spriteの考察日誌 ONE PIECE考察

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巨大な王国の名前

 

 

 

 

 

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(引用:アンチャーテッド海賊王と最後の秘宝/制作Naughty Dog)

 

 

① 巨大な王国の名前

結論から言うと、かつて栄えた巨大な王国の名前は、「リバタリア」だと考えている。

 

リバタリアというのは現在のマダガスカル島にあったとされる海賊が作った楽園のことである。

もっとも実在したかは定かではなく、当時にポルトガル軍とリバタリアが衝突したという報道があったとされているが、その報道すら真実かどうかわかっていない。

 

一説によるとリバタリアは、当時巨万の富を手に入れた海賊王ヘンリー・エイヴリーマダガスカルで王族のような暮らしをしており、彼が作ったと噂されていたようだ

 

② リバタリア

リバタリアというのはラテン語自由を表すリベリが語源である。

その名前が示すようにリバタリアの理念は、「神と自由のために」であり、自由・平等のもとに建国されたという。

 

リバタリアでは、身分による差別や職業による格差もなく、今でいう民主主義国家であり、経済に関しては資本主義でありながら社会主義の側面も強く見えるものだった。

 

そしてリバタリアの国旗は海賊と略奪を表す黒い旗ではなく自由と平等を表す白い旗を使用していたそうだ。

どことなくルフィのギア5、つまり太陽の神ニカを連想しないだろうか?

 

③ なぜリバタリアが生まれたのか

当時の海賊は支払いを貰えなかった水夫や、奴隷達、下層階級の人達であり、虐げられてきた人が多かったのだ。

つまり、奴隷達や水夫からすると、国の決定権が自分達にあり、人種や身分、職業による差別がなく階級のない社会というのは夢だったのだろう。

 

そしてそこに巨万の富を手に入れ、無傷で引退し、マダガスカルで国を作ったと噂された海賊王と呼ばれるヘンリー・エイヴリーの噂が世界中に広がった

 

この奴隷達の夢と海賊が富を手に入れ国を作ったという噂が混ざり合い生まれた伝説が理想郷リバタリアなのだ。

 

 

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④ 根拠の深堀

巨大な王国の名前がリバタリアである根拠は

  1. 奴隷達や下層階級の人々の解放の夢
  2. 自由と平等を理念とした国家
  3. 海賊が作った国
  4. 海賊王が作ったとされる
  5. 国旗は白い旗
  6. 黒ひげのイメージ国はソマリアであり、海賊王エイヴリーとゆかりのある国である
  7. バッカニア族の登場

 

全てがONE PIECEで採用される要素となる。

もし、巨大な王国が善政な国であるならば、このリバタリアの要素が採用されている可能性は極めて高いだろう。

 

 

・海賊王オマージュ

ONE PIECEでは史実の海賊が沢山登場する。

特にカリブの海賊が多いが、それ以外の海域で活躍した海賊も多い。

キッドのモデル、ウィリアム・キッドはインド洋で活動した海賊だし、アジアの海賊チュイ・アプーや地中海の海賊バルバロッサ・ウルージなど、カリブ海以外の海賊も非常に多い。

 

そんな中、史実で海賊王と呼ばれたヘンリー・エイヴリーが採用されてないのは明らかにおかしい。

しかも史実ではエイヴリーの活躍により、海賊の黄金時代が始まったと言われている。

 

エイヴリーのこの歴史は、大海賊時代を作ったロジャーにオマージュされているかもしれない。

しかし、バーソロミュー・ロバーツをオマージュしたバーソロミュー・くまのように直接的に分かりやすくオマージュはされていない。

その理由はこの巨大な王国の名前がリバタリアというところでオマージュするからではないだろうか?

 

・黒ひげのイメージ国

加えて黒ひげ。

彼のモデルはカリブの海賊エドワード・ティーチ、通称黒髭である。

しかし、彼のイメージ国はカリブ海に浮かぶ国でもなく何故かソマリア

一説によると黒ひげのイメージ国がソマリアなのは、昔から今に至るまで海賊が多いから海賊を連想させるという事でソマリアがイメージ国になっていると言われているが、そんな薄い理由があるだろうか?

 

それならスマトラなども昔から今に至るまで沢山海賊がいるし、なんなら日本的にもスマトラの海賊の方が馴染み深い。

つまり、昔から今に至るまで海賊が多いからという理由で国を選ぶならソマリアじゃなくてもいいのだ。

 

では、他に理由があると考えるべきだ。

その理由は海賊王エイヴリーが海賊同盟を築いたのがソマリアのグアダルフィ岬だからではないだろうか?

