ネタバレ注意!
最新話の内容を含みます!
① 切り傷の可能性
浴をした後に伏黒の指先に切り傷が生まれていた。
- 伏黒の抵抗
- 体が耐えきれていない
- 不適合
- 伏黒の縛り
虎杖や真希の攻撃によってついた可能性もなくはないが、刃物を使ってないので可能性は低いだろう。そのため今回は除外する。
② 伏黒の抵抗
描写を素直に受け取るならこれが可能性高いだろう。浴の後にこの現象が起き、それの対策として宿儺は津美紀を殺しに行ったのだから、津美紀を殺せばこの現象が解決すると言う事に他ならない。少なくても宿儺自身はそう思っている。
ただ、問題はこの現象の原因が宿儺の推察通りなのか分からないと言う事だ。
宿儺本人は伏黒の抵抗が原因と思って津美紀を殺害しに行ったが、実は別の原因があり、改善されない可能性も十分あるだろう。
③ 体が耐えきれていない
これも十分考えられる。ただでさえ宿儺という劇毒を体内に入れているのだ。そこにダメ押しで浴まで行なったら体が耐えきれない事も起こり得るだろう。
つまり宿儺の耐性はあっても浴に耐性がないと言う事だ。
人の体はどこまでいっても有限である。毒だって蓄積するだろう。
アルコールがいい例だ。人によってすぐに酔っ払う人もいれば沢山飲んでも酔っ払わない人もいる。そして強い人でも上限を上回るほど飲酒すれば酔っ払ってしまう。
つまり浴も伏黒の耐性を超えるほど蓄積しているのではないだろか。
④ 不適合
そもそも適合性が高くない事も考えられる。
筆者は以前、天元に星漿体がいるように宿儺にとっての星漿体が虎杖や伏黒なのではないか?と考察した。
今回はこの星漿体の設定から考えてみる。
星漿体は天元の同化に必要な存在だが、星漿体であれば誰でもいいわけではない。星漿体の中にも適合性があり、近年で言えば最も適合性が高かったのが天内理子だ。
(引用:呪術廻戦/著者芥見下々)
つまり、伏黒もこれと同じように適合はするが虎杖ほど適しているわけではないのではないだろうか。
虎杖なら浴をしても問題はなかったのだろう。しかし、若干適性の低い伏黒は浴に耐えきれていない。そのため津美紀を殺した今も体の崩壊は止まらないかもしれない。
そもそも、伏黒に宿儺の耐性があるというのは完璧なちゃぶ台返しである。1巻から虎杖は1000年現れなかった逸材と言われているのに、実はもう1人逸材がいましたと言われたのだ。それなら、宿儺が伏黒の魂が抵抗しているからと原因を決めつけて津美紀を殺したが、実は別に原因がありましたと言われても不思議ではないだろう。
⑤ 伏黒の縛り
もし伏黒の抵抗によってあの切り傷が生まれているなら虎杖の時にできていても良いはずだ。一話の時点で宿儺と虎杖は体の主導権を奪い合った。コミカルに描いているがあの時点で肉体の主導権の奪い合いをしていたのは間違いない。それなら今の伏黒のように傷が生まれているはず。
しかし傷はなかった。ということはお互いが初めて受肉した時を比較する必要がある。伏黒にあって虎杖にないもの。それは呪術の知識と魂の安定性だ。
虎杖は宿儺の指を飲んだ時は一般人だったので当然呪術の知識などない。そして魂も安定していた。しかし伏黒は魂は不安定で呪術の知識がある。
つまり、魂が弱っていた伏黒は受肉された時、肉体の主導権を取られるのを察して縛りを設けたのではないだろうか?その一つとして仲間と戦う際は呪力出力が落ちる。
これは縛りの一つに過ぎないのだろう。呪力出力を落とす以外にも縛りがあるなら?それなら体に切り傷のような影響が出てもおかしくない。
ただこの場合、それを察した宿儺が「何事にも仕上げは重要だな」と語り浴を行なったことが障壁となる。この現状を知っても浴をすれば解決すると思っているからだ。しかしこの切り傷は浴の後に起きている。つまり、浴以前に起きていた現象と違う現象が起きていると捉えるべきなのだ。
⑥ まとめ
宿儺の体の切り傷は
- 伏黒の抵抗
- 不適合
- 伏黒の縛り
この3つが最も可能性が高い。
恐らく耐性不足というのが原因ではないだろうか?
星漿体に適性が高いものと低いものがいる以上、伏黒と虎杖も同じ関係性でもおかしくない。220話では伏黒を救う方法として宿儺を戦闘不能まで追い込む必要があることが分かった。これを達成するには五条が復活するだけでは厳しい。その土壇場で伏黒の耐性不足が活きるかもしれない。