spriteの考察日誌 ONE PIECE考察

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ひとつなぎの大秘宝について考える

 

ひとつなぎの大秘宝。

ワンピースという物語の根幹を成す設定。

この大秘宝について考察していく。

 

 

 

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(引用:ONE PIECE/著者尾田栄一郎)

 

 

① 結論

結論からいうとひとつなぎの大秘宝の正体は分からない。

例えばラフテルに、

  • ジョイボーイの遺骨や墓がある
  • ポーネグリフの完全版がある
  • ジョイボーイの銅像がある

などは考えられるし、考えられてきた。

要はひとつなぎの大秘宝は何かは分からないがラフテルにありそうなものは想像できると言える。

 

では今回、何を考えていくのか?

それはひとつなぎの大秘宝の前提である。

 

② 前提条件の整理

筆者はジョイボーイの遺骨や墓、銅像などはあるとは思ってるが、それはひとつなぎの大秘宝ではないと思っている。

もっと言うと今読んでいる物語とは全く関係ないものではないかと思っている

 

そもそもワンピースという物語は5年で連載を完結させる予定だったらしい。

それが途中で王下七武海を登場させたことで話が長くなり、加えて最悪の世代まで登場した。この2つの勢力の設定は連載を始めた後に作られたものであるとわかっている。

つまり、今我々が読んでいる物語は連載開始した最初期の物語と大幅に違う可能性があるのだ。

その物語の中には当然、七武海や最悪の世代などは存在しない。

もし、ひとつなぎの大秘宝が初期設定のままなら?

それは王下七武海や最悪の世代を巡るものでも、もしかすると空白の100年やニカ、ポーネグリフなども関わらないものかもしれない。

 

 

③ 初期設定のもの

ひとつなぎの大秘宝が、王下七武海や最悪の世代が登場するより前の設定のままだとしたら、作中で王下七武海が登場する前までに描かれているものが重要となる。

 

そして振り返るとある重要なことが浮かび上がる。

それはポーネグリフの不在だ。

ポーネグリフが登場したのはアラバスタ編である。もし、ひとつなぎの大秘宝に空白の100年やポーネグリフが関わるなら、もう少し序盤でそれらしき伏線があってもいいはずだ。

例え当初5年の連載で王下七武海などがなかったとしても、ひとつなぎの大秘宝という財宝を探す物語なのだから、偉大なる航路以外にも「世界には失われた歴史があるんだ」とか、ひとつなぎの大秘宝に関わるようなセリフがある方が自然だろう。

しかし、序盤にはそんなシーンは存在しない。

 

つまり、ひとつなぎの大秘宝とは空白の100年などとは関わらないものである。

こう考察することも可能なのだ。

逆に言うと、空白の100年などが前提ではなかったからこそ、王下七武海や最悪の世代や空白の100年という新たな設定を付け足すことができたのではないだろうか。

 

当初、ひとつなぎの大秘宝は空白の100年や王下七武海や最悪の世代などと関わらない、なくても成立するようなものだった

しかし、のちに王下七武海や最悪の世代を登場させるために空白の100年やポーネグリフという設定を用意していき、それをひとつなぎの大秘宝と絡めたのではないか?

 

つまりワンピースは当初、ひとつなぎの大秘宝を探すというシンプルな物語だった

空白の100年という大まかな設定は頭の中にある状態で連載は始まったものの、いつ打ち切られるか分からないうえに、序盤に凝った設定を詰め込み過ぎると読者が離れるので、必要最低限の後付けできる要素だけ作中に散りばめた

連載が軌道に乗り、物語に厚みを持たせる必要が出てきたので、王下七武海や最悪の世代、空白の100年という設定を練り上げ、既存のキャラに後付けで整合性を持たせる要素を徐々に付け足していった。

ひとつなぎの大秘宝は空白の100年という前提を必要としないが、逆にそのような要素を付け足せる余白のあるものだったため現在我々が読んでいる物語に登場するひとつなぎの大秘宝は空白の100年に関わるものに仕上がっていると考えられる。

 

 

要はひとつなぎの大秘宝と空白の100年やポーネグリフをめぐる物語は独立しているのだ

とはいえひとつなぎの大秘宝はただの財宝だと考えられることからそれを残したものとしてジョイボーイという設定を活かし始めたのが現在の物語ではないだろうか?

つまり、空白の100年やポーネグリフなどの物語はひとつなぎの大秘宝と関係なく進んでいき、最後にひとつなぎの大秘宝を残した者がジョイボーイや巨大な王国の者達だったというような筋書きなら、これほど連載当初から物語が大きく逸脱していても整合性が取れていることに納得がいく。

最初から全ての設定が構築されたうえでひとつなぎの大秘宝があるのではなく、ひとつなぎの大秘宝自体はそれはそれで存在していて、そこに物語の重厚さをもたらすために空白の100年やポーネグリフ、王下七武海や最悪の世代などの当初から用意してあった設定を活かしたり、新たな設定を創ったりできているのだ。

 

 

④ まとめ

  1. ワンピースは空白の100年の物語ではなくひと繋ぎの大秘宝を探す物語である
  2. 連載当初は5年で終わる予定だった
  3. そのため物語序盤に王下七武海や最悪の世代ポーネグリフや空白の100年は登場していない
  4. 連載開始から5年で終わる事、そして5年で終わってもいいように空白の100年やポーネグリフが東の海に登場しないことから、ひとつなぎの大秘宝は空白の100年やポーネグリフに関わらないものである可能性が高い
  5. 空白の100年やポーネグリフと密接にかかわらないからこそ王下七武海や最悪の世代などの新キャラや新設定を付け足しても矛盾が生じないと考えられる
  6. ひとつなぎの大秘宝は思い出や友情などではなくちゃんとした財宝であると作者が回答している事
  7. 用意していた設定にしろ、新たな設定にしろ、新要素を物語に加えるという事は今までの物語と矛盾する可能性が生まれるにもかかわらずワンピースという物語は整合性が取れている
  8. 1~7を全て考えると、ひとつなぎの大秘宝王下七武海や最悪の世代空白の100年やポーネグリを前提にしたものではないからこそ様々な設定を加えることができていると考えられる。
  9. 現在、我々が読んでいる物語は余白のあったひとつなぎの大秘宝ではなく、空白の100年やポーネグリフを前提にしたひとつなぎの大秘宝になっているかもしれない

 

このように筆者は考えている。

そしてロジャーとルフィの夢の果ても関わらないだろう。

それらはひとつなぎの大秘宝をみつけたら叶うかもしれないものだからだ。

 

 

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