海賊王エイヴリーは、ソマリアのグアダルフィ岬で、大海賊トマス・テューと出会い、海賊同盟を結成しムガール帝国の船を襲って海賊史上最大の財王を手に入れたと言われている。

まるでONE PIECEを連想させる史実である。

 

つまり、黒ひげのモデルは海賊王エイヴリー、または同盟相手のトマス・テューも含まれている可能性が極めて高く、ONE PIECEにおいて黒ひげの同盟相手になるのはルフィなのではないか?そんな風に考えることもできる。

 

 

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・ルフィとリバタリアの共通点

ルフィ自身にもエイヴリーの要素がある。

ギア5は白くなるが、それはリバタリアの自由と平等を表す白い国旗が由来と考えられるし、リバタリア自体エイヴリーが作った国と噂があったので、エイヴリーとリバタリアにも繋がりがしっかりある。

そして、海賊王を目指すのはまさにエイヴリーの軌跡を追っていると言えるだろう。

 

・ネーミング問題

そして1095話で登場したバッカニア族

これはカリブの海賊の前身であり、カリブ海で活動する略奪者をバッカニアと呼んでいた

 

しかし、ここで疑問が生じる。

普通、〇〇族や〇〇人など、人種や民族、種族に名前をつける時は、それこそ魚人族やルナーリア族のように種族や民族の生物学的特徴から名付けられるだろう。

それでなくてもONE PIECE世界の〇〇族というのは、巨人族や魚人族の様に生物学的な特徴が由来となっている。

 

そんな中、我々の歴史の中にしか存在しないバッカニアという単語。

しかもこれは生物学的特徴を指す言葉ではなく、カリブ海の略奪者を指す言葉だ。言わば職業名とも言える。

それを種族の名前につけるだろうか?

これには筆者も非常に違和感を感じた。

それこそ太陽の神ニカの時と同じくらいに違和感のある名前である。

 

生物学的特徴ではなく職業を指すバッカニアという単語を種族の名前にした理由に関しては筆者の推測は及ばない。

しかし、重要なのは必ずしも生物学的特徴や鳥山明ネーミングで名前をつけるわけではないという事だ。

 

鳥山明ネーミングとはサイヤ人野菜のアナグラム天津飯チャオズ餃子の中国語読みなど、言葉を反転させたり、もじったり、他言語で読み替えたり、子供でも分かりやすく覚えやすいのが鳥山明ネーミングだ。

そして尾田先生は鳥山明先生を神と呼んで崇拝しており、ONE PIECE作中でも鳥山明ネーミングは非常に多い

ゾウの学名ナイタミエノリダゾウダリの絵みたいなゾウに代表される様にONE PIECEのネーミングは基本的に鳥山明ネーミングなのだ。

 

この様に鳥山明ネーミングが非常に多く、基本的な法則として成り立っているONE PIECEにおいて、何の捻りもなくカリブ海で略奪する者達を指すバッカニアを種族の名前にするのは明らかにおかしい。

 

この事から巨大な王国の名前もドーン王国ワノ国などONE PIECE作中に出てくる単語や鳥山明ネーミングではなく現実世界の言葉が由来となっている可能性が高い。

あるいは現実世界の国名や職業名、神話や伝説に登場する単語がそのまま使われているのではないだろうか?

それならばリバタリアが最もその条件を満たしていると言えるだろう。

 

 

・番外編 バッカニア族の正体

カリブ海の略奪者を表すバッカニア。

そして世界に対して大罪を犯したバッカニア族。

 

これらの事から考えられるのは、バッカニア族とはかつて略奪者だったのではないか?と言う事だ。

それがサターン聖が言う、「世界に対して大罪を犯した」事に繋がるのではないか?

バッカニア族とは青い色の星から資源を奪う略奪者達であり、それ故に略奪者を表すバッカニアと呼ばれたのだ。

 

むしろ、そう考えれば100年にも渡り20の国の連合軍が団結して戦い続けられたのも納得できる。100年という年月を考えると戦争を始めた人物は代替わりしているはずである。

それも寿命を考えれば恐らく3世代ほど世代交代が起きている。

これだけ世代交代が進めば戦争の目的や正義も見失っていておかしくない。仮に催眠などがあったとしても解けているだろう。

にも関わらず戦争を続けたと言う事は、20の国の連合軍にも相当な大義があったはずである

つまり、巨大な王国とは略奪者の国であり略奪者を表すバッカニアから名前を取ってバッカニア族と呼ばれていたのではないだろうか。

 

 

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⑤ まとめ

巨大な王国の名前はリバタリアである。

根拠は

  1. 海賊王が作った国
  2. 自由と平等が理念。
  3. 自由と平等を表す白い国旗を使っていたこれは太陽の神ニカとリンクする
  4. バッカニア族という現実世界の単語がそのまま使われた事からリバタリアもそのまま使われる可能性が高い
  5. 海賊漫画でありながら、海賊王のオマージュはロジャーの大海賊時代を作った部分程度しか見られない。そのためどこかで大きくオマージュするために残されている可能性が高い。
  6. 黒ひげのイメージ国がソマリアなのは、海賊王エイヴリーの同盟の地だからである。つまり、エイヴリーの要素がある黒ひげリバタリアの要素があるルフィが手を組む可能性がある。

 

 

このように、既にモデルがハッキリしているキャラにも追加でエイヴリーやリバタリアの要素が垣間見えるし、現実世界の要素が強くなってきている。

  1. 黒ひげ→イメージ国がソマリア→エイヴリーの同盟結成の地
  2. ロジャー→大海賊時代を作った→エイヴリーが海賊の黄金時代のきっかけとなった
  3. ルフィ→太陽の神ニカになると白くなる→リバタリアの自由と平等を表す白い国旗

 

つまり、今後海賊王エイヴリーをモチーフにしたストーリーが描かれ、エイヴリーの要素がある黒ひげやロジャー、ルフィもエイヴリーやリバタリアに関するストーリーが描かれる可能性が高い。

 

海賊が作った自由と平等の白い国旗の国リバタリア。

これがいつか作中で登場するのではないかと筆者は考えている。

 

 

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