があり、一からどこかの島を占領するより、すでに縄張りとなっていて外敵を追い払ったばかりの島の方が、安全かつ簡単にミホークを呼ぶ事ができる。ひょっとすると時系列的には、先にバギーと接触し、会社設立に必要な人材と土地を押さえた上でミホークに接触したのかもしれない。
しかし、バギーを矢表に立たせたからある意味上手くいったが、バギーがいなかった場合、どうやってミホークを動かすつもりだったのだろうか。弱みを握れる、またはある程度クロコダイルの意に沿った事をさせるだけの弱みのようなものがなければ成り立たないのではないか?それはやはり、ミホークが他人を信用しない理由と繋がるのだろうか。
③ クロスギルドと懸賞金
結局、バギーが四皇になったのはクロスギルドが理由ということになった。
これはお馴染みの懸賞金発表おじさん、ブランニューによって発表されたものだ。
クロコダイル 19億6千500万
ミホーク 35億9千万
バギー 31億8千900万
共に四皇と四皇幹部の間くらいの懸賞金である。
そしてこの部分にも気になる点があり、クロコダイルの知力と統率力、ミホークの赤髪に勝る剣技、この2点だ。
クロコダイルの知力が高いのはアラバスタで示された通りであるが、アラバスタで発覚したから、知力を脅威に思われているのか、それともクロスギルドの発起人と思われて知力を評価されているのか、気になる所である。
バロックワークスによるアラバスタ乗っ取りだけでも知力を警戒されるのに十分だろう。
穿った見方をするなら、クロスギルド発起人という事が海軍にバレているとも考えられる。しかし、それならバギーが傀儡ということもバレるので可能性は低いか。ブランニューもこの2人を従える力と言っていたし、クロスギルド内の実情を知っているのは、バギーの幹部とこの2人くらいなのだろう。
統率力というのは何を指しているのだろう。戦争を指揮する能力なのか、従える軍勢の数なのか、これも気になる所だ。
バロックワークスを組織していたからとも言えるが、筆者たちはバロックワークスを読者視点で読んでいるから統率力と言われて、まぁ腑に落とせるが、ワンピース世界ではどうなのだろう?
もしかすると、クロコダイルが白ひげに挑んだ時は、麦わら大船団のようにかなり大きい規模の海賊団だったりしないだろうか?
知力はアラバスタ乗っ取りによって評価され、統率力はかつてバロックワークス以前に自分が率いていた海賊団で評価されている、そのような形だと面白い。
ミホークの赤髪に勝る剣技というのはどういう事だろう。
この2人は決着がついていないはずだが、勝ると言われている事から、少なくともワンピース世界の一般認識で言えば、ミホークの方が勝っているのだろう。
例えば、決着寸前で何かの邪魔が入り、ミホークが倒しきれなかった。決着はついていないが実質的にミホークが勝っていたので世界最強の剣士と呼ばれるようになった。このようなストーリーが考えられる。
また、筆者の想像通り、バギーが矢表に立たされていて、クロコダイルもミホークも理由があれば従える、従う振りができる器であるというのが今回描かれていた。
(1056話の記事)
https://sprite289.hateblo.jp/entry/2022/08/11/165059
④ 革命軍
サボ以外の軍隊長の無事が確認できた。カラスが言うところによるとコブラ殺害は、軍隊長と別れた後の出来事のようだ。そしてドラゴンによるとコブラ王殺害は断じて許せない所業のようだ。
この事から、ドラゴンをはじめ革命軍は名君には手を出さない事が明確になった。8カ国革命もゴア王国のような悪政に苦しんでいる国だと想像できるが、革命軍が糸を引いているのだろうか。筆者はそのように思ったが、革命軍が起こした革命の波に国民が乗って国民自らの手で革命を起こしているパターンも考えられるか。
いずれにせよ、アラバスタが革命軍の標的の国ではない事が明らかになったと同時に、コブラの事を知っている事から対談したのかアラバスタを見聞したのかしたのだろう。そしてそれを一番弟子のサボが分からないわけない。つまり、コブラ王がビビと共にサボの下で生きているか、または濡れ衣を着せられている事がより濃厚になったといえる。
また、くまの経緯もくま自身から語られそうだ。というより映像で見せてくれるのか、分からないがくまの経緯もいずれ分かりそうだ。
しかし、てっきり天竜人の指令しか聞かないと思っていたので、くまを奪還してもてっきり暴れられて取り押さえるのに苦労していると思っていたから驚きだ。プログラミングは誰でも書き換えられるのだろうか。それともリンドバーグが書き換えたのだろうか。
⑤ まとめ
麦わらの一味の懸賞金、クロスギルドの懸賞金、クロスギルドの創設と内情、バギーが四皇になった理由、革命軍とくまとサボの安否。これらが描かれた。
ここまでで書いた事以外にも気になる所がある。
ミホークの海兵狩りの過去だ。
何故そんな事をしていたのか。生きるために必要だったとも言えるがそれ以外にも理由があるように見える。生きるだけなら海賊として民間人から奪えばいい。それなのに海兵を狙うあたり、復讐などの何か理由があったと考えられる。
例えば恩師や親を海兵に殺されたなど。海兵狩りをする事で、恩師の力を世間に示す事ができるから、など。経緯は分からないが何か理由があったのだろう。それが他人を信用しない事に繋がりそうだ。
クロコダイルが「他人を信用しねえ点」と言っていたのは、ミホークの過去を知っているからなのか、他人を信用しない評判を聞いたのか、「自身と同類」と言っていた事からミホークに自身と共通するものがあるのか、信用してない場面を目の当たりにしたのか、色んな理由が考えられるが海兵狩りをしていた過去と理由とも繋がる部分であり、つつかれたくない過去のように見える。
そして我々が見てきたミホークは割と他人を信用しているように見えるのでこのギャップはなんなのだろう。尾田先生は次から次へと描きたいことを描いてくるから読者は大変だ。
またバギーの借金も驚きだ。あんなのには絶対貸さない。(笑)
貸した理由も資金を増やす目的で貸したのだろうか。確かに新巨兵海賊団を有していたから投資先としては悪くないか。
そもそもそんな大金をどこに持っていたのか。やはり、闇の組織が持つ地下銀行のような所に隠していたと考える方が自然か。それならば闇の組織と通じる事ができるし、金主を確保する事もできる。
大金はアラバスタのカジノ経営で手に入れたとすれば辻褄が合う。現状出ている情報ではそれくらいしか思い浮かばない。この大金を稼いで会社を運営し、国を乗っ取るという作戦がそのまま知力を評価される部分に繋がるのかもしれない。
バギーが四皇になった理由はクロスギルドと明言された事が大きい。巷で言われている、親がロックスでそれがバレたから四皇になったという説、筆者はこれを全く見当違いの方向から否定したが偶然にも当たっていたと言えるだろう。(笑)
そもそも親がロックス説というのは、仮定と憶測を根拠にした上で成り立っているに過ぎない。それを否定しているわけではないし、筆者もその可能性は十分あると思っているが、まず考えなければならないのは作中で既に出ている情報や表現によるロジカルな仮説だ。
「バギーの親ロックス説の否定的根拠」
https://sprite289.hateblo.jp/entry/2022/08/02/234517
まぁ、筆者の場合既出情報からしか想像できないので、七武海を仲間に入れた説を思いつかないレベルの考察しかできないので偉いわけではない。(笑)
振り返ると自身の想像力の乏しさにガッカリする。
次号は休載なのでその間に考察を広げてみたい。