spriteの考察日誌 ONE PIECE考察

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万の死と宿儺と伏黒の魂

 

ネタバレ注意!

最新話の内容を含みます!

 

 

① 宿儺の斬撃

千年前に万は宿儺に抱きついた瞬間に切り裂かれてしまった。

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(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)

この描写だけで万が死んだかどうかは分からないが、恐らく死んだのではないだろうか?

恍惚の表情と涎を見る限り走馬灯の中にいるように見える。そうなると筆者のある一つの考察が当たっている事になる。

 

② 宿儺の攻撃は魂に当たる

前回の記事でも書いたが、宿儺は魂を知覚している。漏瑚や花御の魂の会話に参加するほど、深いところで魂を知覚している。この事から宿儺は魂に攻撃できるだろうと考察した。

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これが真実の場合、千年前に万が反転術式で治せなかったのも合点がいく。つまり、万は魂ごと切り裂かれたのだ。

そうなるとなぜ今無事に受肉できているのか?これが疑問になる。

これを考えるにあたり宿儺のこの発言が肝になるだろう。

切り分けた魂はまだ18もある

魂が切り分けられるなら、袈裟懸けに切り裂かれても魂そのものは消滅しないことになる。魂の形に肉体は引っ張られているので魂を切り裂かれることは体を切り裂かれることに等しい。体が切り裂かれているので当然死んでしまう。しかし、人の死後呪いに転ずるように、身体的に死んだからと言って魂が死ぬわけではない。つまり、肉体が死んでも魂は死なないのだ。この理屈でいえば肉体としての万はこの瞬間に死んだが、魂としては生きていることになる。

 

どうやって呪物になったのか?この問題を解決しなければならない。

  1. 魂は切り裂かれていなくて反転術式で治した
  2. 羂索が何らかの方法で呪物化した
  3. 自然に呪物化

 

ドルゥブラクダワラは過去に2度受肉している。今回は羂索の手によって呪物化したのだと考えられるが、一度目は自然に呪物化したはずだ。となると何らかの条件を満たせば他者の手によらずとも呪物となれるのではないだろうか?

  1. 未練や恨み
  2. 魂に呪力で攻撃する

おそらく一つだけではあるまい。複数の条件があってもおかしくない。

未練や恨みがあるのは人はだれしもそうだろう。その想いが強いほど魂が現世に抑留しやすいのかもしれない。

呪力で殺されると呪霊にならない。しかし、逆に呪力で殺されるからこそ呪物になったりしないだろうか?

無機物にも魂が宿るのは確認されている。

(引用:呪術廻戦/著者芥見下ヶ)

この無機物を蟲毒で濾した呪力の液に十月十日漬け込むと呪物になる。

魂を濃度の高い呪力で攻撃したら呪物になったりしないだろうか?

あるいは浴と同じことが魂でもできるなら?

魂を漬け込むことは難しいだろうから魂が宿る何かを漬け込むことで呪物になるのかもしれない。羂索が呪物を作れるのは、人の魂を何かに宿らせる方法を知っているのかもしれない。

(引用:呪術廻戦/著者芥見下ヶ)

③ 伏黒の魂

もはや再起不能だろう。ただ、筆者が気になるのはどこに沈んでいるのかということだ。宿儺の生得領域ならおなじみの空間なのであそこではなさそうだ。となると、生得領域以外なのだろうか?

生得領域は心の中と言われているし、宿儺の生得領域に入った真人に「俺の魂に触れるか」という場面があったように、魂は生得領域に存在しているといえる。

つまり、まず心がありその中に魂が宿っているといえる。もっと言うなら細胞の方が近しいか。細胞)の中にDNA)があるということだ。

 

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魂が心という魂を取り囲む膜のようなものを生み出しそれを生得領域と言っているのかもしれない。これなら真人の「心なんてない」という発言にも矛盾は生まれない。心と魂が別々に生まれて存在しているのではなく、魂が心という空間を作っているのだ。

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これなら筆者の術式は魂に刻まれてその魂を取り込むことで宿儺は術式を切り替えているという考察とも合致する。

 

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伏黒の魂は宿儺の心の奥底に、今まで宿儺が取り込んだ魂と共に沈んでいるのかもしれない。

 

④ 宿儺は範馬勇次郎

今回読んだ人は誰しもそう思ったのではないだろうか?(笑)

国家が友好的に接しようとする様はまさに範馬勇次郎と合衆国のようだ

刃牙の世界では強さとはわがままを押し通すことと言われている。これはまさに宿儺といえる。そしてこの領域には五条でもたどり着いていないだろう。

彼は自身の力を使えば国を支配できると知りながらも一教師の地位に甘んじている。つまり自由ではなくわがままを押し通していない。恐らく宿儺なら上層部の首がすげ代わろうが関係なくシステムごと変えざるを得ないほどわがままを貫いただろう。

 

何が言いたいかというと五条では宿儺に勝てないということだ。

恐らく呪力量や呪術操作、体術、領域の洗練度、戦闘経験、どれをとっても宿儺にかなわないだろう。体術や呪力操作に関しては六眼と無下限呪術によって上回るかもしれないが、呪力量や領域の洗練度は到底及ぶまい。まして宿儺の領域は200メートルという広範囲なので一方的に領域に入れることができる。その中では無下呪術も意味をなさないので切り刻まれてしまうだろう。今回の万戦のように数話で終わってしまうのではないだろうか。トップどころの戦いは一瞬の流れや一つのミス、武器の数で一瞬で勝敗が決する。そういう意味では呪術廻戦はリアリティのあるアクションマンガと言える。

 

このマンガではワガママを押し倒す人物であればあるほど強いのだ。